自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋,“虫の目”でとらえた虫たち ~ショウリョウバッタ Ⅱ~

2018-09-30 | 昆虫

秋になったとはいえ,日差しの強い日でした。

メスのショウリョウバッタを追って,虫の目写真を撮りました。池のすぐ傍なのですが,水面が見えません。環境を写し撮ることをポイントにするなら,そこがちょっと惜しいかな。

 

今度は写し込めました。まるで,水面を見ているような,遠くの空を見つめているような。

 

歩いて,草むらの端に行きました。

 

ほんとうに草むらの端っこに着きました。そこで何を考えているのやら,しばらくじっとしていました。今にも飛び立ちそうな気がして,急いで数枚撮りました。 

 

反対側からも撮っておきました。空の雰囲気がはっきりしていて,納得のゆく画像が得られました。感謝。

  

 


キアゲハ,産卵!(3)

2018-09-30 | キアゲハ

9月26日(水)。四日目。夜。縞模様が濃くなっています。

 

9月27日(木)。五日目。朝。縞模様を見ると,昨夜から変化はなさそう。

 

 

9月28日(金)。六日目。朝。前日の写真から24時間後の写真です。二枚を比べると,違いがあります。縞がなくなり影が薄っすら見えています(白矢印)。比較的滑らかだった縞模様の境が,随分凸凹してきました(黒矢印)。

 

 

他の卵の一つを写しました。同日に産付されたものか定かではありませんが,個体差がずいぶんあるものです。 

 

  

夜。先の写真から12時間になります。様子は激変。殻の中にもう幼虫の姿が出来上がっていて,幼虫が動いています。

 

他の卵も同様です。

 

これはいよいよ目が離せません。

 


コジャノメの産卵(2)

2018-09-30 | 昆虫

9月29日(土)。五日目の夜。中央底面近くに,ごく薄い影のようなものが見えます。というより,“見えるような気がします”という方がよいでしょうか。

 

9月30日(日)。六日目の朝。台風24号が接近中。洪水警報が出ましたが,まだ雨はほんのわずか。風はなし。

観察をし始めたとき,カメラがササの葉に接触。この不手際で卵が床に落下。「しまったー!」。やむなく,箒で床を掃き,ほこりを集めました。わずかなごみをルーペで確認。卵は? 「あったー!」。マア,奇跡的です。卵に異常がないことを願いつつ,観察継続です。

と思って,黒い紙に載せて撮影したら……。スゴイことに,からだが形成されているのがくっきり! 二つの側単眼が!

 

転がして,接着面の名残りを見ると……。それなりにしっかりくっ付いていたようです。

 

昼。

 

今日・明日あたり,大変化がありそう。

 


秋,“虫の目”でとらえた虫たち ~ショウリョウバッタ Ⅰ~

2018-09-29 | 昆虫

池の堤の向こうに秋空が広がります。草むらを歩くとショウリョウバッタがキチキチと音を立てて舞い上がりました。降りたところを狙って撮りました。

 

あとは,そっとこのバッタを追いかけるだけ。指を一切触れずにバッタの気の向くままのスタイルを待ちました。たのしい構図を得たいので,粘っこい追跡になりました。あまりにも執ようなので,どうやら降参気味の感じ。慌てて逃げる様子がなくなりました。もしかすると,安心したのかもしれません。

まずは前方向から撮った画像をご紹介しましょう。

遠景を入れるのにぴったりの場所に移動してくれました。バッタの目線より下から見上げます。このとき,バッタはレンズをつかえまえて乗り移りました。

 

水際近くに移動。

 

小さな崖を上がろうとしています。

 

草むらに落ち着いたショウリョウバッタ。触覚が大空に向かってすらりと伸びています。慌てず騒がずモデルになってくれました。

 

晴れ渡った昼間。しばらく撮影をたのしみました。

                        (つづく)

 


コジャノメの産卵(1)

2018-09-29 | 昆虫

9月25日(火)。午後,道路脇にて。ヒガンバナの写真を撮っていると,その横にコジャノメ(たぶん)が飛来。「そこ」とは道路法面で,雑草で覆われています。その間に入って,どうも産卵しているらしい様子。確かに葉にとまった瞬間があったのです。

食草のササが生えているようでもありません。イネ科植物に関心があるのかもしれません。一か所だけ位置を覚えておいて,チョウが去ったあとを見てみました。すると,そこに生えているはずがないと思っていたササの葉が! 背は高さがせいぜい10cm。低すぎるのでわからなかったのです。

さらに,葉裏には小さな卵が! 真っ白! やはり産卵行動だったのです。

 

