アマナの花が全開です。この花は毎年撮ってきました。ここはわたしが耕している畑の近くの土手。早春にふさわしい姿をしているように見えます。でも,これに目が向く人は稀でしょう。
青空に映えます。
ツクシと同居。ナズナの花もすっくと伸びています。向こうを自動車が走り抜けます。貨物便も写り込んでいます。
これで春を迎える気持ちがホッ。
アマナの花が全開です。この花は毎年撮ってきました。ここはわたしが耕している畑の近くの土手。早春にふさわしい姿をしているように見えます。でも,これに目が向く人は稀でしょう。
青空に映えます。
ツクシと同居。ナズナの花もすっくと伸びています。向こうを自動車が走り抜けます。貨物便も写り込んでいます。
これで春を迎える気持ちがホッ。
河津ザクラが満開です。近隣のまちに出かけて,サクラで吸蜜するメジロを狙いました。メジロは間欠泉のような感じで,ある程度時間が経つと繰り返し訪れます。それも集団で。
しかし,花が多くて,しかも遠いところにいたので,このときは成果はさっぱり。いずれの写真もトリミングしました。
口先が花に届いているようです。
集団でやって来るので,こんなショットも撮れました。
花から花へと移動します。
とにかく蜜が欲しくってしかたないようです。
結構たのしめましたが,サクラでメジロを撮るのは初めてです。よし,来年もここに来ようと思いました。
つい先日の朝のこと。鳥のきれいな鳴き声が台所に聞こえてきました。ふだんは耳にしないので,これはめずらしいと思って姿を見つけてじっと見てみると,ほんとうにめずらしい姿の鳥です。このときは名を忘れていたのでしたが,調べて何とかわかって来ました。イソヒヨドリでした。前に見かけたのは1月。
大急ぎで望遠レンズを準備して撮影です。
1月とはちがって,特徴がぼんやり気味。今回は「たぶんイソヒヨドリだろう」ぐらいの話題です。二羽いたのはペアだからでしょう。翅の縁に赤みが見え,腹部の羽毛にも赤みが感じられます。オスなのでしょうか。図鑑で確認できるような典型的な色合いではありません。
これはメスでしょう。風が吹いています。
メスです。
これも。
台所から撮った写真ばかりです。あるとき,餌をくわえて隣家の屋根に止まった瞬間がありました。なんだかトカゲのような感じがしました。惜しいことに,さっと移動していきました。
四日後。同じようなところにとまっているイソヒヨドリを撮っていたら,口から何かが飛び出して落ちていきました。
さて,このペア,この地に棲みつくかな。
朝,今にいるとたのしそうなさえずりが聞こえて来ます。それもすぐ近くから。それに,しきりと。
家族の一人が外から入って来て,このように言うのです。「ヒヨドリみたいな鳥がきれいな声で鳴いているなあ。あれはヒヨドリかな」と。それで確かめようと思い,外に出て鳴き声のする方を見てみました。すると,たしかにヒヨドリほどの大きさで,色もかなり似ている鳥が一羽,電線にとまって鳴いていました。一言でいえば,灰褐色。これまでに見たこともない鳥です。
証拠写真を撮っておこうと,カメラを持ち出して撮りました。
そこからが問題です。ヒヨドリかもしれないという思いも捨てきれません。それなら,ヒヨドリはときにより鳴きまねをするということになります。それにしては,いつもの甲高い鳴き声は一度も出しません。それにヒヨドリなら,電線にじっととまるようなことはまずありません。
検索してみました。はじめは手掛かりすらなかったのですが,調べているうちに胸の模様がイソヒヨドリのメスに似ていることがわかってきました。こうなると,鳴き声を聞き比べる必要があります。それでユーチューブで聞いてみると,まさにイソヒヨドリにまちがいありません。
しばらくして,また別のところから鳴き声が聞こえて来ました。
イソヒヨドリは内陸部ではあまり見かけない鳥のようで,もし見たとすればめずらしいようなのです。道理で,見慣れない鳥だと思いました。このイソヒヨドリが一日中,つまり朝から夕方まで我が家の周りでさえずっていました。それはそれは,なんとも軽快で,きれいなミュージックに聞こえました。
隣家の空き地では,大型の飼育槽(プラ舟)でコイの幼魚が飼われています。飼育槽はネットで覆われ,野鳥などの被害に遭わないように対策されています。ということは,これまで幼魚が被害に遭って来たことを物語っています。
この飼育槽は,我が家の台所のガラス戸を開けると見えます。
ある日の朝のこと。ネットの上にアオサギが立っていました。「ははーん,事が起こるかな」と直感。追い払うのが親切というものなのですが,そのときのわたしにはアオサギの行動を見届けたいという気持ちの方が強く働きました。。捕獲が成功するとすれば,どんなふうに獲るのでしょう。
それで,カメラを窓際に置き,捕獲の瞬間を待ちました。アオサギは簡単にはその行動に出ません。たぶん,水は濁っているでしょうし,中の幼魚が水面近くに浮いてくることが少ないはず。つまり,チャンスがすくないので,じっと待つほかないというわけです。
わたしもずいぶん待ちました。とある瞬間,嘴をネットの間に突っ込んだのです。あまりに急でした。嘴を上げたとき,幼魚が捕まっていました。さすがに野生に生きて,狩りに慣れた行動に見えました。
しかし,ネットの目より獲物が大きいので,引き出せません。
なんとか引っ張り出そうとしますが。
結局,どうなったのか,くわしくはわかりませんでした。ネットの上に獲物が出て来たところは確認できませんでした。捕獲に失敗したのかもしれません。そうすると,これは「残念!」と思っている姿なのかも。
