↓ 宣伝用イラストということで、使用させていただいております。
『みそララ』３巻
作者は、宮原るり先生。
（サイト：ヘッポコロジー）
とある会社の
経理 兼 ライター（新米）
麦田美苑さんの
お仕事コメディ４コマ。
壁にぶつかることもあるけれど、楽しくまっすぐたくましく、お仕事こなして成長中！
そんな描き方がきわめて見事な、おもしろ楽しい作品です。
そして、笑いの中に「喜び」を織り交ぜる
宮原先生のすばらしき作風は、本作品中にもあふれております。
今回は、表紙絵の３人で、パンフレットのデザインお仕事などなど・・・
麦田美苑さんに加え、デザインの米原梨絵さん、営業の粟屋真琴さん、
麦・米・粟ゆえに「穀物トリオ」と呼ばれる若手たちが、ひたむきにがんばります！
【物語】
食ったり（お菓子）、食ったり（バーベキュー）、女子高生になったり（１７歳・オイオイ）、
お仕事大変ですね〔棒〕。
仕事でないものも混ざっていますが、いずれにしても面白お笑いテイスト満載！
しかしながら、そうした中でもやはり壁というものは立ちはだかるもの。
それでも美苑さんたちは、先輩方のアドバイスや自分たちのふんばり・がんばりで、
その壁をきっちりしっかり乗り越えてゆきます。
そんな様子が明るい「喜び」をともなって、物語世界を彩る感覚がとても魅力的。
大らかを通りこして変人風味な社長さんや、デザイン現場の要となっているチーフ、
もーすぐアラフォー営業・大島さん、裏表営業・カジさん、変なデザイナー・棚橋さん
といった諸先輩も、よい味出してます！
あと〝Ｍ男〟と牧野紘佳さんの登場や、カメラの人の名前判明なども見所？
とにもかくにも、おもしろい！
【感想】
〔『まんがタイム』連載時 感想〕 （※）他作品のネタばれ感想もあります。
・バーベキューで〝Ｍ男〟出現?! （２００８年９月号）
・バーベキュー つづき （２００８年１０月号 ３行感想）
・街頭インタビュー・上 『せきララ』付 （２００８年１１月号）
・街頭インタビュー・中 ザ・タイガー！ （２００８年１２月号）
・街頭インタビュー・下 殿下万歳！ （２００９年１月号）
・穀物トリオふたたび！ （２００９年２月号）
・「自由」の言葉の意味を・・・ （２００９年３月号）
・３人会議は踊る踊る〝ザ・ワールド〟！ （２００９年４月号）
・誰誰言ってますけど、ジョークですから・・・ （２００９年５月号）
・プロフェッショナル！ （２００９年６月号）
・エクセレントな企画提案空間 （２００９年７月号）
・『みそララ』撮影編 犯人はヤツだ！ （２００９年８月号）
・お疲れ様です!! （２００９年９月号）
〔いろいろ感想〕
仕事の壁にぶつかり、それを乗り越えてゆく様子が「喜び」となる。
そうした描き方に素直に感動することもあれば、
ある意味〝ファンタジー〟と受けとめることもあったり・・・
『あとがき。』でも、「掲載誌的にあまりヘビーなことは難しい・・・」と
宮原先生がおっしゃられているように、重苦しい現場が描かれることはありません。
そこらへんに、お仕事モノとしては物足りなさを感じることも。
しかし、だからこそ「笑い」のテイストがすんなり楽しめて、
全体に流れるあたたかな雰囲気が、心地よく読ませてくれる
余裕ある作品になっているのだとも感じます。
そして、それこそが本作品の魅力なのだとも・・・
当初、美苑さんに対して厳しく当たっていた梨絵さんも、
今では「かつてＡカップを目指した者」と認識されるくらいすっかり打ち解けて、
あわわ（真琴さん）も加えたトリオで団結して、日々お仕事に奮闘しています。
職場の諸先輩、そして仕事先の人々も、今のところそりの合わない人はおらず、
仕事という〝場〟における重要な要素「人間関係」は円滑そのもの。
すべて順調に見える本作品ですが、
先輩・大島さんは美苑さんに、何やら「長所が壁になる」不安を感じてもいる様子。
ここらへんが、どのように描かれてゆくのか？
そして、その不安をどのように乗り越えてゆくのか？
何だかんだ言っても、やっぱりこの作品のテイストは「笑い」と「喜び」だと感じるので、
私としては目いっぱい、それらを感じさせてほしいな～と思っております。
あと、カバー外して読める『おまけマンガ』の「お酒で失敗した後」の話は、
身につまされるものがありますねえ・・・・・・笑ったけども（ひどっ
それに、〝Ｍ男〟と紘佳さんや、店長さんなどの再登場なんかにも期待したいですね～。
などなど、本当に楽しく読ませていただきました！