自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

孵化 ~ホオズキカメムシ~

2022-07-31 | 昆虫

ホオズキカメムシがあちこちで,わんさか活動中です。わんさかいて,わんさか卵を産みます。畑だと前はジャガイモの葉,今はピーマンやトマトなど,ナス科植物の類。葉を裏返せばかたまって産み付けられているのがすぐに見つかります。

卵は雑草にももちろん産み付けられます。たまたまイネ科植物の葉で見かけた卵を継続観察しました。やがて,卵内が透きとおって複眼が見え始めます。こうなるといつ孵化しても大丈夫なように撮影の準備をしておかなくてはなりません。

 

タイミングよく撮影できるように,何度も見る,万一に備えてインターバル撮影をセットする,など注意を怠らないようにします。

今回は一つ目の孵化を確認できました。

 

赤いからだが特徴的です。吻が伸びています。

 

次々と孵化が続きます。蓋が開いた瞬間に撮影できました。孵化が次々になされるのは,ほんの微妙なシグナルをキャッチする仕組みが介在しているのではないでしょうか。振動はとても大きな要因のような気がします。

 

蓋が押し上げられて,複眼が現れました。

 

あざやかな体色には驚くばかり。

 

長い脚が折りたたまれていたのです。

 

このような感動的な場面が続きます。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~昼のカマキリ(幼虫)~

2022-07-30 | 昆虫

夜の顔写真を撮った翌日,昼間にも撮ることにしました。

明るい中にいると,複眼は黒っぽくはありません。

 

カマキリはじっとしているときは,とことん動きません。堂々としたスタイルを保つので,格好のモデルだといえます。

 

向きを変えると,またその姿勢を維持します。

 

複眼の模様が目から向こうに連続的に続いています。おもしろいデザインです。

 

真正面から見ると,なんだか澄ましているように見えますが。でも,口を中心に見ると,怖さ・すごさが伝わって来ます。

 

カマキリの幼虫を相手にするだけで,ずいぶんたのしめます。

 


アゲハの卵,タカラダニから被害

2022-07-29 | 生物

アゲハの卵を観察していると,ほんの稀な例として,殻だけが残って中身がないというのがあります。穴が開いているかといえば,そうでもなし。

つまり,寄生バチが中で羽化して出て行ったというわけでもないのです。長い間,わたしなりのふしぎの一つであって来ました。その謎がついに解けました。まったく意外な展開があったことがわかりました。

卵を偶然観察しようとしたら,赤い何者かが付いているのに気づきました。そうっと見てみると,なんとタカラダニ。ダニは体液を吸いますが,アゲハの卵の中身を吸うとは思いも寄らぬことでした。

 

わたしが見た卵は中がほとんど食べられたあとでした。ダニはしきりに動き回りました。

 

吻を突き刺しています。

 

あちこちで吻を突き立てています。

 

道理で中が空っぽの殻ができるはずです。アゲハにこんな天敵がいたとは!

 

 


"魚露目"で見たショウリョウバッタ(オス)

2022-07-29 | 昆虫

池の畔の草むらでショウリョウバッタのオスを見かけました。炎天下で,ギラギラ光る空が広がっています。バッタは生き生き。

 

飛んで移動しました。見上げると向こうに外灯,ずっと向こうに青空と白い雲。

 

丸い窓にショウリョウバッタの全身を閉じ込めました。

 

撮っているときは汗だく。これに比べると,バッタは暑ければ暑いほど活気に満ちている姿に見えました。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~夜のカマキリ(幼虫)~

2022-07-28 | 昆虫

玄関の戸にカマキリの幼虫がいました。これを捕えて,顔写真を撮ることにしました。

夜になりました。目が黒っぽく変化しています。

 

近寄ってみます。複眼の模様はいかにも独特といった感じがします。

 

反対側からも。こちらをじっと見つめているような気がしてきます。

 

眼の黒さがよくわかります。口元はなんだか怖そう。

 

ちょっと愛嬌があるようで。

 

昆虫の顔写真はその種の特徴をよく表します。それを撮るのはなかなか魅力あることです。

 


のどかな風景に溶け込むオオイトトンボ

2022-07-27 | 昆虫

ハスの池にて。

わたしからトンボまでは10mがあるかと思われます。他のトンボを撮影していて,偶然目に飛び込んできたのがこのオオイトトンボです。ふつうなら取り上げるまでもありませんが,きれいな水面に姿が映る様子が印象的だったので記事にしました。

 

じつは水面はつるつる状態ではなく絶えず揺れています。下写真はしゃがんで撮ったものです。

 

カメラ位置でずいぶん効果が異なって来ます。イトトンボが獲物を捕まえていたらいうことなし,だったのですが。

 


ツバメシジミ,孵化へ(続々)

2022-07-27 | ツバメシジミ

これは別の群落で採取した卵です。

孵化直前,黒っぽく見えるのですが,よくよく見てみるとそれはどうやら毛のようなのです。ということは,すこし透きとおって見えているということです。

 

横方向から撮りたいので,こんなアングルにしました。

 

蓋を切り抜きました。ここで誕生すれは頭部をうまく撮れると思ったのに,そうではありませんでした。

 

まだ半回転しました。

 

結果,向こう向きに出て来ることに。

 

アングルとしては期待外れ。

 

いつも願いどおりに運ぶとは限りません。

 


カレハガ,孵化

2022-07-26 | 昆虫

カレハガの卵のその後について書いておきます。

卵を発見後,ちょうど10日が経ちました。朝,孵化しているのを発見。からだは黒っぽくて,毛で覆われています。

 

背中に褐色の紋があります。

 

孵化したのは下写真の卵です。

 

幼虫は生まれたときから,身の安全を守るために糸を吐いていることが窺える場面に出会いました。糸で宙ぶらりんになっても,落下しません。

 

孵化を撮影できなかったので,残りの卵に期待をかけていました。しかし,残念ながら孵化しないままに終わりました。

 


捕食 ~シオカラトンボ(オス)~

2022-07-25 | 昆虫

シオカラトンボはもっともありふれたトンボです。それだけ環境への対応が柔軟にできているという証しかと思われます。

公園の池で,それが何か大きな獲物を捕らえてバリバリ食べている光景を目撃しました。

 

被害に遭ったのはムシヒキのなかまかもしれません。池の淵でよく見かけるので,起こりうる事態です。

 

さらに望遠レンズで狙ってみました。トンボが貪り食べているのがよくわかります。

 

動きの速いムシヒキがトンボの犠牲に。油断はまったく禁物。とはいえ,大自然では起こりうる事態が予測不可能です。

 


"魚露目"で見たセスジスズメ(終齢幼虫)

2022-07-24 | 昆虫

昨日記事にしたセスジスズメの幼虫の続き話です。今度は久しぶりに魚露目を使いました。

昨夜から今日にかけて大雨。朝,かろうじて雨が小休止したとき現場を確認すると,幼虫はまだいました。からだには水滴が付いています。

 

この草にはたまにセスジスズメの幼虫がいることがありました。

 

小さな覗き穴から広い空間を覗き見ているようで,この独特の見え方がたのしくって。ここで雨。

 

おしまいに雨が降る中で2枚。

 

魚露目で近寄るおもしろさを,もっと,そしてずっと味わってみようと思っています。