自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

真夏のベニシジミ,蛹化へ(1)

2018-07-31 | ベニシジミ

先頃孵化したベニシジミの初齢幼虫をスイバに置いていたら,そのうち大きくなった個体が3つ。下写真は終齢幼虫です。

 

残りの1つはまだ3齢あたりでしょうか。

 

 

終齢幼虫は2つとも,蛹化のときが近づいているようです。でもまだ,食欲があります。 

 


地域ミュージアムで考える(85)

2018-07-30 | 随想

7月29日(日)。『青少年のための科学の祭典』に出展。台風12号が通過したのでとても心配しましたが,朝になると警報が解除になり,予定通り開催されました。わたしのブース名はミュージアム出展で「火打ち石で火を起こそう」です。協力ボランティアの皆さんは6人。内訳は小学生3人,中学生1人,おとな2人。ほんとうに大助かり。

開店早々,お客さんが。次々にお客さんが。

ボランティアの皆さん,熱心に伝授。子どもも。

 

ときには頭と頭を突き合わせて。

 

 

おとなも。

 

 

お客さんのいろんな質問に応えます。

 

ときには,火打ち式発火に加えてキリモミ式発火も。

 

午後4時30分までがんばりました。お客さんが途切れなかったのがすごかった! 交代で昼食・ブース巡りタイムをとりましたが,わたしの食事は午後2時30分でした。

締めくくりに,一人ひと言で振り返っていただきました。それぞれに充実した思いがこもっていました。お客さんとの対話をたのしむ,たのしんでいただくことをたのしむ,他のブースを回って自ら科学のたのしさを体験する,そんな一日になったようで,よかった,よかった。

さて,わたしのひと言。青少年のための科学の祭典は,青少年による祭典でなくてはなりません。他のブースで活動している人たちは,高校生が一番若い世代でした。わたしたちのブースは小学生からおとなまでが主役です。わたしはとても楽をさせていただきました。

ミュージアムで小さな世代から科学に興味関心を抱く道筋をつくるには,大人の意図的なデザインと実行が欠かせません。ボランティア制度もデザインのたいせつな柱。わたしは,わがミュージアムの方向性を信じて引き続き進んでいこうと思っています。

 


アゲハの卵,いっぱい!(1)

2018-07-29 | アゲハ(ナミアゲハ)

畑の片隅にスダチの老木があります。葉を茂らせ,実がすくすくと育っています。日陰になった箇所に徒長した枝が伸び,先に近い葉にアゲハの卵が付いているのを発見。よく見ると,たくさんの卵が! 

 

向きを変えて撮りました。

 

近くのもう一枝にも。

 

さらに三つ目の枝にも。

 

 

それに,先に産付された卵は孵化が近い状態です。これらはそれぞれ単独で産み付けられた卵です。

 

もう初齢幼虫が生まれている葉もあります。

 

この徒長枝は葉が柔らかいので餌としてぴったり。それにここだと厳しい日差しからいのちを守るのに好条件なのでしょう。アゲハは考えて産み付けているように思われます。しかし,同じ葉にたくさん産み付けるのは生き残り戦略上は得策とはいえません。この辺りがじつに適当な産み方です。 

 


夏をたのしむ,虫の目写真(4) ~クルマバッタ~

2018-07-28 | アカタテハ

暑くても,草が伸びればバッタたちには住み心地がばっちり。公園ではバッタが生き生きくらしています。

クルマバッタがいたので,そっと近づいて行きました。クルマバッタは警戒心が強いので,簡単に撮影はさせてくれません。気づかれて逃げられ,それを追いかけてまたそっと近寄ります。後ろから近づくほかありません。 

 

上写真を撮った瞬間,また移動。たぶんシャッタ音を感じたのでしょう。

 

いつもいつも,近づく方向は決まっています。

 

陽が斜めから射しています。木漏れ日がバッタに当たっていました。よいチャンスでした。 

 

まだまだ撮ろうとチャンスを待っています。

 

 

 

 


ヤマトシジミ,真夏の産卵

2018-07-27 | ヤマトシジミ

連日35℃を超す猛暑が続きます。日中,足元の草は水分を失い気味で,まるで枯れたような姿を見せています。イネ科植物の葉は真っ直ぐ伸びて光をさんさんと浴びているのがふつう。なのに,葉が閉じたようになっています。おまけに色まで褪せているよう。

公園は人でいっぱいのはずなのに,夏休みでも,日曜日でも,人影はほとんどありません。こんな風景はめったにありませんでした。それだけ暑いということです。

そんな中でも,昆虫のいくつかはとても元気そう。ヤマトシジミもその一つです。カタバミを見つけてとまりました。「これは産卵だな」とすぐわかります。

 

歩いて隣りの葉に移って産卵。 

 

舞い上がったチョウは近くの葉に降りました。カタバミなので,産卵だとわかります。

 

こっちの葉,そっちの葉,あっちの葉という感じで産卵を続けました。

 

暑い日中,ヤマトシジミは種族維持にひたむきです。 

 


シオヤアブの産卵風景(後)

2018-07-26 | 昆虫

シオヤアブはわたしの動きに気が付いていないのか,気付いていても無頓着なのか,平然と産卵を続けました。

 

