安藤和繁－マイケルレドモンド

＜本日の一言＞
藤沢里菜女流二冠がブログを始めました！
早速対局の感想も載せていますね。
皆様もぜひご覧ください。

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皆様こんばんは。
仕事が立て込み、2日続けて休んでしまいました

さて、本日はSGW杯予選の安藤和繁五段(37)－マイケルレドモンド九段(57)戦をご紹介します。
なお、SGW杯の棋譜は日本棋院ネット対局幽玄の間にて全局中継されています。

1図(実戦)
安藤五段の黒番です。
ここでレドモンド九段、なんと白△！
どう見てもクリックミスですね・・・。
対局室にはレドモンド九段の悲鳴が響いたそうです。

とは言え、落ち着いた場面だったので、クリックミスとしては比較的軽傷(？)でした。
1手の価値をコミの2倍の13目と仮定すれば、パスよりはマシなので10目損というところでしょうか？
まだ諦めるには早いですね。

2図(実戦)
レドモンド九段が怒りの猛攻に出て、白12まで進みました。
なにやら、白×が妙に役立ってきそうな気配が・・・。

3図(変化図)
黒1、3には白4と伸び、これでなんと黒を取れています。
白×が活躍していますね。
白8と打った局面だけ見たら、クリックミスの碁とは気が付かないでしょう(笑)。

4図(実戦)
実戦は黒1から3子を捨てて渡ることになりました。
黒AとBが見合いで黒生きです。
相変わらず白×が変な所にありますが、黒に変化を強いたので役には立ちました。
形勢もかなり接近しています。
普通では考えられないような展開が生じるので、クリックミスもたまに見る分には面白いですね。

最後は黒中押し勝ちとなりましたが・・・。
投了時点でもかなり細かい碁に見えるのは気のせいでしょうか？
色々と不思議な一局でした。

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☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・ＪＲ有楽町駅前の交通会館９Ｆです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。今後の担当日は8/12(水)、8/26(水)、9/11(金)です。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。今後の活動拠点となります。

白石囲碁教室・・・2020年6月末に閉鎖しました。現在は永代塾囲碁サロンでの指導碁情報をお知らせするページになっています。

上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。五反田会場は閉鎖しました。

☆｢やさしく語る」シリーズ、好評発売中！
「やさしく語る　碁の本質」　「やさしく語る　布石の原則」　「やさしく語る　碁の大局観」　・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目｢やさしく語る　棋譜並べ上達法」が、2019年8月13日に発売されました！

手合日雑感

＜本日の一言＞
安倍首相が辞意を表明しました。
私も手合日には必ずお腹の調子が悪くなるのですが、首相の重責はいかほどだったでしょうか。
お疲れ様でした。

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皆様こんばんは。
本日は日本棋院ネット対局幽玄の間で行われた対局について、感想を述べたいと思います。

＜本因坊戦＞
大西竜平五段(20)が河野臨九段(39)に勝ち、リーグ入り！
碁の内容もまさに大西ワールドといった印象でした。
リーグでの活躍が楽しみです。

また、大西研也五段(25)は村川大介九段(29)を破り、リーグ入りまであと1勝としています。
124手目からの大変化が見所でした。

＜棋聖戦＞
Aリーグの本木克弥八段(25)－依田紀基九段(54)戦は、依田九段が勝ちました。
本木八段の攻めを、依田九段が上手くいなしたと思います。

同じくAリーグの安達利昌七段(29)－余正麒八段(25)戦は、安達七段が勝ちました。
安達七段は天才肌の棋士として知られていますが、最近内容が安定してきましたね。

Cリーグの伊田篤史八段(26)－中野泰宏九段(43)は、伊田八段の中押し勝ちでした。
中盤の鋭い踏み込みから一気に決めたのは伊田八段らしかったですね。

＜王座戦＞
横田日菜乃新初段(17)が片岡聡九段(62)に挑戦するも、敗戦。
横田初段が独特の布石構想を見せましたが、片岡九段が大局観で勝ちきりました。

＜天元戦＞
向井千瑛五段(32)－林海峰名誉天元(78)戦は、向井五段の勝ち。
さらさらかわそうとする林名誉天元に対し、向井五段が食い付いてパンチを決めました。

＜碁聖戦＞
競り合いに強い趙善津九段(50)とじっくりタイプの李沂修八段(32)の対戦は、中盤でパンチを決めた趙九段のKO勝ちでした。

＜十段戦＞
結城聡九段(48)と許家元八段(22)という力自慢の対決がありました。
結果は許八段が取りかけを成功させ、中押し勝ちとなりました。

蘇耀国九段(40)－黄翊祖九段(33)戦は、蘇九段の1目半勝ちでした。
才能豊かな両者の対決らしく、変化の多い1局でした。

＜女流本因坊戦＞
星合志保二段(23)－藤沢里菜女流二冠(21)戦は藤沢女流二冠が勝ち、挑戦権を獲得しました。
難しい碁でしたが、中盤で藤沢女流二冠が星合二段の隙を衝いてポイントを上げました。
流石に安定感のある戦いぶりでした。

