自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

"魚露目"でパチリ (13) ~晩秋のヤマトシジミ~

2019-11-30 | ヤマトシジミ

霧の出た早朝,畑でヤマトシジミを見かけました。朝露の付いたダイコンの葉でヤマトシジミがじっとしていました。ということはここで夜を明かしたということです。からだは横たわったまま。脚は弱々しく曲がっています。翅には露が付いていました。

 

写真を撮っていると,なんとヤマトシジミに動きが現れました。からだが反対側を向き,脚がすこし動きかけたのです。

 

続いて,からだが起きかけました。

 

ついに,しっかり立ったのでした。しかし,まだ舞い上がるまでには至りませんでした。

 

ヤマトシジミの季節はいよいよ終わります。今年も,ずいぶん付き合ってくれました。感謝。 

 


今,ツマグロヒョウモンの成虫!

2019-11-30 | ツマグロヒョウモン

シュウさんは、昆虫写真に対するわたしの関心へのよき理解者。それで,ときどき昆虫やそのほかの生きものについて情報を伝えてくださいます。一昨日,わたしがまだしごとから帰っていない時間に,「めずらしいチョウが田にいた」というわけで,そのチョウを紙袋に入れて届けてくださっていました。

見ると,ツマグロヒョウモンのメスの成虫でした。電話で詳しくお訪ねすると,田でしごとをしていると地面に弱々しくしていたので届けたということ。ツマグロヒョウモンの越冬態は幼虫か蛹なので,このままだとこの個体は死を迎えるでしょう。今の時期,成虫のままいるということは結構めずらしいと思われます。

翅に痛みはほとんどありません。無事に産卵できて,子孫を残す役割を果たせたのでしょうか。翌朝,つまり昨日の朝,そんなことを思いながら撮影。

 

しばらくしてパタパタッと窓際に飛んで行きました。

 

これで飛べそうです。窓を開けると,朝日を浴びながら舞い上がりました。ほっ。

 


黒い眼のカマキリ

2019-11-30 | 昆虫

暗いところにいるカマキリを見ると,複眼が黒くなっています。これはできるだけ光を取り込んで視覚をはたらかせようとしているからです。反射光がほとんどないということでもあります。

暗いところにカマキリをおき,眼が黒くなってから撮影してみることにしました。草の上において撮影。

 

動きはゆっくりしていました。お蔭さまでゆっくり撮影できました。

 

両前脚をできるだけ入れ,そして頭部を大きく。

 

真正面からも。三角顔がなんとスマートに見えることか。

 

左側からも撮りました。黒い眼のハンターの怖さが伝わって来ます。

 

 


"魚露目"でパチリ (12) ~イボバッタの求愛~

2019-11-29 | 昆虫

公園の階段にて。

コンクリートの側壁面にイボバッタが二匹いました。寄り添うようにしている二匹は,右がオス,左がメスです。このあとどうなるのか,と思いながらしばらく観察することに。

 

 

間もなく互いに後脚を上げて震わせ始めました。

 

 

両方が足を上げるときもありました。

 

 

きっとこれは求愛行動にちがいありません。

 

 

夢中になっていたので,撮影はいとも簡単でした。ところが,二匹の関係は成立せずオスから離れて行きました。 

 


ツワブキとセスジハリバエ

2019-11-29 | 昆虫と花

こんな剛毛を持ったハエが現れたら,それまでいた昆虫たちはさっさと退散してしまいそう。そんな物騒さを感じさせるのがセスジハリバエ。ツワブキにやって来ました。花の大きさと比べると,そこを占領してしまうサイズ。ゆっくり食餌を始めました。

 

からだには花粉がどっさり付着しています。花は大歓迎でしょう。

 

後脚にもたっぷり花粉が。

 

ツワブキの喜びが伝わって来そうな。 

 


紅葉の参道 ~モミジと白壁とヒト~

2019-11-29 | 日記

ついこの間の話です。今年は紅葉が遅く,なかなかすてきな色に出合えないままだったのが,ようやく快晴を迎え,紅葉が本番を迎えました。それで,近くの寺院境内に撮影に出かけました。

