自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(17) ~ウメ~

2020-01-31 | 

ウメの便りが聞こえる時期です。わたしもその花を見たくてT公園へ。

期待どおり紅梅の蕾が膨らんでいました。しかし,まだわずか。遅咲きの品種なのかもしれません。

 

白梅も膨らんでいました。曇り空だったので,昆虫の姿はさっぱり。

 

とはいえ,春はもうそこまで。そんな感じが確かに伝わって来ました。

 


今冬のマンサク(4)

2020-01-30 | マンサク

花の中にハエが一匹! 慌ててカメラを向けましたが,あいにく出て来るときでした。見ていると,花の上側を歩きかけました。

 

横を向いたとき,シャッターを押しました。どうやらキイロショウジョウバエのなかまのようです。

 

摂食行動を終えて出て来た後であることはまちがいなし。この後,さっさと去って行きました。

 


今冬のマンサク(3)

2020-01-29 | マンサク

雨が続きました。雨上がりにマンサクの花を見ると,ユスリカの仲間が一匹。過去度々見て来ましたが,もちろん今冬は初めて。花の中にいるところを見たわけではないので,果たして摂食で訪れたのか,よくわかりません。

そうであっても,香りなり色なりを感じて訪れたのはまちがいないでしょう。

 

写真はこの一枚しか撮れませんでした。

 


地域ミュージアムで考える(88) ~続 しあわせの地球~

2020-01-28 | 随想

上底面,つまり蓋の面を閉じる部分が四つ葉形なので,このかたちをしあわせのクローバーと見做して,全体を"しあわせの地球"と呼ぶことにしました。

着色してプリントしたのが下のもの。紙のサイズはA4です。

 

組み立てます。

 

 

はい,出来上がり!

 

置くと……。四つ葉が組み合わさって蓋に。

 

色バージョンをいくつか準備しました。

 

これをお世話いただいた方に贈ります。そのときどきに,その方ならではのことばを印字してからプリント。それを組み立てれば,きっとたいせつにしていただけるのではないかと思うのです。

贈り先の第一号は先日プラネタコンサートに出演していただいたグループ5人。手づくりの"しあわせの地球"に大いに喜んでいただけました。さらに,この中にあるものを入れておきました。それもなかなかよし,との感触を受けました。うれしいですね。

 

こんな感じで「みんなでつくるミュージアム」を目指しています。なお,"しあわせの地球"はミュージアムショップにおいていますが,これに限定した販売は今のところ考えていません。別グッズをプレゼント用として購入された方にのみ,包装ボックスとしてご紹介しています(有料)。

 


ホシノヒトミとハナバエ

2020-01-27 | 昆虫と花

1月26日(日)。午前,知人グループの味噌づくり作業に参加。午後,むらの畦焼き作業。晴れて,風が吹いて,草はよく燃えました。

作業が終わってウォーキング。そのときホシノヒトミで吸蜜するハナバエのなかまを見かけました。集団で咲く花をよく見ていくといたのです。胸部の背部が葯に触れた瞬間のようです。

 

そっと近づいて見ました。幸いカメラの気配を感じていません。背部に花粉が付着しています。今度は脚先が葯に。

 

脚がしっかり葯に。花粉が付着して当たり前の格好です。

 

時間が経過して,ハエは花から出て来ました。ずいぶん花粉が付いています。この時期,ホシノヒトミにはなかなかありがたい訪問客です。

 

夕方,ミュージアムで行う親子講座に。帰宅21時。

 


地域ミュージアムで考える(87) ~しあわせの地球~

2020-01-26 | 随想
仕事の中で,わたしが強く関心を持っているのは地球の表し方です。こころの根っこで,自身の住む地“球”を様々な立体で表すたのしさ・おもしろさをずっと感じ続けています。
 
その一つが段ボールを材料にした各種の立体地球です。また折紙で作る地球です。後者はオリジナルグッズとして販売しています。
 
 
 
 
もっと,工夫できないかと考え続け,この度オリジナルアートをいくつか仕上げました。完成順序とは一致していませんが,順次ご紹介しましょう。
 
今日は第一回ということで,名付けて“しあわせの地球”です。最新作です。土台になったのは,立方体地球。これは空間が閉じられています。この立方体を組み立ての箱にして,開閉ができるものにしたいと常々思っていました。
 
ヒントになったのはお菓子の箱。底面二つの処理が参考になりました。
 
地図を描くところから出発。二つの底面の描き方がポイントです。4つに分割した上で,重なったときに陸地がつながらなくてはなりません。
 
 
 
