2012年5月号
表紙は『恋愛ラボ』のマキですが、最終回をむかえる『ベツ×バラ』も大きく載っています。
何でも、アンケートが大きく影響したらしいとか・・・ やはり重要なんですね~、アンケート。
今月の「位置って何で賞」は、『おーがちゃん』より、いぬきさん!
いぬきさん、おーがちゃんの“悪行”にお怒り。 まあ、お胸をつつかれたんですが(^^;
その際に、「位置を押された」らしいんですけど、はて? 位置って何じゃいな??
これは後学のために、ぜひとも拝見いたしたくぁwせdrftgy…
【最終回!】
●ベツ×バラ (曙はる 先生)
ついに、最終回をむかえた別所さんと原田くんの物語。
しだいしだいに惹かれあい、絶妙な距離感をたもっていた2人が
ついにくっついたわけですが、仕事場での2人はいつも通りな感じ。
原田くんの方はキスを迫ったりもしますけど、別所さんの方が厳しくストップ!
そんなやりとりにも、ニヤリとできる楽しさがありますね~。
公私をきちんと分けて付き合える関係というのは悪くないです。
そのことをわかっているのは、お節介おばさ・・・もとい、お姉様のカナさん。
彼女が語る2人が付き合う「タイミング」というのは、ひじょーに納得できる言葉でしたね。
【見ていてくれたひと】のタイトルが、2人にとってのカナさんの重要性を感じさせます。
そう、タイミング。
はじめは年上の後輩としてやって来た原田くん。
あの頃の彼も、それはそれで魅力ある男性キャラクターではありましたが、
今よりも浮つき気味でしたし、何より別所さんへの誠実さが今ほどではなかった印象。
でも、「女の子にだらしなくて」と言っているのは、今では「だらしなくない」ということ。
この変化は、原田くんにとって別所さんの存在が、いかに大切であるかの証明
とも言えるのではないかな~・・・なんて思ったり。
まあ別所さんも、昔は気が多いと言いますか、惚れっぽい性格だったのは
忘れないでほしいところですけどね(^◇^;)
ただ、彼女もまた「原田くんとはだいじに付き合っていきたい」と言っているように、
あのころの惚れっぽさはなくなっていて、それも原田くんがいかに大切かを以下略・・・
2人の変化は、それぞれの成長の証しでもありますし、
同時にそれだけ互いの関係が特別であることも感じさせます。
だからこそ、ここまで成長し、互いの関係が深まるまで引っ張っての
「タイミング」だったのかな・・・ なんて納得できてしまうわけです。
今までのお話が、その過程であったと考えると、ちょっと感慨深いものがありますね~。
にしても、居酒屋での2人のやりとりには、ニヤニヤしながら大笑いでしたよ!゜(*゜´∀`゜)゜
2人が最良の時にむすばれての最終回。
今まで絶妙な距離感でやりとりしてきた2人の、ひとつの到達地点でのシメとなりました。
「やさしい人が好き」
ゆえに原田くんは誠実に・・・
そして、彼の誠実さに応える別所さんの想いからは、
「原田くんだからこそ」という意識が感じられて・・・ まあ何というか、これぞ愛だよね(ぇ
最後は、いつもの2人のやりとりに安心感を覚えつつの、最高潮でむかえた最終回。
コミックス3巻は、5月7日発売予定。
そして次号より、スピンオフ集中連載(コミックス収録せず)がスタートとのこと。
また、『踊る!アントワネット様』の作者・にしうら染先生によるイラストも!
まだまだ終わらない『ベツ×バラ』ワールドでありますが、物語としてはこれにて閉幕。
長々と語ってしまいましたが、それだけ好き作品だったということであります。
スピンオフ集中連載では、原田弟・智樹くんやカナさんの話なんかが描かれると嬉しいな~
・・・なんて考えつつ、楽しませていただきましたー!!!
【ゲスト作品】
●そよ風そよさん (櫁屋涼 先生)
そよさん、まんがタイム全6誌をジャック中!
うちわで空を飛ぶ姿と、けなげな性格が愛らしいそよさんのおだやか楽しい日常風景。
今回は、子猫と出会うそよさんのお話。
子猫もこれまた愛らしさをふりまいておりましたが、そよさん同じ体格なんだな(^∇^;
そよさんが子猫のお世話に苦労している姿に笑いを誘われてしまう可笑しさがありました。
ミーさんが助けてくれるのも、いつものこととはいえ、ありがたさが倍増ですよ。
そんな風に、そよさんのけなげさと、子猫の愛らしさ、
頼れるミーさんの見守り視点がすこやかに楽しかったのですが、
最後は微笑ましくも、少しだけ寂しいシメになっていて、穏やかな切なさを感じさせます。
まさにそよ風のごとく頬を撫でてゆくような、ふわっとした感覚がありました。
心地よく、楽しく。
コミックス1巻が、4月7日発売の本作品。
「まんがホーム」にて連載中ということで、今後も楽しみです!
●アイして・やえば (三宅あきた 先生)
変わり者の歯科医と、みごとな八重歯をもつ青年のお話。
歯並愛さんと八重直人くん。
愛さんは、友達も恋人もいないけど、「歯」を異常なまでに愛する変な人。
直人くんは、ごく普通の営業マンだけど、八重歯のせいで人から怖がられてしまう損な人。
そんな2人が出会ったことで・・・?
とにかく「歯」が好きために人の顔を見ず、歯にばかり注目してしまう愛さんの変人ぶりや、
好青年なのに歯のせいで、人に避けられてしまう直人くんのフビンぶりが面白い作品。
私としては、歯科医院にやって来る患者さんと愛さんとのやりとりが笑えるポイントでした。
“美しい歯並び”の持ち主である直人くんに出会った愛さん。
彼女にめばえた変化の兆しがうかがえるラストシーンが、
なかなかにドラマティックで良い感じでしたので、つづきを期待しておきたいと思います。