白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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7子局

2016年05月17日 23時59分59秒 | 仕事・指導碁・講座
皆様こんばんは。
本日の講座はとてもシンプルです。



7子局の黒番です。
左辺に白が侵入した所ですが、どう考えますか。




白に入ってこられると生きなければいけないと思ってしまう方が多いです。
実戦は黒1、3と打ちましたが白4となって白は連絡、黒は封鎖されました。
こうなると大抵の方は隅の死活が心配になります。




結局黒1、3と手を入れましたが、頭を下げてしまった格好です。
後手を引いている間に白4以下と好き勝手やられてしまいました。




正解は「一間トビに悪手なし」ということで、黒1以下ポンポン飛んでいけば良いのです。
左辺の白石だけでなく、下辺一帯の白も薄くなってきたことがお分かりでしょうか。
自分の石の封鎖を避けながら相手の石を切っていく、理想的な展開です。
隅が生きているかわからないと心配される方が多いですが、石は封鎖されない限り死にません。

常々お話ししている通り、置碁では白が圧倒的に弱い立場です。
怖がらず堂々と立ち向かえば必ず良い体制が築けます。
白を攻められるようになれば置石の数も自然に減ってくるでしょう。
守り一辺倒になってしまっている方は要注意ですよ!