卵を産むとき,壁をつくるときの様子が微妙に区別できます。下写真は壁を補強している様子です。 

 

下は産卵風景。 

 

接写で撮りました。卵を産み付けている瞬間です。卵はぎゅうぎゅう詰めになっています。 

 

産卵を終えると,壁で覆い尽くします。 

 

すっかり卵が見えなくなりました。ここまでで15分。

 

このあと,プイッとばかりにどこかに行ってしまいました。

 

印象的な産卵風景に巡り合えました。 

 


シオヤアブの産卵風景(前)

2018-07-25 | 昆虫

これまで昆虫の観察・撮影で決定的瞬間を見逃すことが何度もありましたが,ラッキーだと感謝したい場面もたくさんありました。今回記事にするシオヤアブの産卵撮影もラッキー場面の一つです。

アゲハの庭園で,敷石の敷き詰め作業をしているときでした。午前7時。シオヤアブの羽音が聞こえて来ました。音がする方に目をやると,アブが軒下にぶら下がった鎖に取り付いて,しきりに腹端をピクピクさせながら鎖に接触させているのです。「ははーん,産卵だな」。これはわたしの直感です。これまでシオヤアブの産卵風景を目撃したことはないので,急いでカメラを取りに家の中へ。

カメラを準備したとき,まだ鎖にいました。

 

しかし,程なく隣りにある錆びた針金に移動しました。同じように軒下にぶら下がった,太めの針金です。アブは,鎖をなんらかの理由で諦め,場所を変えたのです。しかし,早く産卵したいという動きは変わりません。

撮影を続けます。

 

まもなく,真っ白な泡状のものが排泄されました。卵鞘づくりが始まったのです。位置は2mほどの高さ。見上げながら手を伸ばして撮影しました。わたしの動きが産卵に影響したら,ビッグチャンスが泡となって消えますから,じゅうぶんに注意を払いました。

 

すぐに卵が認められました。

 

産卵作業は休むことなく続きました。見上げて撮影するので,卵の様子と卵鞘が仕上がっていく過程が手に取るようにわかりました。

卵を産み付けると,外壁で覆い,また卵を産んでは壁で覆っていく,そんな風景がしばらく続いたのでした。

 


ヤマトシジミ,酷暑の恋

2018-07-24 | ヤマトシジミ

この暑さに悲鳴を上げっぱなしです。昨日は熊谷市で観測史上最高の41.1℃を記録。わたしたちの地域でも今夏最高の37.5℃でした。そんな酷暑にもめげず,ヤマトシジミが盛んに活動しています。我が家のアゲハの庭園でもそうです。

キクの葉にとまったカップルを見かけました。左がオス,右がメスです。翅の表側が見えたら判別はすぐにできますが,裏側だけではなかなか。 

 

撮影していると,近くのツゲの葉に移動しました。

 

じっとしているわけではなく,ほんのときどきは動きます。 

 

光を浴びる姿が,ヤマトシジミにはぴったり。 

 

庭には食草のカタバミがどっさり生えています。居心地がよいように願いながら,観察を続けています。 

 


ツバメシジミの産卵風景(続々)

2018-07-23 | ツバメシジミ

タイトルには“産卵風景” を付していますが,一連のシリーズもので,産付された卵のその後についての記事です。

同じ時間帯に産み付けられた卵は,当たり前のことながら同じ時間帯に孵化します。たくさんの卵を観察していると,孵化のラッシュになり,記録に苦労します。この日はイベントの手伝いで出役。それで,容器に入れた花をウエストポーチに忍ばせて,観察を続けました。穴が開き始めると,じつに早々と出て行ってしまうので集中しておかなくてはなりません。

 

産付後四日目。72時間が経過。

 

別の卵でも孵化! 

 

隣り合わせの卵はきょうだいの証拠です。右の卵から幼虫が誕生して行きました。 

 

やや時間があって,左の卵殻も誕生。

 

無事に生まれました。 

 

  


地域ミュージアムで考える(84)

2018-07-23 | 随想

ミュージアムボランティアの皆さんは,前回に続いて,火打ち式発火道具づくり。

まず付け木づくりから。スギ板を薄く削るのは慣れたおとなでないと無理です。おとなの方にも挑戦していただきましたが,初心者ではやはり無理でした。これを見越して予めわたしがつくっておきました。その先に融かしたイオウを付けるのが皆さんの作業。

 

火傷しないように,慎重さを求めます。見守りは親御さんの役目。イオウの発火点は230℃あまり。火にかけるとすぐに融けかけます。写真の右下に付け木があります。

 

次にホクチ(火口)づくりです。綿100%の生地を蒸し焼きにします。要するに炭にするのです。こうした作業は,科学と生活をつなぐ大事な体験でもあります。みんなでいろいろいいながら作業を進めていきます。火の扱いには殊の外注意を払わなくてはなりません。 

 

作業に2時間費やしました。これで一連の体験が終了! 今後,火起こしにチャレンジする人と対面したとき,火打ち式発火法について解説し,質問に答えられるでしょう。

周到な準備があって初めて,ボランティアが真にボランティアとして育つのだと思うのです。