人の対局は、アマの皆様のような視点で見ていると思います。
自分の対局と違ってプレッシャーが無いので、純粋に楽しめます(笑)。

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本日の対局

＜本日の一言＞
女流本因坊戦は藤沢里菜女流二冠(21)が挑戦者になりました。
また、本因坊戦では大西竜平五段(20)がリーグ入りを決めました。
若手の活躍が目立っています。

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皆様こんばんは。
本日は碁聖戦予選で大竹英雄名誉碁聖(78)と対局したので、振り返ってみたいと思います。
なお、本局は日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されました。

1図(実戦)
黒△とコウを取った場面です。
白がコウを立てる番ですが・・・。

2図(正解)
白1をコウ立てに使う一手でした。
黒4のコウ立てには白5とコウを解消し、黒×を白×を取り合う振り替わりです。
この結果は左上一帯の白が厚く、また上辺黒にも不安が残っています。
これなら白十分の形勢でした。

3図(実戦)
実戦は白1をコウ立てにしましたが、これは明らかな判断ミスでした。
左辺黒には大して攻めが利かないばかりか、黒10にも先行されています。
コウに負けた損だけが目立つ結果になってしまいました。

4図(実戦)
すっかり流れが悪くなり、ミスも連発・・・。
黒△とカケられたあたりではノックアウト寸前です。
ただ、粘っているうちに相手も乱れてきて逆転しました。
終盤もミスが多かったですが、どうにか残ったのは幸運でした。

緊急事態宣言による手合中止期間もあり、これが5か月ぶりの勝利となりました。
ほっと一息というところです。

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名人戦第1局感想

＜本日の一言＞
本日は日本棋院有楽町囲碁センターにて指導碁を行いました。
お越しくださった皆様、ありがとうございました。
次回の担当日は9/11(金)です。

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皆様こんばんは。
本日は名人戦第1局の2日目が行われました。
早速振り返っていきましょう。
なお、本局はYoutubeの日本棋院囲碁チャンネルや日本棋院ネット対局幽玄の間(解説・孫喆七段)にて中継されました。

1図(封じ手)
封じ手は黒△でした！
予想の1路上でしたね。

2図(実戦)
1日目から苦しかった芝野虎丸名人(21)でしたが、黒1～13と猛然と白に襲いかかりました！
と言っても、芝野名人のことですから石音は立てなかったのでしょうが・・・。
それはそれで恐ろしいですね。

3図(実戦)
井山裕太挑戦者も、白1～7と反撃！
逆に黒を取りにいくとは、これまた凄い迫力でしたね。

4図(実戦)
攻め合いの結果はコウになりました。
コウは白が勝ちますが、黒もコウ替わりで黒A、Bと連打します。
大変化になったものですが、それで碁は細かいというのですから凄い話ですね。
結果は白1目半勝ちでした。

第1局から気迫に満ちた碁が見られました。
流石三冠同士の決戦ですね。
第2局は9/15(火)、16(水)に粉われます。
お楽しみに！

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名人戦第1局封じ手予想

＜本日の一言＞
明日は日本棋院有楽町囲碁センターにて指導碁を行います。
皆様のお越しをお待ちしております。

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皆様こんばんは。
本日、名人戦挑戦手合七番勝負が開幕しました！
早速1日目の模様を振り返っていきましょう。
なお、本局はYoutubeの日本棋院囲碁チャンネルや日本棋院ネット対局幽玄の間(解説・孫喆七段)にて中継されました。

1図(実戦)
芝野虎丸名人(21)の黒番です。
ここでの黒△には驚きました。

黒Aのカケツギが左辺白に対して先手ですし、ほとんどマイナスも無さそうです。
それを決めてから黒△とハネるのが多くのプロの選択でしょう。
その後は白B、黒C、白Dといった進行になるでしょうか。

2図(実戦)
白1、3の切り取りを許したのは、部分的にかなりの損です。
しかし、その間に黒4、6に回り、白×を孤立させました。
つまり誘いの隙だったわけですが、芝野名人独特の打ち回しですね。

3図(打ち掛け局面)
井山裕太挑戦者(31)が白△と打った場面で封じ手になりました。
黒の退路を断ちつつ、白Aの渡りをみた攻防兼備の一着ですね。
さて、次の黒の手が封じ手ですが・・・。

4図(封じ手予想)
黒△のハネを予想します。
これまでの流れからして、白Aの渡りは許したくないと思います。

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