公園で見かけた緑色型ショウリョウバッタを撮っているときのこと。
突然横から,一人の父親らしき方が「何の写真を撮っていらっしゃるんですか」と聞いて来られました。家族連れの来園者です。"虫の目"の説明をすると,「見せて!」というご要望。見ていただくと,すごく感動なさっているのです。もちろん子どもさんもびっくり気味。
「それじゃ,バッタと,その向こうにいらっしゃる皆さんを丸ごと撮ってみましょうか。よければプレゼントしましょう」。それだけの対応をしても,けっして大げさでないほどのびっくり度だったのです。聞くと,遠いまちに住んでいらっしゃるようで,ときどき遊びでこの公園に来られ,わたしたちのミュージアムにも立ち寄ってくださっているようです。
ヒトはバッタにとって環境要因の一つです。共生の気持ちで構図を決め,シャッターを押します。
プリントして郵送させていただくことにしました。これも一期一会です。