自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'21春 虫の目レンズは友 ~カタクリ~

2021-03-31 | 

二年ぶりにカタクリの里を訪ねました。といっても,昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止にために,群生地は公開されなかったのです。人は結構多かったです。花は満開ちょっと過ぎといったところ。

わたしは,斜面の上を狙って両膝をつき,ぐっとしゃがみ込んでファインダーを覗きます。古いカメラなのでどうしても妙な格好にならざるを得ません。カタクリの風雅な姿を懸命に撮っているスタイル,とでもいえばよいでしょうか。

 

レンズの影が写り込まないように逆光下で撮影します。花がずうっと奥の方まで林立しています。

 

これだけの晴れに恵まれたことはかつてありません。

 

雲はまったくなし。カタクリの向こうには雑木が,そしてさらに向こうには真っ青な空が。

 

花弁の反りが映えます。里にある家と水田が右端のずっと奥にわずか写り込んでいます。

 

最高にハッピーなひとときを過ごしました。空に感謝。

                              (つづく)

 

 


今季初のアカタテハ,孵化へ(2)

2021-03-30 | アカタテハ

3月29日(月)。今日もまた,同じカラムシの株にアカタテハが。それも二頭も!

 

前回,くっ付いた卵の画像をアップしました。今日,卵を調べていると,他にもあることがわかりました。

 

発生が進んでいます。長い脚アブラムシのそれです。

 

ここにも。下の卵はつぶれています。

 

この調子だと,孵化がかなり観察できそうです。

 


公園の春(2) ~続 コブシ~

2021-03-29 | 自然一般

ぽかぽか陽気です。一気に春が来て,花々が喜んでいるように見えます。わたしもうれしくなって,その花をちょっとだけ撮っています。

公園のコブシが大きく開きました。花弁がわぁーっと広がっている様からまことに雄大な印象を受けます。これはまちがいなくレンズの効果です。この花弁がまた真っ白で,中央に薄赤の筋が。日が西に傾きかけています。太陽の位置は左前方。つまり半逆光です。これにより花弁のわずかな起伏が見えます。ずっと奥にある白いドームの陰影がくっきり。

 

花弁には小さな昆虫(➡)が! その花弁の向こうに光源があります。それによって,青空のグラデーションがはっきり。

 

公園から帰宅の途につく人が次々に。残った人の歓声が響きます。日暮れ近くの静かさが漂う頃です。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続 スモモ~

2021-03-28 | 

隣家の畑にて。

畑の片隅に一本のスモモの木があります。ずいぶん成長して,枝ぶりは相当なものです。好き放題に伸びているといった感じ。今花が満開。花が木を覆っているとさえ形容できる景観です。朝日を浴びて輝く花を撮りました。

 

向きを変えて撮りました。これだけ枝が伸びていると向こうの様子はよく見えません。

 

毎年これだけ花が咲くのに,実が一向に生りません。ふしぎでしかたありません。持ち主も同じ思いで見ておられます。

 


今季初のアカタテハ,孵化へ(1)

2021-03-27 | 昆虫

畑に行くと,若芽が出かけたカラムシにアカタテハが! もちろん産卵行動を繰り返しているのです。こんな早い時期にここで見かけたのは初めて。

卵を確認すると,とんでもない光景! カメラを持って来て撮影開始です。小さな葉に卵がどっさり!

 

いずれの茎もそうなのです。所狭しとはこのことでしょう。

 

色を見ると,どうやら産付日がずれているようです。

 

それにしても,よくもまあという感じ。

 

卵が卵にくっ付いたものも。これは下の方がもっと早く産み付けられ,その後たまたまもう一つがここに産み付けられたような気がします。偶然の結果でしょう。

 

観察がたのしみになってきました。それにしても,春は忙しくなりそう。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続々々 ハクモクレン~

2021-03-26 | 

白い対象物を撮るのはむずかしいものです。

ずっと前,野草紙を題材にして児童書を書いたときのことを思い出しています。編集者との話し合いで,挿入写真も自分で撮影したものを載せることになりました。

さて,いろんな野草から紙をつくるのですが,だいたいは白っぽい地をしているので,それを写真で再現するのはたいそうむずかしいのです。今とちがい,フィルムの時代だったので,プリントしてみないと出来がわかりません。一つの被写体を何度も撮り直したことが懐かしい思い出です。

ハクモクレンの白さもそんな対象物です。これを青空のもとで撮るのはまだしも,曇り空のもとで撮るのはわたしにはずいぶんむずかしい話です。空の雲と花弁の白とを写し込むのはたいへんです。微妙な白みのちがいが表現できれば何とか目標達成,というわけです。

ハクモクレンを撮るのはなかなかたいへん。「あっ,薄日がわずかに射した!」。

 

「このままで電車を入れたいなあ」。ほんの一瞬射した薄日が消えかかる瞬間,電車が来ました。ほっ。

 

当たり前ながら,光となかよくしないと満足のゆく写真が得られません。光ときっちり付き合えるカメラマンがうらやましい!

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続 コブシ~

2021-03-25 | 

再びM公園を訪れました。もちろんコブシを撮るために,です。家の近くのコブシが満開なので,たぶんN公園もそうだろうと予想して行きました。満開は天気には関係ありません。あいにくの曇り空でした。

 

花は満開を少し過ぎていました。花弁が散った花,部分的に褐色に変色した花弁があちこちに。それに風が吹いて,撮影条件はさっぱり。

 

雨が落ちて来たので,早々と切り上げました。

 

天気に恵まれるとわくわくしますが,これだけは思うようにはいきません。一年後にお預けです。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~スモモ~

2021-03-24 | 

シデコブシ(昨日の記事)の隣りにあったのがこのスモモ。花は真っ白! シデコブシの赤みとこれの白が,清潔感と明るさを醸し出していました。

 

ミツバチの羽音が盛んにしているので見ると,あちこちにその姿が。ただ,その姿はこの写真には収められていません。

 

やっぱり春はいい! 田舎の春は匂いも風景もよし,ですね。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~シデコブシ~

2021-03-23 | 

近くのまちの,いわゆる田舎道を通りかかったとき,目に入ったのがポッと赤みかかった木の花。道から100mは離れていたでしょう。「これはかわいい色!」。そう思い,自動車から降りて傍に行ってみました。

正体はシデコブシの花でした。それまでは名を知らない木で,帰宅して調べてわかったのです。ふつうのコブシより花弁が多く,細長いと感じました。

 

風が吹き続け,花の動きが止まることはありません。なんとも撮りにくい条件! それでもきっちり記録に残したくてシャッターチャンスを待ちました。

 

チャンスを待ったのですが,手持ち撮影でもあり,そのチャンスなし。結局,ここまでとしました。

 

とはいえ,春らしい風景にひとときこころが和みました。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続々 ハクモクレン~

2021-03-22 | 

ハクモクレンの花が大きく開きかけました。

真っ白! 大きい! なんとも優雅です。清潔感だってみなぎっています。花弁の重なりや反りが影になって立体感を醸し出しています。一番下の枝の少し上から撮った写真が二枚目。

 

電車がやって来る瞬間を切り取らなくちゃ。奥の橋は道路。その下をくぐった瞬間です。ヘッドライトがその印です。

 

まだ蕊を写し込んでいないので,今度はそれを撮ろうと思います。でも,相当高い位置から見下ろすようにして撮らなくてはなりません。無理かな。そこに小さな昆虫でもいようなら,もう最高なのですが。