こんばんは、白黒茶々です。
前回からの続きで、またしても私はその日最初の目的地に向かうために、津山線に乗っているという、中途半端な状況の中にいます。 岡山を出てから1時間ちょっと経って、たどり着いたところは………
津山駅にございます。 津山は岡山県の山間地にある城下町で……… ここまで言ったら、もう私の向かう先はお分かりだと思います。
そうです 津山城なのです。こちらのお城は、前日に私が行った備中松山城ほど険しいところにはないのですけど、小高い丘が高い石垣で固められています。
その津山城は、1604年からこちらの森忠政によって築かれました。彼は森可成の六男で、本能寺の変で織田信長と運命を共にした小姓の森蘭丸の弟でもあります。その忠政像が、津山城跡こと、鶴山公園の入り口付近にでで~~~んと、座っているのですよ。それにしても……… 蘭丸兄さんはハンサムなイメージがあるのに、この像の顔はどうかと。 もっとカッコよく作ってあげれば……… いや、ひょっとしたら史実に忠実に再現した結果、こうなったのかも。それだけではなく、この像はかなり大きいですよ。そうしたら………
私が同じポーズで座るので、どうか比べてみてくださいな。杓文字の代わりにうちわはご愛嬌としても、彼と同じような両ひざを地面に着ける格好はどう頑張ってもムリでした。
ヨガ撮影(?)が終わったら、お城を堪能することにしましょう。 こちらのお城は高石垣に見応えがあり、さらに春先には、桜と人によって埋め尽くされます。
そんな津山城には、2004年の築城400年イベントに間に合わせて、かつては天守の次に目立っていた、備中櫓が復元されました。気になるその内部は………
畳敷きの、落ち着いた空間となっております。 櫓といったら、普段は武器庫等になっていて、城が攻められた際には防御の拠点となることから、床は土間か板張りが定番なのです。しかしこちらの櫓は、居住空間の本丸御殿の一部となっていたみたいです。
そういうこともあって、厠もしっかりと設けられていましたよ。
せっかくなので、こちらの内部では私のくつろぎ写真を撮っておきましょう。 ………って、気付いたら、先どの森忠政との対向写真とほぼ同じポーズではありませんか
備中櫓の近くには、天守台があります。かつてはこの上に五層の天守が聳え立っていたのですけど、明治に入ってから取り壊されてしまいました。
それでも、その天守台の上に登れば、津山市内を一望することができます。 お城の様子は、ざっとこのような感じです。
津山には、お城以外にも「津山ホルモンうどん」という有名なB級グルメがあります。 どうやってそのお店を探そうかと思っていたら、お城の正面入り口付近の津山観光センターのお店でも食べれるというではありませんか これは分かりやすくて、手っとり早い。 ガチャッ(こちらは、手動ドアの音です)「いらっしゃいませ~ 」
津山観光センターに併設されているこちらの「よし乃」さんでは、ホルモンうどんは保温陶板に乗せられて出てきました。 やはり、ご飯と一緒(合計950円)に食べておきたいですね。 果たして、そのお味は……… はむっ
うおっ、このホルモンはトロッとしていて柔らかいじゃないですか ホルモンといえば、固くてなかなか噛み切れないイメージがあるのですけど、これほど食べやすいのは初めてです。それだけではなく、うどんや具も甘辛いソースといい具合に絡んでいて、美味しいです。
しかし、一番大きいホルモンを最後のお楽しみにとっておいたら、そのうち陶板の火が消え、肉のほうも固く変質し、従来どおりの噛み切れないものとなってしまいました。 ホルモンは熱いうちに一気に食べることをお勧めします。
津山で昼御飯を済ませたら、私は再び列車に乗って、最終目的地となる岡山市に向かいました。こちらにも、山陽地方を代表する名城があるのですよ。
岡山駅から路面電車に乗り換え、城下というところで降り、歩くこと数分で………
旧内山下小学校にたどり着きました。その校庭の片隅には、岡山城の西の丸西出櫓が忘れ去られたように建っているのですよ。 ここはかつて岡山城の西の丸だったところで、西出櫓は現存している貴重な建築物であります。
西の丸から程近いところには、築城当初の主郭だったとされる石山の高台があります。現在は病院の駐車場になっているのですけど、そこからはいい具合に岡山城が見えるのですよ ちなみに、左から本丸月見櫓、天守です。さらにそちら方面に迫ってみましょう。
岡山城は、16世紀の末に豊臣臣下の宇喜多秀家によって、旭川沿いに築かれました。その後、小早川秀秋が入り、彼のあとは池田氏のものとなります。安土城をモデルにしたといわれている五層の天守は、平面が不等辺五角形の珍しい形をしていて、古い様式でした。また、外観が黒いことから、別名を「烏城(うじょう)」といいます。
しかし、その天守は戦災で焼失してしまい、その後外観のみ復元されました。
本丸には、先ほど見えた月見櫓が残っています。こちらからは、二階に開口部の広い窓(の雨戸)が見えますね。
