自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 夏,虫の目写真シリーズ(3)~ヤブキリ~

2019-06-30 | 昆虫

更地でトノサマバッタとヤブキリを見かけました。トノサマバッタは遠くに飛んで行ってしまいましたが,ヤブキリは歩くか跳ぶだけ。それで,難なく虫の目写真に収められました。動きが一瞬でも止まれば「シャッターチャンス!」,です。

 

地面から離れたところにいるときは,遠景が写し込みやすくなります。からだを見ると,なんと左の触角と後脚とを失っています。

 

歩くときはどんどん歩きます。後を追いつつ,チャンスを待ちます。

 

撮影時のわたしの姿勢は地表を這うという感じです。虫の目線がリアルに伝わって来るでしょうか。

 

草の間からからだをいく分上げ気味になりました。その瞬間に撮影。

 

からだの緑色って,環境に溶け込んでいるなあ。動かないと,それがいることすら気が付きません。 

 


仲間と淡路の旅(続 名風景編)

2019-06-30 | 旅行

泊まりは大橋が遠望できる旅館。魚と伊勢エビ料理を満喫。気心の知れた仲間と遅くまで飲み合って,語り合って,極上の時間を過ごせました。

下写真は,翌朝宿泊した部屋から撮った大橋です。朝風呂で入った浴場からも,大橋は雄大な景色に溶け込んで見えました。

 

大鳴門橋記念館にて。

 

 

帰路,ハイウェイオアシスで明石大橋の見える景色を満喫。ここは淡路島北端に立地する施設で,本州の町並みがきれい映えて見えました。晴れ渡った空は「真夏近し!」を感じさせるものでした。

 

右方面は神戸市。

 

旅の締めは,関東へ帰る二人を送って新神戸駅へ。こころにしっかり刻まれた二日間でした。

 


チューリップの採種,再チャレンジ(しめくくり編)

2019-06-29 | 植物

なんとしてでも種子を得たくて,とうとうここまで来ました。いくつかの子房が確かに実にまでなり,実の中に充実した種子がほんのすこしできました。

発芽には至らない頼りない種子はたくさん採れましたが,発芽につながる種子はそう多くはありませんでした。こうなった理由は,子房が膨らむときに,それに合った肥料を与えなくてはならないのに,それが不十分だったからと思われます。施肥はしたものの,効果的な成分がすくなかったのでしょう。

下写真はごちゃ混ぜ状態の種子です。

 

次は選別して除外した種子です。

 

下写真は残した種子です。扁平なかたちを保っている種のうち,胚芽が認められ,ある程度厚みのあるものを選びました。100粒ほどでしょう。

 

せっかくなので,このうちいくつかは冷蔵庫に入れて冬環境を疑似体験させようと思います。最低一カ月は低温下に置き,その後,播種するのです。この作戦は,昔々自分で試みて大成功した策です。秋になって冷蔵庫から出せば,「春が来た!」と勘違いすること間違いなし。ただし,発芽してもそのままでは越冬できないのですこし試みる程度にとどめます。

残りの大多数の種子は,自然のままの気候下に置き来春早々に蒔くことにします。

 


仲間と淡路の旅(名風景編)

2019-06-29 | 旅行

高校時代から親しく付き合っているとくべつななかまが,わたしを入れて7人。内2人は関東地方に住んでいます。このグループで旅行に行こうという話になって,この程淡路島に出かけてきました。

7人がこうして出かけるのは高校卒業以来で,話に花が咲くやら。関東の一人は,高校卒業直後に行った一泊旅行のときのスナップ写真を持って来てプレゼントしてくれました。この写真がまた,なんとも懐かしくって。

さて,こうした話はまったく私的な内容なので割愛。それより名風景をどうぞ。一日目,鳴門渦潮観潮船に乗船し,渦潮を見ました。

薄雲が空を覆う午後。鳴門大橋が見えて来ました。橋の向こうが瀬戸内(播磨灘),こちらが太平洋。潮は向こうからこちらに流れる時間帯でした。

 

 

橋の下辺りに来ると,流れがはっきり感じられました。

 

 

流れが渦をつくっています。 

 

 

潮の流れの関係で,期待したほどの規模ではないものの,渦がくっきり。潮は右から左に流れています。向こうに見える陸地は四国。 

 

 

白波は潮の流れを物語っています。まるで川ですね。

 

 

マア見応えはあった方でしょう。一カ月前はこれを飛行機からかすかに見,今回は目の前で見ました。こころに残る景色になりました。 

 

 


ツバメシジミ,交尾・産卵(さらにさらにさらに)

2019-06-28 | ツバメシジミ

孵化を画像記録できたのは,結局,4例となりました。いずれも夜の撮影となりました。振り返って画像をアップしておきます。

その1。花を一部取り除いて全体が見えるようにしています。こちらに向いて出てくるときは,頭部がよく見えます。

 

その2。側単眼が見えます。眼は昆虫写真のいのちです。

 

その3。向こう側に出ようとしています。側単眼の一部を写し込めました。

 

花が枯れかけています。早く野外のシロツメクサに置いてやりたいところです。

 

この度の捕獲・産卵作戦は成功しました。ほっ!

