自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今冬のマンサク(15)

2019-02-28 | マンサク

2月12日(火)。花の中にすっぽり入った昆虫を発見。体長2mm。本シリーズ10でご紹介したものと同じかもしれません。からだには花粉がいっぱい。

 

摂食に懸命。お気に入りの食べものがあるようです。この格好で摂食してもらえば,花にとっては好都合。からだがメシベに触れています。

 

口元が見えたら摂食風景がリアルに撮れて最高なのですが,見えませんでした。 

 

時間が経って花から出て来たところを撮りました。口はヒゲ型。花粉の付き方を見ると,からだごとで送粉を手伝っているのが理解できます。 

 

 


”虫の目”でとらえたフキノトウ

2019-02-28 | 植物

フキノトウが早春の到来を告げています。ここはセツブンソウの山里。セツブンソウが群落をつくるすぐ近くで,日差しを浴びて花を開いていました。南向き斜面なので,暖かそう! 

 

うんと近寄って,花を主役にして撮りました。撮っていると,独特の匂いが漂って来ました。

 

少し離れたところでもフキノトウの花が咲いていて,そこにハエが一匹。ハナアブのなかまでしょう。摂食中の写真を撮りたくて大慌て。結局,間に合わず。ハエは飛んで近くの葉に着地。なんとかそれだけは撮ることができました。ほっ。見ると,脚先には花粉がたくさん!

 

 

山里にももう春の足音が。

  


今冬のマンサク(14)

2019-02-27 | マンサク

2月10日(日)。曇り。朝薄っすらと雪景色。午前中は小雪が舞う,肌寒い日となりました。朝から,自家製の味噌をつくる作業で知人グループに参加。

帰宅後,マンサクの花を確認。気温1.9℃。風が吹いて,枝に残る枯れ葉を揺らします。葉がかさかさと音を立てるという中,ハナバエを一匹発見。寒いのによくもまあ頑張っていることよ。

 

 

ゆっくり動きました。

 

複眼に花粉が見えました。たぶんマンサクで付いたものでしょう。

 

わずかに向きを変えました。ここぞとばかりにアップで撮りました。小さなハエに備わるからだのしくみの,なんと見事なこと! 微小世界のワンダーが伝わって来ます。

 

こんなわけですから,少々寒くても観察を怠るわけにはいきません。

 


”虫の目”でとらえたツクシ,今

2019-02-27 | 植物

2月26日(火)。快晴。春になるとツクシがわんさかと生える道端にて。

ツクシはもうこんなに伸びています。とはいえ,まだまばら。向こうは農道です。時折,自動車が通り過ぎます。

 

自転車に乗った人が向こうからこちらに。

 

大型トラックが通って行きました。

 

春が待ち切れないで,「早々と出て来たゾッ!」ていっているみたいなツクシ。春の使者なんですね。 

 


2月のキタテハ,キタキチョウ

2019-02-26 | 昆虫

2月でも最高気温が高ければ,チョウが浮かれたように舞います。その様子はわたし自身のこころがうきうきする程。

昨日のこと。畑仕事をしていると,隣りの田でキタテハが舞っていました。その飛び方の陽気なこと! ぱっぱっとじつに機敏に舞って,ぱっと舞い降ります。しばらくすると,また舞い上がって,そこら辺りをぱっぱっと舞ってまた降ります。陽気に誘われて浮かれたような状態にあることは間違いなさそう。

なんとかこれを写真に収めたくて近づきました。しかし,気づいたようで舞い上がりました。残念!

しばらくして舞い戻って来ました。ありがたい! 舞い戻って来て着地。そこへ,なんとキタキチョウがやって来たのです。キタテハは跳びかかるように接近。明らかに縄張り意識がありそう。

キタキチョウは追い出されました。そうして畑の片隅で咲く花を見つけて,そこで吸蜜。

 

キタテハは縄張りのエリアを守っているようで,一定の範囲を舞っては降り,降りては舞って,という行動を繰り返していました。

「おっ! 降りた,降りた」。チャンスとばかりに近づいて行きながらシャッターを押しました。

 

チャンスは絶対に逃したくない! そんな気持ちです。

 

春を間近にした今,陽気な天気はチョウをうきうきさせるようです。わたしも心地よく過ごせました。 

 


冬,“虫の目”でとらえた虫たち ~アカタテハ~

2019-02-25 | アカタテハ

2月25日(月)。月曜日は仕事が休み。雲が一つもない,ポカポカ陽気の一日でした。最高気温が17.0℃。

午前中,隣家の果樹畑の白梅でアカタテハが吸蜜しているのを目撃。大急ぎでカメラを持ち出して撮影。ちょっと遠過ぎましたが,雰囲気だけはなんとか。

 

撮影中に気づかれて,舞い上がりました。すぐ近くの石垣に降りたので,急いで後を追って撮りました。背景は真っ青!

