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~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

甘夏のピール(砂糖漬け)

2017-05-15 | クッキング
17玉の甘夏。
皮を捨てちゃうのはもったいないよねーと姪っ子(姉)から言われ、
「あぁ、それもそうねぇ」

お風呂に入れたら?と姉は言うけれど、柚子レベルならまだしも、油分の多い甘夏の皮をお風呂に浮かべるのはちょっと抵抗がある。
(掃除が億劫なだけ
香りはいいのだけれどね。

「ピールにしましょ」と家族の会話になり、よし、ワタシもピールにしてみよう

来る日も来る日も甘夏の皮をむき、冷蔵庫で保管しておきました。



いくつかのレシピを元に、一晩水につけておきます。
(この状態の並べ方でこの寸胴に3段に重ねて入っています)
どのレシピを見ても、17玉もピールにする人などいやしないわ(笑)
業者かっ!
使えるお鍋がないよ~



ギューギューに詰めこんだまま、落し蓋のように重しをして皮を煮ること3回。
茹でこぼしを繰り返して苦味を取り除くんだねー。



煮えた皮の内側のワタの部分をそぎ落とします。

ここでモアイ君、
「どっちを食べるの?」(皮とワタのって意味)


さっきから「ピール」と言ってるだろうが!
興味がないっていうか、上の空っていうか・・・
まぁいいや、完成したらわかるから。
ワタも佃煮にでもしてみるかい?と嫌味のひとつも言いたくなります(笑)



皮をちょうど良い太さにカットして、今日はここでターイムアップ!

ふぅ~
手のかかる作業だなぁ。
そりゃ17玉だからかしら・・・



翌日。
ひとつのお鍋には収まりきらず、中華鍋とお鍋を使って皮を煮ます。

お砂糖は皮の重量の6~90%だって。
ワタシのは思いっきり「減糖」気味です。
(お砂糖が多い方がカビにくいらしい)

ブランデーも香りづけに入れました。



焦げ付かないように何度も混ぜながら、ほぼほぼ煮詰まったところ。
ふぅ~



シロップ煮をざるにあけ、扇風機の風を当てながら一晩干してみたけれど、これでは全然乾いてないわ。
明日にでもカビちゃいそうにしっとりね。



やっぱり、オーブンを使おう。

100℃で1時間。
ピールが重ならないように何回にも分け、7時間ぐらい使ってすべてのピールをドライ処理しました。



オーブンから出したら扇風機をあて、余熱を取ったらいい感じにカリシト(カリッとしっとり)になりましたよ



大きなタッパに溢れるピール
細かくなった方はこのままジップロックに入れて冷凍して、今度パウンドケーキでも焼いてみようね

それにしてもリモネンのすごさです。
3回も茹でて、さらに砂糖で煮てもまだ残る苦味。
もちろんそれは美味しいレベルの苦味だけれど、こんなに強いものなんだねぇ。
甘い果実を鳥から守るための甘夏の進化とは言え、生は本当に苦いのね。

そして表皮(皮の中でも一番外の黄色いところ)の強情さ(笑)
どれだけ煮ても表皮がしっかりしているからこそ、このお菓子はできるわけで、
皮がトロトロになってしまわないから、私たちは楽しい食感を楽しめる。
表皮、すごいです

モアイ君、これが《ピール》というお菓子だよ。
さっそくお弁当と一緒におやつに持参し、彼も楽しんでいるよう。
「明日の分も…っと」と、自分でもう小袋を作っているわ(笑)

ハラウのお友達に小分けを作ったら、ようやくタッパの蓋がしまりました。

ドライフルーツがお高い理由がよくわかったわ。
ホントに手間が掛かるぜ~



ざるに残った少しのシロップは、レモンと一緒に炭酸割りで。
うんまーい

爽やかな夏の副産物
4日がかりで面倒だったけど、チャレンジしてみてよかったね。


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