ネットの目は,あとで測ると15mmでした。その間に嘴を入れて,さっと獲物を獲る技が光っていました。ここで,その行動を見たのは前にも後にもたったこれ一回だけ。よくもまあ,この飼育槽を見つけたこと! しかし目が小さ過ぎたので,再びここに来るのを諦めたのかもしれません。
ケリの幼鳥の写真をローカル新聞の紙面で見ました。隣り町で撮られたものです。それで思い出したのが以下の記事でアップした写真です。ずっと前の写真なのでご勘弁ください。
4月のサクラの季節,同じ隣り町の山間部を走っていたときのこと。麦の育つ田に見知らぬ鳥が一羽立っていました。めずらしい姿なので,とりあえず写真に収めておこうと撮ったのでした。たしかに初めて見る鳥です,ということはわたしの住むエリア外の野鳥なので,身近とはいえないかもしれません。
嘴の先に乾いた泥が付いていることからすると,なにか獲物を探していたのでしょう。長めの脚,橙色の目,黄色の嘴,先が黒い尾羽,なかなか特徴があります。
警戒はしているのでしょうが,逃げる気配がありません。この地域では環境に適応して生きているのでしょう。
野生との新しい出会いに,こころが温かくなった思いがしました。
できれば,同じ場所で再びキジを目撃できて,撮影できればよいがなあと思いつつ,カメラを持って通学に同伴しました。
前に見て一週間は経っていました。そのときの場所とほとんど変わらない方角からけたたましい鳴き声が響き渡ってきました。ケーン! 子どもたちとその方を見ながら,畔を探しました。麦畑が広がる中では畔しかいるところがないからです。
すると,いました! 子どもたちもわたしも大喜び。
見ていると,麦の中に入って行きました。オスの尾羽がはっきりわかります。
引き返し地点まで子らを送って,そこから戻ってきました。そうしてキジがいた辺りに来たら,また鳴き声が! そちらを探すと,はっきりキジが見えました。オスです。
せっかくなのでそっと近づきながら,できるだけ前に行って撮ろうと努めました。最後に撮れたのが下写真です。
歩いて帰っていると,専業農家の知人に出会いました。キジの話をして画像を見てもらうと,「この辺りの田ではこれまで見たことがないなあ」という返事でした。田園に現れることがない,比較的珍しい野鳥だということなのです。まったく運に恵まれた朝でした。
週に何回か,子どもの登校を見守る安全パトロールをしています。
5月。朝,子らの通学に同伴して通学路を歩いているときのことでした。「ケーン,ケーン!」。甲高い鳥の鳴き声が向こうの山裾の方から響いてきました。キジの鳴き声です。わたしの住むむらでキジを見かけることはあまりありません。声がした方を見て,キジの居場所を探しました。
すると,山裾近くの畔にその姿がありました。子どもたちにそのことを伝えました。距離にして100m以上あります。そしてわたしは持っていたコンデジをとりあえず撮ってみました。キジが歩いてその近くを移動。
子どもたちは初め見つけることができないようでしたが,目が慣れて黒っぽい影を認めました。そしてこんなことを言ったのです。「桃太郎の話でしか知らなかった。ここにもいるんやな」「初めて見たなあ」と。
あとで合流した一人のお母さんにこのことを伝えました。するとこんなふうに話されました。「わたしも見たことがありません。どんな大きさなのですか」「自動車を利用して暮らしていたら,目がそんなところに向きませんね。びっくりしました。今日は一日よいことがありそうです」。
コンデジの画像にはかすかに姿が写っているだけでした。止むを得ません。
話は飛びますが,4月隣り町の田園地帯を走っていたら,比較的近くでキジを見かけました。そこは麦畑です。自動車を停めてとりあえず写真に収めました。その写真が以下のものです。
こちらにはまったく無頓着のよう。
たぶん,この地域ではヒトと共生しているのでしょう。びっくり風景でした。
6月1日(水)。午後のこと。
アゲハの庭園で作業をしているとき,昨日と同じようにセグロセキレイが盛んに鳴き始めました。「おやおや」と思い,声が聞こえてきた屋根を見ると。セキレイが獲物を口にしているのです。これはやはり,ヒナのために捕獲して持ち帰ったものに違いありません。
さっさと巣に帰ったらよいものを,なぜか屋根で鳴き続けるのです。わけがわかりません。急いでカメラを準備。
イモムシを捕獲してきたのでしょうか。なのに途方に暮れた様子。
ヒナに与えたいようなのです。その後,姿が見えなくなりました。
しばらくすると,またその姿が。口にはまた違った獲物が二匹! くわえたまま盛んに鳴いていました。
結局,その獲物を自分で食べてしまいました。
屋根のどこかに巣があるのかもしれません。しかし,その場所を特定する手掛かりが今のところまったくありません。
5月31日(火)。
庭の手入れをしているとき,屋根にセグロセキレイがとまって盛んに鳴き始めました。鬼瓦の上です。見ると,口になにかをくわえています。肉眼ではっきりわかるぐらいのかたちです。休むことなくしきりに鳴いています。「チーッ,チーッ,……」。おかしいなと思い,家からカメラを持ち出してファインダーを覗いていました。そしたら,なんとトンボらしいのです。それも二匹!
捕獲したトンボをくわえたまま,鳴き続けました。「ははーん,これはヒナに呼びかけているのだな」,そう直感。「ヒナがいるはずの巣に,いない!」。そんな展開なのでしょうか。
トンボはまだ動いています。びっくり! トンボの翅の様子と体色から見ると,どうやら羽化直後に捕まったようです。
かなりの時間,そこにいましたが,どうやらヒナの反応がなかったようです。
そういえば,直後同じ屋根でカラスの姿を見かけました。被害に遭ったとすれば,なんともかわいそう。巣は屋根のどこかにあったのでしょう。