自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 夏,虫の目写真シリーズ(31)~ツチイナゴの幼虫~

2019-08-31 | 昆虫

公園にて。

草が生き生きと育っています。草がそうなら,バッタたちも生き生き。ツチイナゴの幼虫があちらにもこちらにも。とにかくたくさんいます。山裾にある公園なので,ツチイナゴにはとてもすみよい環境と思われます。

 

茎につかまっているところを見上げると,空に昇って行くような雰囲気があります。

 

別の幼虫を撮っていると,突然子どもが目の前を走って行きました。 

 

前脚で葉をつかんでいると思ったら,なんとそれを食べ始めたのです。しばらく食べていました。

 

陽は西の空に傾いています。大きめの陰がくっきり。 複眼と触覚に光が当たったとき,「今だー!」とばかりににシャッターを切りました。昆虫写真は眼がいのちです。

 

草むらはいいものです。いのちを謳歌する昆虫たちがいつでも,いくらでも観察できます。 

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(30)~ショウリョウバッタ(メス)~

2019-08-31 | 昆虫

過日撮影したものです。公園でショウリョウバッタの終齢幼虫を見かけました。まだ飛ぶことができません。歩くか跳ぶかだけです。後を追いながら撮影しました。わたしは地をはう格好をします。人から見れば,なにをしているんだろうと思われるにちがいありません。

 

同じ日,今度は草むらで成虫を見かけました。陽が照りつけると,バッタは一層生き生きしているように見えます。夏の鮮やかな色が伝わって来ます。

 

この日,何匹か見かけました。いよいよショウリョウバッタの季節になったなあとうれしくなりました。 

 

 

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(29)~続々 アブラゼミ~

2019-08-30 | 昆虫

遠い青空と山々を入れてセミを撮りたい,そんな願いをずっと持ち続けていました。これまでは満足のゆくだけの遠景を写し込むことができていませんでした。遠景は相当見通しがよいところでないと入りません。その点,この木は願ってもないような地点に立っています。

 

国道をトラックが走って行きます。乗用車も見えます。セミを見上げる構図に,遠くの景色を配置します。

 

なんとか納得できる画像が残せました。この木に感謝。

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(28)~シモフリスズメ~

2019-08-29 | 昆虫

農道にL字鋼が立っています。これはシカの侵入を防止するネットを張るためのものです。日差しの厳しい昼間のこと。L字の内側が日陰になっていて,そこにシモフリスズメがとまってじっとしていました。暑さから身を守っているのかもしれません。

 

大型のスズメガなので,記録に残すことに。

 

下から見上げるようにして撮りました。

 

取り終わって指で触れてみました。すると,低空飛翔をして近くの畦に降りました。ヒト同様,暑さに参っているのかもしれません。 

 

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(27)~続 ニイニイゼミ~

2019-08-28 | 昆虫

前回を同じサクラの木で,ニイニイゼミを再び撮るチャンスがやって来ました。今度は遠景をかなり入れることができるところにいました。つまりかなり低い位置です。レンズを近づけながら,「逃げられたらおしまいだ」と思いつつとりあえず離れたところからシャッターを切りました。 

 

セミはじっとしていないで,わずかずつ横方向に移動して行きました。静止した瞬間,またシャッターを切りました。直後,ぱっと飛んでいなくなってしまいました。もっともっと近寄りたかったのに,またもここまで止まりです。

 

警戒心の強い昆虫を撮るのはなかなかたいへん。がっかりしていてもしかたなし。またチャンスが巡って来るだろうと期待するほかありません。 

 


ヒヨドリ,孵化!(4)

2019-08-28 | 生物

8月27日(火)。孵化4日目。早朝,なにやらピィーピィーと鳴き声が聞こえていました。なにかあったのかなあと不安も抱きつつ,しばらくして巣に行ってみました。親鳥はいません。近づいても,今朝はヒナの頭が見えて来ません。「これは異変だ」。そう思って巣の中をカメラで撮って確かめると,ヒナがいない! 四羽とも! 