もちろんこれを採取。持ち帰って水に挿して観察を始めました。孵化まで完全に追い切れたらスゴイのですが。

9月26日(水)。二日目の朝。室内で撮った写真が下のものです。表面の様子がよくわかります。ジャノメチョウのなかまらしい凹凸面です。

 

直径1mmというところ。

 

9月27日(木)。三日目の午後。産付後ちょうど48時間が経過。変化は感じられず。

 


夏をたのしむ,虫の目写真(27) ~ショウリョウバッタ Ⅱ~

2018-09-28 | 昆虫

公園の散歩道で見かけたのがショウリョウバッタのオス。小さいので,地面にへばりついている感じです。 

 

わたしも負けじともっとへばりつくようにして撮ってみました。後脚の折り畳み方がよくわかります。なんだかバッタの目に入って風景を見ている錯覚に陥ります。

 

虫の目レンズは,とことん虫の目に近づいて感じ,思うひとときをプレゼントしてくれます。 

 


秋,“虫の目”でとらえた花たち ~ヒガンバナ(続)~

2018-09-28 | 

ヒガンバナの風景をなんとか撮りたいと思うものの,天気が一向にパッとしません。前夜は大雨。今年はもうダメかなと思っていました。翌朝,雨が上がったのですが,晴れる気配はまるでなし。

やむなく,午後曇り空の下で撮ったのが下の写真です。稲田とヒガンバナの同居です。米は豊作のよう。

 

ヒガンバナの向こうに,稲田が広がります。今年の出来はよさそう。

 

河川敷に行きました。サクラの老木の間にヒガンバナが所々咲いています。びっしりと咲くほどの景観には程遠いのですが,こういう風景は品があっていいなと思います。ちょうど西から日が射してきました。光が味方をしてくれた一コマになりました。

 

お陰様で,もうこれでヒガンバナとさよならしてもよいという気持ちになれました。 

 


秋,“虫の目”でとらえた虫たち ~モンシロチョウのカップル~

2018-09-28 | 昆虫

これから秋が深まります。虫たちは冬支度を始めます。

モンシロチョウは今,産卵をしようとあちこち飛び回っています。越冬態は幼虫か蛹。寒くなる前に孵化して,なんとか終齢幼虫ぐらいには達しておかなくてはなりません。チョウは秋を感知して産卵に懸命なのです。

農家は野菜に産卵されたらたいへん。先日ブロッコリーの苗を植えていると,そこにもうチョウがとまって産卵を始めました。とにかく対策を立てなくてはなりません。一番よいのがネットで覆うことです。

 

 

そんな矢先,畑の脇でモンシロチョウのカップルを見かけました。求愛中のカップルも同じ景色の中にありました。

 

モンシロチョウは意外に敏感で,警戒心がはっきりしているところがあります。このペアもその雰囲気がちょっぴり。レンズを近づけると,舞い上がりました。このコマが,唯一の“虫の目”です。

 

再び降りたところを撮ろうとしました。しかし,さっさと逃げられました。 

 


夏をたのしむ,虫の目写真(26) ~トノサマバッタ Ⅱ~

2018-09-27 | 昆虫

晴れた日は虫の目が活躍します。色彩が鮮やかなだけに撮るのがたのしくなります。

トノサマバッタは逃げ続けます。そっと近づいても,さっさと逃げます。探知能力は生き延びる道具です。バッタにすれば簡単に捕まるわけにはいきません。タイミングよく気づかれないときが巡って来ました。追いかけて追いかけて,逃げられて逃げられて,やっとのことです。 

 

できるだけ近づくと,迫力のあるおもしろい構図になります。

 

 

鉄塔のある芝生広場です。駐車場と兼用です。適当に食べものがあって,身を隠せて,産卵場所があって,住み心地がよいようです。

 

 

離れたところでバッタを撮っていると,急に暗くなって雨が降りそうになりました。雷が大きな音を立てて鳴り響きました。バッタは急に動きを止めておとなしくなりました。つまり,潜んでいるのです。

 

 

雨粒がポツリポツリと落ちかけました。草に水滴が付いています。大急ぎで写した一枚です。

 

 

トノサマバッタはさすがに殿様だなあと感じます。威風堂々としています。警戒心も大したものです。 

 


2018秋,ジャガイモ播種物語(4)

2018-09-27 | ジャガイモ

9月23日(日)。8月8日播種した種子が盛んに発芽。うれしいけれど,いったいどんな原理・原則に基づいた事象なのやら。わたしの期待とはずいぶんかけ離れて,遅過ぎ! 

 

それでも最後まで付き合うほかありません。

 

空中ジャガイモが観察できるかも。 

 

一方,植え替えた株はこんなふうに順調に育っています。でも,ここまで来ているのは二株のみ!