波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

川越遺跡と島田タワー(大井追っかけ箔次郎と波三郎・其の弐)

2015-03-04 00:07:37 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
大井川を目指す「大井追っかけ箔次郎と波三郎」の旅のスタッフ兼レポーター兼カメラ兼会計係の私・箔・波の1人と2頭は、島田市の大井川の東岸に来ております。 そこには旧東海道の23番目の宿場町となる島田(嶋田)宿があったのですけど、そこが他とはひと味違うのですよ。 今回はその様子を伝えるのはもちろんのこと、その近くに最近できた密かな名所も訪れます。



まず私たちが立ち寄ったのは、「島田宿大井川川越遺跡」。埼玉県にある小江戸の川越に似ているようですけど、全然違います。こちらのほうは「かわごし」と読みます。かつての大井川には橋が架けられてなくて、「箱根の山は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と唄われるほどの、東海道の難所でした。 それなら、どのようにして渡っていたのかというと……… 
とにかく、歩きながら説明いたします。 まずは、箔と波の向こうに見える石垣はせぎ跡で、大井川が増水したときに民家まで水が流れ込まないように設けられました。



そこを抜けてすぐのところには、川会所の建物があります。 以前よりはちょっと広いところに移築されているのですけど、当時のまま残っています。



箔と波にはちょっとここで待っていてもらって………



もちろん、彼らの様子をうかがいながらですけど、私は川会所の内部を見させてもらいました。 こちらの建物は、川越しの業務や運営を円滑に取り仕切るために川越し制度が確立された、元禄9年(1696年)に建てられました。その長官の川庄屋や、経理事務を担当する年行事役のマネキンが置かれていますね。



そうそう、大井川の渡り方ですよ ここで川越人足の出番となります。 旅人はこちらの川会所で川札を購入し、川越人足の力を借りて、川を渡りました。その料金は川の幅や深さによって決められ、川越人足に肩車をしてもらうか、身分の高かったり懐に余裕のある人は、ハシゴのようなこちらの連台か………



さらにその上に駕籠(御乗り物)を乗せたら、神輿のようになってしまいましたけど、とにかくそれらは川越人足たちにかついでもらいました。大雨などで川が増水したら、どうするかですって?いいご質問ですね では、お答えします。
水かさが増したらさすがに危険なので、旅人は「川留め」ということで水が引くまでの数日間待たなければなりません。そうなると、大井川の両岸の旅籠などは大儲け 旅人にとっては、懐の痛い事態となります。



………という昔の人の苦労に思いを馳せながら外に出てきたら、箔と波が立派なカメラを持った夫婦の気を引いていました。 「写真を撮ってもいいですか?」というので「どうぞどうぞ」箔波ちゃん、モデルにしてもらってよかったね。また彼らは、箔のブンブンの動きを連写したりもしていました。



川会所での手続き、いや、見学が済んだら、川越遺跡のほうに移ります。 大井川から川会所の前を通って島田宿に至る河原町には、川越人足が集まっていた番宿や、川札を現金に替える札場などの川越に関する施設の町割りが残っていて、それらのうちの一部が復元されています。さらに昭和41年(1966年)には、その一帯は国の史跡に指定されました。



箔や波と一緒に、その町並みを歩いていきますよ。 なかには地元民の住まいとなっているところもあるのですけど………



こちらの三番宿は、自由に内部を見られるみたいですね。 せっかくなので、覗かせていただきます。



その中には、川越人足(マネキン)がいました。 こちらは、彼らの詰所みたいなところでしょうか?



その向かいの十番宿も、味があっていいですね。 入り口が開け放たれているということは……… もちろん、お邪魔させてもらいますよ



そうしたら、先ほど以上に中途半端にリアルな川越人足がいました。 その時はその場のノリで一緒に写真を撮ってしまいましたけど、この川越爺は夜になったら動き出して川を渡りそうです。しかも、無表情で。



それらの川越し制度や島田宿に関する資料は、こちらの島田市博物館で見ることができます。そういえば、10数年前に幼少の頃のたつぴにこちらの弥次さん喜多さんの3D映像を観せたら、怖がって建物の外まで逃げていったということもあったなぁ。 本人は、覚えていないかも知れませんけど。

あともう一ヵ所、前回の日記の最後に予告した、最近こちらのほうにできた密かな名所に向かいます。 鉄工所の敷地内に建てられたその珍名所は、皆さんもご存じのものを模しているのですけど………



ぐ、ぐわ~~~ その鉄工所が閉まっているではありませんか。 これではあの計画ができませんよ。そこに行き着くまでに、私が思い描いていたシナリオとは………



こちらの鉄工所では、東京タワーの寸法を綿密に測り、そいつを図面に画いて、実物の約30分の1の高さ約10mのタワーを造り上げました。姿かたちは東京タワーそのものなのですけど、地元では島田タワーと呼ばれています。



その鉄工所の方と「近くで写真を撮らせてもらっても、いいですか?」「ああ、ええよ、ええよ」という会話を交わしたのち、その麓に座らせた箔と波を仰ぐようにして写真を撮り、「東京まで来ちゃいました 」と書き込んで皆さんをアッ と言わせる。
………というものだったのですけど、これでは近付くこともできませんよ。 あっ、そうだ 鉄工所に面した堤防の土手の斜面をつたっていけば、最接近できるかも。 私は箔と波をその道なき道に導いていきました。どころが………

ぎゃあっ!箔と波がひっつき虫まみれに………

なんとその土手には、ひっつき虫(服や毛にくっつきやすい草の実)の草が群生していたのです。 おかげで、箔と波は私が目を覆いたくなるほどの状態になってしまいました。それでも、私は手間と時間をかけて彼らのひっつき虫を取り除きましたよ。 それを済ませてから、ひっつき草が生えていないギリギリの際に彼らを並ばせ、撮った1枚が………



こちらになります。私が思い描いていた絵とは違う構図となってしまいましたけど、今度は鉄工所がやっているときに訪れるか、本物の東京タワーに箔と波を連れていくようにします。

今回は旧島田宿の様子をメインにしてお伝えしたのですけど、実はもう一ヵ所、同市内にある世界一の名所にも行ってきたのですよ 箔や波はもちろんのこと、私も今回初めてそこを訪れました。私がギネス級の規模に半ベソをかきそうになったその構造物とは……… 次回体験レポートを書かせていただきます。


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2 コメント

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Unknown (けいママ)
2015-03-04 23:30:22
わぁ~、本当に「東京に来ました!」 のブログにビックリしたかったです
近くで写真が撮れなくてショックな上に・・大量のひっつき虫と格闘することになるなんて~

・・・旅にアクシデントは付き物でしょうが・・お疲れ様でした
でも記念の1枚が撮れて良かったですねヽ(*´∀`)ノ

またまた続きが気になります
けいママさん♪ (白黒茶々)
2015-03-05 00:38:40
東京タワーのどっきりを仕掛けることができなくて、残念です。 それだけではなく、ひっつき虫のアクシデントにも遭ってしまって………
このような場合、私はただでは起きずにその写真を撮ってネタに使うのですけど、今回はそんな余裕もありませんでした。 それでも、すべて取り除いたあとの写真が撮れたので、ヨシとしておかなければ

続きのほうにも、ぜひお付き合いくださいませ

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