自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'21昆虫の頭・顔 ~オオスズメバチ~

2021-11-30 | 昆虫

どうしたことか,我が家の車庫にオオスズメバチの死体が転がっていました。体長40mm。完全なからだを保っています。こういうものが手に入るチャンスは稀なので,頭の写真を撮ることにしました。

 

近寄って。

 

もっと。

 

すでに死後硬直が進んでいて,脚を伸ばすのにちょっとした工夫がいりました。そうしておいてから撮った全身写真が下のもの。

 

後は置き場所を考えたり角度を変えたりして撮って行きます。

 

真正面からも。

 

わたしは昨年9月にこのスズメバチに刺されたのでした。見るだけでも恐ろしさがよみがえって来ます。

 


ブロッコリーの葉裏にあるヒラタアブの卵 ~幼虫も~

2021-11-29 | 昆虫

畑でブロッコリーが育っています。その葉が好きな虫たちによってできた穴があちこちにたくさん。アブラムシもその一つです。アブラムシがいればヒラタアブがいるのがふつうです。ヒラタアブの感知能力は大したものです。

よくよく観察していくと,卵が見つかりました。アブラムシより小さい卵です。クロヒラタアブやホソヒラタアブのそれではないように見えます。

 

色を見ていると,中に黄色い部分があるのがわかります。これは孵化が近づいている卵です。

 

さらに見ていくと,幼虫が見つかりました。左の個体はアブラムシを捕らえているようです。小ささと赤っぽい色から,ふつう見かけない種という印象です。それでわたしには同定できません。ヒメヒラタアブあたりかなあと想像するしかありません。

 

孵化が近づいている卵を観察することにしました。結果については次回にご紹介します。

 


晩秋の菜の花

2021-11-28 | 昆虫と花

晩秋の空です。きれいに澄み渡っています。隣家の畑に菜の花が咲いています。

 

強い陽射しを受け、虫を呼ぶのに懸命なのでしょう。

 

色でアピール成功! ツマグロキンバエはごくふつうの訪問者。キンケハラナガツチバチの姿もあります。

 

どんどん冬に近づいています。

 


'21秋 虫の目レンズは友 ~ツマグロヒョウモン~

2021-11-27 | ツマグロヒョウモン

アゲハの庭園の一角にセンニチコウを植えています。そこにツマグロヒョウモンが訪れ,吸蜜活動に勤しんでいました。この花のかたちは長い口吻の持ち主にぴったり。

 

おもしろいことに,一つの花がお気に入りのようです。

 

舞い上がって,またもとの花に戻って来ました。

 

一つの花に執着しているわけではないものの,この花ではとりわけ時間をかけているように見えました。お蔭で,ピンボケ気味なのですが,数枚撮影できました。

 


キアゲハの卵と寄生バチ(11)

2021-11-26 | 昆虫

コンデジで撮ったキイロタマゴバチの画像です。顕微鏡モードで撮りました。拡大像としてはこれが限界です。トリミングはまったくなしです。

頭部・単眼・触覚の特徴がわかります。背の毛もわずかながら確認できます。

 

翅の動きをチェックしているようです。

 

卵殻の表面を動き回っています。個眼が写ればよし、です。1mmの半分ほどの体長なので、写り具合はこれで我慢、といったところです。

 


キャベツの葉裏にあるガの卵(2)

2021-11-25 | 昆虫

たまたま出くわしたのが,この卵が次々に孵化していく場面。もうほとんどの卵が孵化していて,残ったのはわずか。残った卵を見ると,頭部がくっきり。

 

孵化する様子をひとつでも撮影しておきたいと思い,準備。やがて,孵化開始。孵化前の4個のうち,いちばん右のものです。

 

薄い皮から幼虫が誕生しました。頭部がぽっかり。

 

全身が出て来ました。

 

これがガ(ヨトウガあるいはシャクガのなかま)の幼虫の誕生です。

 


'21昆虫の頭・顔 ~露まみれのヤマトシジミ~

2021-11-24 | ヤマトシジミ

朝,畑にて。

キャベツを覆ったネットでヤマトシジミを見かけました。昨夜の寝床はここだったのです。露がからだにびっしり。さぞ寒かったことでしょう。まったく動きません。

 

せっかくなので,この位置で接写して露に覆われた頭部を見ることにしました。ファインダーを見た途端,「これはすごい!」と声を上げそうになりました。

 

正面からも撮りました。まん丸い水玉が並んでします。

 

もっと近づきました。

 

寒かったでしょう。寒かったはず。

 


キアゲハの卵と寄生バチ(10)

2021-11-23 | 昆虫

キイロタマゴバチにずいぶん出会って来ました。今秋はほんとうに印象深い場面を撮影できたように思います。

直径がたったの1.5mmのキアゲハの卵,それに乗ったキイロタマゴバチの体長はほんの0.6mm。

 

別の卵で見かけたキイロタマゴバチです。じっとしていました。

 

縮んだままだった翅が拡がっています。もう飛べる状態になっています。にもかかわらず慌てて卵から離れようとしません。

 

ヒトの肉眼ではとても見えにくいものをレンズで見るのはおもしろいもの。どんな世界が広がっているのか,どんな未知が見えて来るのか,それを覗けるたのしさがあります。

 


'21秋 虫の目レンズは友 ~続 ツチイナゴ~

2021-11-22 | 昆虫

公園の草地にて。

そこにツチイナゴがいました。動くには動くものの,ゆっくり,のんびり。

 

後を追うと,草を食べかけました。

 

緑の草を食べていましたが,枯草にも関心を示しました。食べる気持ちなのか,それはわかりません。

 

ツチイナゴはこのすがたのまま冬を越します。その冬はすぐそこに来ています。

 


12月直前のツマグロヒョウモンの行動

2021-11-21 | ツマグロヒョウモン

12月を間近にしたこの日、複数のツマグロヒョウモンを見かけました。メスもいます。

 

オスは飛びながらセイヨウタンポポで吸蜜していました。

 

活動できる喜びが伝わって来そう。

 

これは別の個体。

 

観察している途中、求愛行動が始まりました。かなり長く続きました。

 

今の産卵は今季最後になりそう。見ている限りでは交尾には至りませんでした。