これを印刷。そして作ってみて,地図を修正していきます。 
 
 
 
蓋部分の円四つについては,ハート型に変更。結果,何とか原図が完成。
 
 
 
この後,原図をパソコンに取り込んで線をくっきりさせていきました。これはかなり細かい作業となりました。
 
                                                                                                                     
                                                              (つづく)
 
 
 
 

今冬のマンサク(2)

2020-01-25 | マンサク
風の吹く寒い日のこと。
 
マンサクの花はまだ咲き始めです。到底昆虫が来る環境ではありませんが,とてもふしぎなことに,開き始めた花にごく小さなハチが一匹。
 
 
 
びっくりしてよくよく確かめるとタマゴバチ。どうしてこんな日に,ここを見つけて訪れたのかと思うばかり。
 
 
 
見ていると,花から離れようとしません。花にいたり,下方の枝に歩いて移動して,また帰って来たり。
 
 
 
とうとう花に入り込みました。窮屈なところに入ったので,うまく撮影ができませんでした。
 
 
 
いったい何をしていたのでしょう。それを解き明かしたくて接写を試みました。が,まったく無理。たぶん摂食行動だったのでしょう。
 
 
 
かなり時間が経ち,やっと出て来たと思うと……。
 
 
 
また入って行きました。あまりにも長い時間が経ったので,途中で観察終了としました。
 
 
 
タマゴバチをこの花で見たのはたぶん初めてです。幸先のよい出合いとなりました。
 

今冬のロウバイ(3)

2020-01-24 | ロウバイ
早々と訪れたツマグロキンバエのメス。花の中に入って懸命に摂食。
 
 
 
口吻をうーんと伸ばして,なにやらペタペタ。いちばん太く見えているのがそれ。少しずつ移動しながら摂食が続きました。
 
 
 
その様子をなんとか接写したくて,レンズをうんと近づけました。まあなんとか撮れたのでは?
 
 
 
長い間いました。その後出て来たときをとらえた一枚です。花粉がいっぱい付いています。
 
 
 
その花粉が邪魔のようで,ハエは懸命に掃除をしていました。ずいぶんきれいになったことから見ると,掃除の効果があったようです。
 
 
 
これから訪花昆虫の確認作業が続きます。
 
 

’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(16) ~ジョロウグモ~

2020-01-23 | 生物
1月11日(土)。
 
前栽のモミジの木に,ジョロウグモが一匹。こんなに寒くなって,まだいるのはたいへんめずらしい話です。たぶん,暖かな冬ということが関係しているのでしょう。指を触れると,ゆっくりとした反応あり。
 
 
 
1月17日(金)。まだ元気そう。なにか食べたのでしょうか。
 
 
 
指を触れても逃げようとはしません。逃げるほどのエネルギーはないようです。なにしろ餌が捕獲できないので,かなり厳しい状況です。
 
ゆっくりと動きはしたものの,巣から離れようとはしませんでした。
 
 
 
例年だと,平地ではとっくに雪が薄っすら積もったり,氷が張ったりしていてもおかしくありません。ところが今年はまだ。
 
ジョロウグモがいつまで生き続けるのか,見ていようと思います。
 

’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(15) ~トゲナナフシ~

2020-01-22 | 昆虫
つい先ごろ,勤務しているミュージアムの玄関先でトゲナナフシを見かけました。ここ辺りでは,ときどきトゲナナフシを見ることがあり,これまでに記事にしたこともあります。掃き掃除をしていると,飛んで来ていた落ち葉の間にいたのです。

スタッフの一人が「風で飛ばされて来たんでしょうか」とびっくりしたようにいいました。しかし,そんな簡単に飛ばされはしないはず。

トゲナナフシを日なたにおいてみると,踏ん張るような姿勢をとって歩きかけました。それも意外と速いのです。

考えてみると,冬の今生きていること自体ふしぎな話。晩秋に産卵を終えると,息絶えます。もしかすると,暖かめの冬なのでここまで生き延びているのかもしれません。

せっかくなので,飼育ケースに入れてしっかり晴れるのを待ち,生きていそうなところにおいて撮影を試みることに。自然に戻すのはそのあとにしてもよいでしょう。

そうして日暮れ時。ミュージアムの近くの山裾で撮影しました。お気に入りの遠望の効くところで。


日が沈もうとしています。


山際から陽がからだを照らします。


しばらくするとトゲナナフシが寒気に包まれます。ずっとずっと元気でいればと祈りながらその場を離れました。