 


キタキチョウの卵の意外な姿

2019-06-28 | 昆虫

キタキチョウは越冬成虫が春に産卵。それが孵化し、順調に育った個体が今、産卵期を迎えました。つまり第二代に入ったということです。キタキチョウの生活サイクルを調べてみると、5化性あるいは6化性らしいです。

さて、この卵をネムノキの葉で見つけました。2個です。

 

翌日、小雨の降る中で観察すると、卵に水滴が付着していました。

 

水滴のお陰で表面の様子がなんだか詳しく見えてきました。水滴は半球。それが凸レンズとしてはたらいた結果、見えてきたのです。縦向きに走る線はノコギリ状にぎざぎざしています。左の水玉には,葉の隙間が黒く,卵が白く映り込んでいます。

 

 

卵の表面の筋がくっきり。卵の高さは1mm。どんなしかけでこんな筋が形成されるのでしょう。ふしぎな,ふしぎな世界です。

 

 


アゲハ,孵化

2019-06-27 | アゲハ(ナミアゲハ)

アゲハの庭園をつくって、アゲハを招くのをたのしみにしています。幼虫の産卵場所・食樹としてスダチ、レモン、それにキンカンを植栽。これだけあると、アゲハが頻繁に訪れます。回数が多いと、それだけ産卵数が多くなり、孵化を観察しやすくなります。

孵化近くなった卵の付いた枝先を切って、コップに挿しておけばいたって簡単に孵化を撮影することができます。孵化が間もなく始まるという卵は慣れればすぐ見分けが付くようになるので,繰り返し確認していれば見逃すことはありません。

久しぶりに孵化を撮影したくなり,その瞬間を待つことに。

 

そろそろ出て来るかなと思っていると,動きが一瞬止まりました。スムーズに出られるか,推し測っている感じ。

 

「これなら出られる」と判断したのでしょう,直後,頭部が出始めました。

 

頭部と前脚が出ました。

 

動きは止まることなく,出て来ました。

 

脚が6本とも着地!

 

無事に誕生しました。

 

誕生物語はいつ見てもいいですね。ワンダーそのもの。

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(2)~公園のツチイナゴ~

2019-06-26 | 昆虫

公園を歩いていると,突然足元からツチイナゴが飛び立ちました。ここにはツチイナゴがたくさんすんでいます。居心地がよい環境のようです。草が刈り取られて間もないので,ありがたいことに舞い降りた地点が遠くからでもわかります。

それで,イナゴを追いながら,あるいはイナゴとなかよくしようと努めながら,撮影をたのしみました。

この写真では,触角がレンズに触れています。目の前に現れたレンズを,触角で探っているのでしょうか。

 

飛んで近くの地表に着地。風景はなんだかすみ心地よさそう。

 

 

さらに移動しました。慌てる様子がありません。 

  

写真を撮り終わった瞬間,ツチイナゴは飛び立って脇の山裾に飛び込んで行きました。偶然のモデルに出合い,ラッキーなひとときになりました。

 


ツバメシジミ,交尾・産卵(さらにさらに)

2019-06-25 | ツバメシジミ

6月19日(水)。夜,産付卵Aを見ると,なんと孵化済み!! 産付後,たった3日で孵化? ちょっと信じがたい展開です。手順を間違えたとも思えないし……。結論は保留としておきます。

 

6月20日(木),朝。産付卵B-1,B-2には影が見えます。順調に推移しているようです。

産付卵B-1。

 

産付卵B-2。

 

 

先の例を参考にすると,明日には孵化するでしょう。

6月21日(木),深夜。思ったとおり,B-1(下写真),B-2ともに孵化済み。気づいていれば撮影できていたのですが……。卵期間の長さは5日数時間といったところでしょう。

 

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(1)~ウラギンシジミの吸水~

2019-06-24 | 昆虫

ウラギンシジミが吸水をしているとき,「これは虫の目写真でも記録しておかなくちゃ」と思い,急いでレンズを準備。

虫の目写真は,あくまで虫の目線に立つことがポイント。

そしてすてきな構図をものにするには,ぎりぎりのところまで近づくのがコツです。そのために,最後の一歩をできるだけ被写体の近くに寄せて,それからゆっくりゆっくりからだを伏せて行くのです。この動作をするときは,ドキドキものです。

わたしの姿勢は地面を這う感じです。近くで人が見ていたら,一体なにをしているんだろうという感想をお持ちになるでしょう。そんな姿勢をしながら,数枚を収めました。

 

よく見ると,口吻が伸びているのがわかります。

 

撮影している間,ウラギンシジミはまったくわたしの気配を感じていないようでした。感謝。