その月見櫓のある一角から、こちらの戦後に復元された不明門をくぐり、本丸の上段に上がれば………
天守が大迫力で迫ってきます。
せっかくなので、こちらでも記念撮影をしておきましょう。
かつての古い様式のものとはうって変わって、昭和の天守はエレベーター付きの近代的な建物となっております。その内部は、いちおうお城の史料の展示がメインになっているのですけど、駄菓子などを売っている店が集まったお城横丁、「名探偵コナン」君も来たことがあるというお城カフェ、備前焼の製作体験ができる工房なども入っております。
また、かつての天守にあった「城主の間」も再現されているのですけど、こちらは殿と姫の衣装を試着して、写真撮影をするスペースとなっていました。 ちなみに、こちらのサービスは無料で受けることができ、1時間に5人を目安におこなわれています。
そして最上階まで登れば、岡山市内を一望でき、眼下には旭川を隔てて、後楽園を眺めることもできます。 後楽園は江戸時代中期に造られた大名庭園で、金沢の兼六園、水戸の偕楽園とともに、日本三大庭園のひとつに数えられています。
これで今回の名所旧跡巡りはすべて終了したので、あとは在来線に乗ってのんびり帰るだけです。 その間に、岡山駅で調達したもうひとつの岡山名物の………
豚蒲焼き専門店「かばくろ」の月見ぶたかば丼弁当を食べることにしましょう こちらの「ぶたかば」は、柔らかな豚バラ肉を秘伝のタレと炭火で焼き上げて作られたもので、濃厚な味わいがたまらないとのことです。そういえば、今年の土用の丑の日を前にして、鰻不足が取りざたされた際に、その代用品としてこちらの「ぶたかば」が脚光を浴びたような気がします。果たして、そのお味は……… もぐり
こ、これは……… ちょっと冷めていて目玉焼きが乗っているからでしょうか?豚が鰻に化けるとまではいきませんでした。それでも、豚バラ肉の蒲焼きは新たな味わいで、たいへん美味しうございました。
そして23時ちょっと前には予定通りに、行きに乗った駅に到着。出だしで一波乱ありましたけど、なんとか今回の一人旅を無事に終わらせることができました。あとは、おみやげに買ってきたきびだんごで家来を増やすだけですけど……… とにかく、読者の皆さん、私の長い旅行記に最後まで付き合ってくださり、ありがとうございました。
「今回の白黒茶々さんは、運動量より食べる量のほうが多かったのでは」と思われた方は、こちらに投票してやってください。
前回からの続きで、またしても私はその日最初の目的地に向かうために、津山線に乗っているという、中途半端な状況の中にいます。 岡山を出てから1時間ちょっと経って、たどり着いたところは………
津山駅にございます。 津山は岡山県の山間地にある城下町で……… ここまで言ったら、もう私の向かう先はお分かりだと思います。
そうです 津山城なのです。こちらのお城は、前日に私が行った備中松山城ほど険しいところにはないのですけど、小高い丘が高い石垣で固められています。
その津山城は、1604年からこちらの森忠政によって築かれました。彼は森可成の六男で、本能寺の変で織田信長と運命を共にした小姓の森蘭丸の弟でもあります。その忠政像が、津山城跡こと、鶴山公園の入り口付近にでで~~~んと、座っているのですよ。それにしても……… 蘭丸兄さんはハンサムなイメージがあるのに、この像の顔はどうかと。 もっとカッコよく作ってあげれば……… いや、ひょっとしたら史実に忠実に再現した結果、こうなったのかも。それだけではなく、この像はかなり大きいですよ。そうしたら………
私が同じポーズで座るので、どうか比べてみてくださいな。杓文字の代わりにうちわはご愛嬌としても、彼と同じような両ひざを地面に着ける格好はどう頑張ってもムリでした。
ヨガ撮影(?)が終わったら、お城を堪能することにしましょう。 こちらのお城は高石垣に見応えがあり、さらに春先には、桜と人によって埋め尽くされます。
そんな津山城には、2004年の築城400年イベントに間に合わせて、かつては天守の次に目立っていた、備中櫓が復元されました。気になるその内部は………
畳敷きの、落ち着いた空間となっております。 櫓といったら、普段は武器庫等になっていて、城が攻められた際には防御の拠点となることから、床は土間か板張りが定番なのです。しかしこちらの櫓は、居住空間の本丸御殿の一部となっていたみたいです。
そういうこともあって、厠もしっかりと設けられていましたよ。
せっかくなので、こちらの内部では私のくつろぎ写真を撮っておきましょう。 ………って、気付いたら、先どの森忠政との対向写真とほぼ同じポーズではありませんか
備中櫓の近くには、天守台があります。かつてはこの上に五層の天守が聳え立っていたのですけど、明治に入ってから取り壊されてしまいました。
それでも、その天守台の上に登れば、津山市内を一望することができます。 お城の様子は、ざっとこのような感じです。
