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日本遺族通信 平成21年8月15日号 遺書と九段短歌 

2009年08月23日 22時54分51秒 | 日本遺族通信

           
                平成21年8月靖国神社社頭に掲示された遺書
         「お母様の膝下に帰ってゆきます」 陸軍中尉 藤井富一様 (25歳)
              昭和20年8月6日 沖縄方面にて戦死  合掌

毎月15日発行の 「日本遺族通信」 が届きました。
毎月靖国神社社頭に掲示される戦死されたお方の「遺書」が掲載されております。
今号もここにご紹介をさせて頂きました。
大好きなお母さんに宛てた最後のお手紙、お母様はどんなお気持ちで読まれたことでしょうか。
     
(前 略)
永い永い25年間心配ばかりおかけして、一時として安心させる様なことの出来なかったことが何よりも心残りであります。 
しかし、富一も一人前の男になりました。
今こそ最後の御安心をさせる秋(とき)が寸前に迫り、喜び勇み居ります。 (中 略)

最初のお言葉を転載させて戴きましたが、終戦直前のお手紙と拝見させて戴き、ただただ残念の一言です。
戦争を憎みます。  本当に残念です。 

今号にも全国の遺族から鎮魂の歌が寄せられておりますのでご一読頂ければ有難く存じます。

    老いても尚五月の風に若返り力一ぱい鍬振り下ろす           京都府 女性        
    遙かなる追慕の旅路重ねつつ健脚有りて早暁の町            福岡市 男性 
    部隊名そらんじ一人息子待ちし母の三十三回忌桜咲く寺       さいたま市 女性
    兵となり世を去る父のふるさとは夕日茜に染めぬる奄美         大阪市 女性        
    「おぢいさん」呼ばれずじまひの父の分ひいばあちゃんと母は呼ばるる    南相馬市 男性
    国のため征きて若人散華せり神とし祀らる玉章記して             江南市 女性       
    吾が部屋に青春の日の忘られず軍服姿の君を飾りき             和歌山県 女性
    到来のたけのこ御飯を仏前へ母の味には及ばぬながら            名古屋市 女性
    父戦死六十余年経ちたれどいくさ憎む気常に変はらず         うきは市 男性
    後をたのむ残せし言葉身に染みて兄一日と未だ忘れず          京都市 男性       
    映される沖縄戦に斃(たお)れ逝く人夫(つま)に見ゆ戦争にくし    常滑市 女性
    ミシン踏む母の面影顕たせゐき簡単服は亡父の白飛白 (しろかすり)        千葉市 私
昨夜は全員のお方のお歌をご紹介できませんでしたが、100名余のお方にご訪問戴きまして心から御礼申し上げます。
戦後生まれのお方が多くなりました今日ですが、戦争は過去のこととせず、再び戦禍に見舞われることが絶対に無きことを祈って止みません。   

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6 コメント

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悲しい遺書 (matsubara)
2009-08-25 20:15:42
いつもながらいたましい遺書ですね。
こんな完璧な文章は今の若者に書けるでしょうか。
多分優等生だったと思います。その分惜しまれますね。
okoさまのお歌もとてもよいと思います。
返信する
matsubaraさま (oko)
2009-08-25 23:11:24
お訪ね戴きまして有り難うございます。
私も素晴らしい文章を拝読します度にそのように思います。

恥ずかしく存じますが、ある本にて初めて「白飛白」を学びました。
遺族新聞に投稿を初めて以来5年になります。
もし10月号に掲載されますと50首目の記念号になりますが 
返信する
Unknown (Unknown)
2010-12-05 00:21:51
ごめん、アンタキモイわ。
反戦平和を謳っていればこの国の安寧が守られると思ってんの?
ハッキリ言うけど、アンタが英霊の遺書を取り上げるのは英霊に対しての最大の侮辱だよ。
返信する
戦争を憎みます? (Unknown)
2010-12-05 10:12:50
戦争を憎みます?
戦争するのは人間であり、国の為政者が戦争を起こす。犠牲になるのは前線に行く国民です。国民は為政者が暴走しないように監視、制御しなければならない。しかし、それには制御出来る社会制度が必ず必要になるが、その制度自体を持たない国が世界各地で紛争や戦争を起こしている。日本がそれらの国から国土、国民を守るためには、戦争を覚悟出来ている肝を周辺国に見せつける事が必要になる。それを欠いては、国土や財産を収奪されてしまう。今、現在に於いても日本の財産の収奪が続いている。その事実に目を向けないでいては英霊の御心に背こうというもの。彼らは今後これ以上の日本人の死を望んではいなかったはず。その心に報いる為には何をすべきか自ずと理解できるであろう。逃げて平和の本質が実現できるはずはない。
武士の刀は人を切る為のものではなく、己の辱めを防ぐためのもの。国も同じ。そう思いませんか?
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最初のUnknownさま (oko)
2010-12-05 15:45:26
コメント首を傾げながら拝見致しました。
戦争の事実を知らないお若いお方でしょうね。
しっかりと前を向いて歩んで欲しいと願っております。

「アンタが英霊の遺書を取り上げるのは英霊に対しての最大の侮辱だよ」↑

意味が解りかねます。
私も含めて遺族の皆さんは戦地からの手紙に励まされて生きてきた
(いる)のですよ。
返信する
戦争を憎みます?さまへ (oko)
2010-12-05 16:27:23
どなたか解らないお方から続いてのコメントに戸惑っております。
偶然にも同じブログに頂きましたがお知り合いのお方、もしかして同じお方?
「戦争を憎みます?」の?の意味に考えさせられます。
私、遺族は戦争の事実を後世に語り継つぎ、二度と戦争のない平和な世の中で
あって欲しいと願っております。

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