波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

道後公園で逢いましょう(西予方面一人旅その2)

2013-08-24 00:01:12 | 一人旅
こんばんは、白黒茶々です。
前回からの続きで、私はお盆休みに一人旅で愛媛県の大洲市に来ています。 その市内を流れる肱川を隔てて、大洲城と対峙しているところから、話を続けさせていただきます。



大洲城は、鎌倉時代末期に宇都宮氏によって最初に築かれ、その後戸田勝隆、藤堂高虎、脇坂安治らが在城し、改築されてきました。そして元和3年(1617年)に加藤貞泰が入り、明治に至るまで加藤氏のお城でした。 肱川沿いの小高い丘の上に、本丸を設けていて………



その麓に目線を移すと、苧綿櫓があります。こちらの櫓は天保14年(1843年)に建てられたもので、堤防の工事にともなって土台となる石垣がかさ上げされたものの、現存しています。そうしたらいよいよ川を渡って、お城の中心部に迫ることにしましょう



………と言いつつも、その前にもう一ヶ所寄り道してもいいでしょうか? とはいっても、こちらも大洲城の一部なのですけど。ちょっと住宅地に埋もれるようにして、こちらの三の丸南隅櫓がひっそりと残っています。明和3年(1766年)に建てられたこちらの建物は現存していて、お城の貴重な遺構となっております。しかも、隣接する旧加藤邸と合わせて、「お殿様公園」として整備されていますし。その扱いはともかくとして、公園のネーミングがグッときますね。



前回、私が7年前にこちらを訪れたときには内部は非公開だったのに、現在は自由に見学できるようになっていますよ。 幅が狭くて急な階段を昇る勇気と好奇心のある方は、二階のほうもぜひご覧くださいませ~



前フリが長くなってしまいましたけど、今度こそ本当に大洲城の核心に迫ります。本丸に至る坂道を登っていったら、見えてきましたよ 高欄櫓を抱くようにして聳え立つ天守の姿が。ちなみに高欄櫓は文久元年(1861年)に建てられ、現存しています。



さらに、天守の反対側の台所櫓も見えてきました。 ちなみにこちらの櫓は、高欄櫓のちょっと前の安政6年(1859年)建造されたものです。以上の4つの櫓が現存、重要文化財となっているのです。しかし、明治21年(1888年)に両脇の櫓を残す形で、天守は取り壊されてしまいました。
現在あるものは、平成16年(2004年)に当時の工法に則って、木造で復元されたものなのです。 四層の天守は「死相」につながるので、忌み嫌われているような気もするのですけど、大垣城や尼崎城、それに私が昨夏に行った松江城も四層なので、あまり気にはされていなかったみたいです。ここまで来たら、やっぱりその内部もお見せしますよ 皆さん、入場料の500円を握りしめて、私に付いてきてくださいませ~



太い柱や梁はもちろんのこと、築9年にもなるというのに、まだ木の香りがしていますよ。 展示物は少なめなので、そのぶん建物の構造を細部までご覧くださいませ。



天守という建物は、主に外から眺める広告塔みたいなものだったので、最上階の窓の数は少なく、しかも小さいです。また、お殿様はこのような天守にしょっちゅう昇って城下町を眺めていたようなイメージがあるのですけど、実際には一生に一度あるかないかぐらいだったそうです。そういう私は、大洲城に来るのは今回が3回目、天守に昇るのは2回目(初めて訪れたときには、まだ再建されてなかったので)ですけど。



その窓からは、眼下に流れる肱川や大洲の街が一望できます。 それに、窓を吹き抜ける川風が心地いいですね。



天守を出たあとは、北側から仰ぎ見ておきましょう。こちらからの眺めは、なかなか重厚感がありますね。 そういえば、私が前回大洲城を訪れたのは、箔日記を始める少し前のことだったので、その様子をお伝えするのは今回が初めてとなります。

私は16時過ぎに再び伊予大洲駅から列車に乗ったのですけど、実はその日はもう一ヶ所寄るところがあったのです。それにしても、そこからは特急列車を利用しなかったということもあって、少々時間を要してしまいました。各駅停車、無人駅、単線、交互通行、ワンマン列車、料金箱、トイレ無し車輌、……… これらの単語から、予讃本線の情景を思い浮かべることはできたでしょうか? そして私は、松山駅に降り立ちました。



その改札を通ったところで、バリィさんが出迎えてくれました。 そのバリィさんは全国的にも人気で、昨年のゆるキャラグランプリで見事、優勝しました。 もともと今治市のご当地ゆるキャラなのですけど、その関連グッズは松山市内でも販売されています。



そうしたら、今度は路面電車に乗り込み………



その終着駅となる、道後温泉駅まで行きました。こちらの駅は、昭和61年(1986年)に、旧駅舎を忠実に再現する形で新築したもので、とても味のある外観となっております。 目的地の最寄り駅はその1つ手前なのですけど、私は日が沈む前にどうしてもこの駅舎を見ておきたかったのです。



そうそう、私が目指していたのは、道後温泉のすぐ近くにある道後公園でした。 こちらはもともと湯築城という中世の城郭があったところで、現在は土塁や水堀が残っていて、武家屋敷などが復元されています。またこのお城は、日本100名城の1つにも加えられているのですよ。しかし、今回はお城が目的というワケではなく……… おおっ、すでに来てらっしゃるみたいですね