当たり前の構図はおもしろくありません。遊びごころなり,オリジナル性なりが欠かせないこの世界のこと,わたしなりの問題意識で風景を眺め,モミジと白壁とヒトに視点を当てました。

白壁にできた影は障子に映ったそれを想起させます。その横をヒトが葉の美しさを愛でながら行きます。

 

白く輝く壁のこちらをヒトが通り過ぎます。

 

白地に,葉と枝が織りなすシルエットが浮かび上がります。 

 

 

 

日が沈む直前だったので,日がどんどん傾き,葉がかろうじてわずかな光を反射していました。

 

色合いはいつ見ても自然の妙です。

 

この地では名の知れたモミジの名所の寺院です。ヒトが多すぎることなく,それでいて少なすぎることもなく,声がすこしだけ響いていました。ひととき,気持ちよく過ごせました。 

 


"魚露目"でパチリ (11) ~アキアカネ①~

2019-11-28 | 昆虫

コンクリート製の古い橋の欄干。そこにアカトンボのメスがとまっていました。そっとそっとレンズを近づけ,ほんとうにレンズに触れるぐらいまで持って行きました。

 

すると,トンボはレンズをつかみかけました。どう思ったのでしょう。そのあと,カメラを支えるわたしの手の甲に乗って来ました。おもしろい!

 

トンボは舞い上がりはしましたが,待っているとまた近くの欄干に降りて来ました。

 

こちら向きにとまっているとき,レンズを接近させるとやっぱりレンズをつかみかけました。そうして,先と同じようにわたしの手に移って来たのです。頭部にピントがあっていれば,なおよかったのですが。

 

びっくりさせないなら,こんなふうに当たり前のように行動するのです。思いがけない画像になりました。

 


初めて! ナガヒラタアブ

2019-11-28 | ヒラタアブ

ナガヒラタアブを見たのは初めてです。

11月27日(水)のこと。場所は我が家の更地と隣接する,隣家の石垣。そこにツワブキの花が咲いていて,もう最盛期を過ぎています。わずかな花に,蜜・花粉を求めてハナバチたちが訪れている中に,一匹混ざっていました。貴重な目撃例なので,しっかり記録しました。

腹部が橙色なので,あとで名を調べてすぐわかりました。吻を伸ばしています。

 

 

まことに長い脚です。蕊があってもへっちゃら。

 

 

腹部のかたちと色がよくわかります。 

 

 

前方から撮るチャンスが巡って来ました。

 

 

花がわずかゆえに,撮るチャンスが何度かありました。印象深い写真になります。 

 


スッポンタケと昆虫(4)

2019-11-28 | 生物

ハエを同定することは,わたしにはできません。よく似たタイプのハエが多すぎます。ここでは名を保留としておきます。その上で,クローズアップ写真をご紹介します。

からだに付着した黄色い粉はなにかの花粉なのでしょうか。今でも盛んに活動している証拠です。

 

 

別の個体です。よほどごちそうなのでしょう。 

 

金属光沢が特徴的なハエです。

 

 

動きを追いながら撮影しました。

 

 

複眼と吻とがよくわかります。

 

 

それにしても胞子はどこに隠されているのでしょう。原理的にはそれがからだに付いて他へ運ばれていくのです。スッポンタケとハエの組み合わせは忘れられそうにありません。それだけ新鮮で,印象的な観察が続きました。  

 


"魚露目"でパチリ (10) ~モンシロチョウ(卵)~

2019-11-27 | モンシロチョウ

モンシロチョウはアブラナ科の植物に産卵します。畑の野菜だと,キャベツやブロッコリーが大好きです。ヒトからみると,やっかいな害虫ということになります。いちばん健全な対策は下写真の向こうに見えるように,野菜をネットで覆うことです。そうすると,農薬の散布は要らなくなります。

写真中,こちらの葉に見えるのがモンシロチョウの卵です。植物は葉ボタン。

 

冬が近づいて来ているので,モンシロチョウは産卵を急ぎます。モンシロチョウは冬を幼虫か蛹で越します。今卵を産むと,孵化した幼虫はある程度成長し寒さに耐えることができるようになります。

 

葉をよく見ると,ほんとうにたくさんの卵が見つかります。

 

チョウには申し訳ないのですが,結局これらを退治するほかありません。