津山には、お城以外にも「津山ホルモンうどん」という有名なB級グルメがあります。 どうやってそのお店を探そうかと思っていたら、お城の正面入り口付近の津山観光センターのお店でも食べれるというではありませんか これは分かりやすくて、手っとり早い。 ガチャッ(こちらは、手動ドアの音です)「いらっしゃいませ~ 」
津山観光センターに併設されているこちらの「よし乃」さんでは、ホルモンうどんは保温陶板に乗せられて出てきました。 やはり、ご飯と一緒(合計950円)に食べておきたいですね。 果たして、そのお味は……… はむっ
うおっ、このホルモンはトロッとしていて柔らかいじゃないですか ホルモンといえば、固くてなかなか噛み切れないイメージがあるのですけど、これほど食べやすいのは初めてです。それだけではなく、うどんや具も甘辛いソースといい具合に絡んでいて、美味しいです。
しかし、一番大きいホルモンを最後のお楽しみにとっておいたら、そのうち陶板の火が消え、肉のほうも固く変質し、従来どおりの噛み切れないものとなってしまいました。 ホルモンは熱いうちに一気に食べることをお勧めします。
津山で昼御飯を済ませたら、私は再び列車に乗って、最終目的地となる岡山市に向かいました。こちらにも、山陽地方を代表する名城があるのですよ。
岡山駅から路面電車に乗り換え、城下というところで降り、歩くこと数分で………
旧内山下小学校にたどり着きました。その校庭の片隅には、岡山城の西の丸西出櫓が忘れ去られたように建っているのですよ。 ここはかつて岡山城の西の丸だったところで、西出櫓は現存している貴重な建築物であります。
西の丸から程近いところには、築城当初の主郭だったとされる石山の高台があります。現在は病院の駐車場になっているのですけど、そこからはいい具合に岡山城が見えるのですよ ちなみに、左から本丸月見櫓、天守です。さらにそちら方面に迫ってみましょう。
岡山城は、16世紀の末に豊臣臣下の宇喜多秀家によって、旭川沿いに築かれました。その後、小早川秀秋が入り、彼のあとは池田氏のものとなります。安土城をモデルにしたといわれている五層の天守は、平面が不等辺五角形の珍しい形をしていて、古い様式でした。また、外観が黒いことから、別名を「烏城(うじょう)」といいます。
しかし、その天守は戦災で焼失してしまい、その後外観のみ復元されました。
本丸には、先ほど見えた月見櫓が残っています。こちらからは、二階に開口部の広い窓(の雨戸)が見えますね。
その月見櫓のある一角から、こちらの戦後に復元された不明門をくぐり、本丸の上段に上がれば………
天守が大迫力で迫ってきます。
せっかくなので、こちらでも記念撮影をしておきましょう。
かつての古い様式のものとはうって変わって、昭和の天守はエレベーター付きの近代的な建物となっております。その内部は、いちおうお城の史料の展示がメインになっているのですけど、駄菓子などを売っている店が集まったお城横丁、「名探偵コナン」君も来たことがあるというお城カフェ、備前焼の製作体験ができる工房なども入っております。
また、かつての天守にあった「城主の間」も再現されているのですけど、こちらは殿と姫の衣装を試着して、写真撮影をするスペースとなっていました。 ちなみに、こちらのサービスは無料で受けることができ、1時間に5人を目安におこなわれています。
そして最上階まで登れば、岡山市内を一望でき、眼下には旭川を隔てて、後楽園を眺めることもできます。 後楽園は江戸時代中期に造られた大名庭園で、金沢の兼六園、水戸の偕楽園とともに、日本三大庭園のひとつに数えられています。
これで今回の名所旧跡巡りはすべて終了したので、あとは在来線に乗ってのんびり帰るだけです。 その間に、岡山駅で調達したもうひとつの岡山名物の………
豚蒲焼き専門店「かばくろ」の月見ぶたかば丼弁当を食べることにしましょう こちらの「ぶたかば」は、柔らかな豚バラ肉を秘伝のタレと炭火で焼き上げて作られたもので、濃厚な味わいがたまらないとのことです。そういえば、今年の土用の丑の日を前にして、鰻不足が取りざたされた際に、その代用品としてこちらの「ぶたかば」が脚光を浴びたような気がします。果たして、そのお味は……… もぐり
こ、これは……… ちょっと冷めていて目玉焼きが乗っているからでしょうか?豚が鰻に化けるとまではいきませんでした。それでも、豚バラ肉の蒲焼きは新たな味わいで、たいへん美味しうございました。
そして23時ちょっと前には予定通りに、行きに乗った駅に到着。出だしで一波乱ありましたけど、なんとか今回の一人旅を無事に終わらせることができました。あとは、おみやげに買ってきたきびだんごで家来を増やすだけですけど……… とにかく、読者の皆さん、私の長い旅行記に最後まで付き合ってくださり、ありがとうございました。
「今回の白黒茶々さんは、運動量より食べる量のほうが多かったのでは」と思われた方は、こちらに投票してやってください。