駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

良心に抗う営業は社員の心を蝕む

2023年02月20日 | 社内事情

当社は営業会社なのに

売上目標を掲げた事はありません。

強いて言えば

社員には会社が成り立つだけの売り上げは必要ですよ

って言っています。

私が売り上げ目標の掲げないのは

まずそんな物があっても

不動産の仕事は

やってみければ分からないからです。

大きな売買の案件がまとまれば

一気に売り上げが伸びますし

そうでなければ低迷します。

つまり

ある意味運次第

そんな要素が強い世界なので

売り上げ目標はあまり意味が無い

そう思ってるのです。

ただ

意味が無いだけであれば

もしかしたら惰性で目標は立てたかもしれませんね

私は

この売り上げ目標は

意味が無いだけでなく

害がある

そう思ってるのです。

その害

いくつかあります。

まず第一に来るのは

その売り上げ目標に縛られて

無理をするのです。

実際に私たちが良く目にするのは

買取業者が仕入れ目標を立てて

それの達成が厳しくなると

無理をして買いに走るケースですね。

で本来の目的は

利益を出すための目標なのに

皮肉な事に逆の結果になります。

つまり損を出すのです。

このケースは本当に良く目にします。

バブルの頃

この罠にハマったのは

銀行でしたね。

どこも融資目標を立てて

朝礼で煽るものですから

行員の皆さんは

お金を貸す事のリスク

これがすっかり頭から抜け落ちてた

外部から見るとそんな風に見えました。

その少し前までは

預金集めが外回りの行員の主な仕事だったのに

いつの間にか

預金はどうでも良い

とにかく借りてくれ

って感じでしたね。

私自身

若い頃は

銀行の支店長に泣きつかれて

買いたくも無いのに

付き合って不動産を買って

損を出した事もあります。

まぁしかしそんな状態

まともな訳ありませんよね。

やがて銀行は

不良債権だらけになり

統廃合の時代を迎える事になった訳です。

そんな感じで

営業目標は

無理につながり

結果裏目に出て

命とりになる

これをたくさん目にましたから

私自身は避けてる

って事もあります。

一番大きいのは

この売り上げ目標に縛られると

顧客の利益を軽視する

こんな事になるのです。

具体的には

私はたくさん見てきましたが

お客様に物件を紹介する時に

そのお客様にとってベストな選択をするのではなく

自らの仲介料が両手になる

そんな方向に走るのです。

これでは一時的に売り上げが上がっても

営業マンは罪悪感が残りますから

自らの内面で葛藤が起こります。

そして

それから目を反らすために

夜の街で派手に遊んだりします

結果

更に金銭に追われ

仕事は強引になり

最後は不安が慢性化して

些細な事で怒鳴り散らかすようになり

末期症状が現れます。

そんな人たちを

腐るほど見てきましたので

自分は

良心に恥じる事無く

堂々と仕事をしたい

そんな思いが強くなったのです。

ただこの思い

まず普通の会社であれば通用しませんよね。

だから自分で会社を起こした

そうも言えるのです。

私はいつも社員には

お客様の利益と自分の利益

同じ方向を向いてるか

しっかり確認しなさい

って言ってるのはそのためです。

お客様に不利益を与えてまで

売上を上げても

私は受け入れません。

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