 

この後,またウメに戻って吸蜜。下写真は,ファインダーを覗かずにカメラを両手で突き出すようにして撮りました。吻がぜんまいのように渦を巻いています。偶然に撮れた画像です。

 

チョウは花を移動。これは接写で撮りました。

 

気温が上がると,越冬中のチョウが陽気さに浮かれたように出現。チョウのワクワク感を見ていると,こちらにも伝染して来そう。

午後,畑仕事をしていると,チョウ二種と再会。これについては明日の記事に……。

 


2019年,ロウバイの今(21)

2019-02-25 | ロウバイ

とにかくツマグロキンバエは逞しいと感じます。気温が上がり,真っ先に現れるのがツマグロバエという印象がとても強くしています。それで,観察機会がいちばん多くなります。

そのツマグロヒョウモンももちろん他の昆虫同様,活動は気温に左右されます。活動できるすれすれの境界領域で動きが鈍くなるのは止む無しです。しかしながらそんなときこそ,撮影者にとって絶好のチャンスになるのです。

以下,チャンスに巡り合い超接写で収めたショットをご紹介します。昆虫写真は眼がしっかり撮れていることがポイントです。

 

 

このときはわたしにまったく気づいていないようでした。 

 

複眼に付いた花粉が粒状に見えます。

 

そっと,上からも撮影。

 

最大に近づいて撮りました。被写界深度がごく浅くなっています。

 

そっと前からも撮ることに。

 

まだ気づいていない様子。真正面からも。

 

なかなかすてきなモデルでした。

 


今冬のマンサク(13)

2019-02-24 | マンサク

ショウジョウバエのなかまなのでしょうか。冬にも早春にもよく見かけるハエです。たとえば,ホシノヒトミにいたり。愛嬌のあるしぐさに,シャッターを押してしまいました。

 

うーんと接近して撮りました。体長はせいぜい2mmといったところ。

 

それにしても,ハエのからだのつくりをしっかり備えています。超小型,小型,大型,それぞれが我が世を生きていますが,つくりの共通性を思うと,いつもふしぎが湧いてきます。そこはワンダーな世界です。

 


今冬のマンサク(12)

2019-02-23 | マンサク

これは初めてお目にかかった昆虫です。花の中を覗き込んでいました。

 

触角の長さが体長と同じぐらい。余程感度がよい,というか,それだけのものがないと感知できない相手があるのでしょう。

 

胸部と腹部のくびれの,なんと細いこと! からだには花粉が付着しているみたいです。

 

小さな世界で生きる昆虫には,まだまだ見ぬものがいるでしょう。ほんとうにたのしみな限り。 

 


”虫の目”でとらえたカンサイタンポポ

2019-02-22 | 植物

セイヨウタンポポは結実という点で,生き抜くための逞しい戦略をもっています。それで,厳冬期も花を付けます。これに対して,在来種であるカンサイタンポポはふつう昆虫が出現する時期でなくては開花しません。送受粉に昆虫の助けを借りなければ結実できないからです。

今は早春といっても,まだまだ厳寒期。タンポポに昆虫が訪れるのは稀。なのに,意外とカンサイタンポポが花を付けているのを見かけます。これはめずらしい光景です。

わたしがウォーキングをする農道の脇には,じつにあちこちそれが見られます。ほとんどはあだ花になるのに,どうして無駄なことをするのかとふしぎなほどです。昆虫が訪れるかもしれないわずかなチャンスでも待っているのでしょうか。我が家のロウバイ・マンサクの観察からはいろんな昆虫が訪れているのが確認できているので,タンポポを観察しているともしかすると訪花昆虫を目撃できるかもしれません。

せっかくなので,開花の様子を”虫の目”で記録しておくことにしました。

まだ花が開き切っていない時間帯です。日を浴びて,花弁の黄色が輝きます。

 

 

大きな株には,たくさんの花が。萎んだ花もあります。

 

撮影していると,近くの方が農作業で通って行かれました。

 

コムギの植わった田が広がります。 セイヨウタンポポと比べると,じつにほっそりして,控えめなこと!

 

ホシノヒトミとなかよくくらしています。春はもうそこ。