 

巣が荒らされています。なんと無残な。あの鳴き声は親鳥が外敵に対して発していた声だったようです。カラスのしわざではないかと想像しています。親鳥にはどうすることもできなかったのでしょう。かわいそうな結末になりました。巣立ちまでの経過を記事にできるたのしさを感じていたわたしにとっても,悔しい結果になりました。

下写真は,昨日の夕刻撮影した最終ショットです。

 

また観察できる機会が巡ってくればよいのですが……。

 

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(26)~続 アブラゼミ~

2019-08-27 | 昆虫

前回アブラゼミを撮ったときは,ワーキングディスタンスがまだあり過ぎました。もっと近寄らなくては納得のゆく画像が得られません。再び,サクラの木を訪れました。しめしめ,です。アブラゼミが低いところにとまっていました。それで,うんと慎重に近づいて撮りました。幸い気づかれていません。 

 

上の方から陽が射して来ました。この光がセミの一部にでも当たるように願っていると……。なんと複眼に当たりかけたのです。遠景も入れ,急いでシャッターを切りました。

 

真下からなんとか撮れないかと思い,すこし移動。それで撮ったのが下写真です。運よく太陽が写り込みました。セミのからだも光っています。

 

たいへんラッキーなシャッターチャンスだったと思います。 

 


ヒヨドリ,孵化!(3)

2019-08-27 | 生物

8月26日(月)。孵化3日目。四羽とも元気そう。昨夕カラスが近くにいたので,心配していました。からだを見ると,羽ができ始めているのがよくわかります。

 

 

巣が揺れると,餌を欲しがって頭を上に突き立てました。陽の光が血管をくっきり見せてくれています。

 

 

以下の写真は,夕方、親鳥が出かけている間に撮ったものです。餌がもらえると思っているのでしょう。

 

巣がわずかに揺すってみます。それまで休んでいたヒナは一斉に頭を上げ,口をいっぱいに開けます。揺れを,親鳥の帰巣と勘違いしているのです。

 

まことにほほえましい風景です。

 


チューリップの播種,再チャレンジ(疑似冬季体験の巻)

2019-08-26 | 植物

6月25日(火)。選抜した良好な種子のうち,20粒程を冷蔵庫に入れました。種子内組織は今休眠状態にあります。通常暑い夏季を種子で乗り切る植物は休眠状態にあり,発芽が抑制されています。それに敢えて逆らって,寒さ体験を経させることで組織に発芽刺激を与えるわけです。二カ月ほど冷蔵庫に入れておくことにします。

 

 

8月25日(日)。種子を冷蔵庫に入れて二カ月が経過。種子の生理メカニズムは冬季そっくりの寒さを感知していると見られます。播種して発芽すれば,「やっぱり!」となります。発芽しなければ,期間不足か,種子が充実していなかったか,いずれかでしょう。

今日はその播種日。育苗箱に培養土を入れ,湿気を与えます。その上に種子を20個蒔きました。

 

種一つの様子です。胚と胚乳がわかります。

 

湿り気を適度に保つために籾殻を軽くかけておきます。

 

さらにティッシュペーパーで覆い,ラップを被せます。

 

なんとか一粒でも発芽してほしいですね。「チューリップの種子発芽との再会!」,となれば申し分なしですが……。 

 


ヒヨドリ,孵化!(2)

2019-08-26 | 生物

8月25日(日)。孵化2日目。朝,親鳥が巣から離れていたので撮影。残りの一羽も無事に誕生していました。体色は昨日よりやや黒っぽさが感じられます。

 

しばらくすると,親鳥が戻っていました。口を開けているのは、撮影者であるわたしがいることに対する緊張感か警戒心の現れでしょう。

 

 

やや時間が経って親鳥がいないときに,巣を覗きました。枝をわずかに揺する,あるいは巣を揺するとヒナは口を大きく開けました。親鳥が戻って来たと思っているのです。

 

動きがなくなってから撮りました。足先の爪が見えます。