では、紹介します。マイミクのまめもちさんと、ジャスティス(ジャス)君です。 それともう1人、彼女の旦那さんも一緒に来てくださいました。彼らは松山市の近郊に住んでいらっしゃるので、私は今回の一人旅に際して、声をかけてあったのです。私はまめもちさんとはmixi を通して知り合い、この旅でこの度(ダジャレ?)初めてお逢いすることができました。 それよりもジャス君、せっかくなのでそのカッコイイお顔をこちらに向けてくださいな。しかし、箔ほどではないのですけど、なかなか写真撮影に協力してくれませんでした。



こうなったら、力ずくでグイッとやったり………



抱っこしてもらったりして、なんとか写真を撮ることができました。



それでも、そのうちムリすることなくこちらを向いてくれるようになりました。ジャス君は箔と数ヶ月違いの9歳なのですけど、とても若々しくて毛もサラサラでした。 まめもちさんと旦那さん、それにジャス君も、今回は暑い中なのにお付き合いしてくださり、ありがとうございました。 おかげで一人旅がより楽しいものとなりましたよ。

彼らと別れたあと、私は道後温泉に向かいました。 こちらは道後温泉本館を中心にして、商店街や温泉旅館、ホテルなどがあってとても賑わっています。しかし、温泉のほうはあとのお楽しみに取っておくことにして………



先に晩御飯を食べておきましょう。 ちなみに、私が道後温泉界隈のお店で注文したのは、南予風鯛めしです。こちらのほうでは、このような鯛料理が名物なので、迷うことなく選びました。つけだれにネギやワサビの薬味を入れ、そいつをとろろに混ぜたものを、鯛の切り身が乗った御飯にかけてお召し上がりくださいませ~ うむ とろろが新鮮な鯛の切り身と濃い口のつけだれの間を取り持っていて、実に美味い これは、この地方に来たらぜひ食べておきたい一品です。



お食事が済んだら、お待ちかねのお風呂の時間です 道後温泉といったら、こちらの道後温泉本館が有名ですよね。 こちらの建物は明治時代に建てられ、現在は国の重要文化財に指定されています。もちろんその佇まいは昔ながらで、味と深みがあります。またこちらの本館は、お風呂の種類やオプションによって、コースや値段が別れています。今回私は少し奮発して、神の湯の入浴と二階の大広間での休憩が楽しめる「神の湯二階席」コースにします。

………と、温泉入りたい欲に駆られたところで申し訳ないのですけど、夜も更けてきたのでこのあたりでいったんレポートを仕舞わせていただきます。 道後温泉本館が気になる方は、次の更新までに神の湯二階席の料金の800円(小人は400円)を用意しつつお待ちくださいませ。


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4 コメント

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白黒茶々さんの旅 (ももにゃん)
2013-08-24 18:43:57
今回はバリィさんの故郷への一人旅だったのですね~
(箔君はお留守番で寂しがっていませんでしたか?)
白黒茶々さんの度には欠かせないお城ネタですが
今回のお城は築年も浅いので
中の木の具合が新しいですね~~♪
隣接する、「お殿様公園」のネーミングがとても可愛い!
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ももにゃんさん♪ (白黒茶々)
2013-08-25 21:08:16
私が松山を訪れるのは7年ぶりだったのですけど、その間にバリィさんなる人気ゆるキャラが有名になっていました。箔は私の旅行前のそわそわを察していたのですけど、いなくなってからは現実を冷静に受け止めたみたいです。

その一人旅の間に訪れた大洲城。まだ新築の面影は残っているのですけど、訪問するたびに深みが出てくるのでしょうね。
次回は温泉だけではなく、高校球児とっての聖地や、さらなるお城の登場も。そちらのほうも是非、ご覧くださいませ~♪
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Unknown (けいママ)
2013-08-27 10:55:52
こんにちは♪

いつもながら詳しい解説で初めての所も行った気分を味わえます… 

お城も何となくしか見ない私…性格がおおざっぱ!
きれいだなぁ~ くらいの感想ですので、白黒茶々さんの旅行記をまとめて、ガイドブックとかにできそうですね。

しかもお顔が広いので、どこに行かれても白モフの姿が現れて…  
本当に羨まし~いです。 
続きを楽しみにしています。 … あ~、料金は小銭で用意しますので、音を聞いてくださいませ 
返信する
けいママさん♪ (白黒茶々)
2013-08-28 00:35:35
けいママさん、こんばんは~
今回の一人旅はお城だけではなく、温泉も加えてみました。
そのお城は行った感じのことをそのまま書いているので、ひょっとしたら抜けているところがあるかも。 それでも、その雰囲気を伝えることができれば、ヨシということで。そんな私にお褒めのお言葉をくださり、ありがとうございます。

四国のスピ友達は今回お逢いしたまめもちさんだけですけど、お願いしたら私が行きやすいところで待ち合わせをしてくださいました。 旅先でそのようなお知り合いと逢えると、一人旅がさらに楽しいものになります。
けいママさんも「神の湯二階席」ご希望ですか。ありがとうございます、そちらのほうにご案内致します。
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