指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

大田雅子あらため梶芽衣子

2006年03月14日 | 映画
『時間ですよ』を見ると、梶芽衣子が藤竜也に嫁入りする最終回だった。
この二人は、日活末期のスターである。

梶は、最初大田雅子と言って青春映画(大田博之との同名コンビという冗談のようなのもあった)に出ていたが、余り人気が出ず、梶と改名してから有名になった。
随分変な名前だと思ったが、名付けたのはマキノ雅弘だったらしい。

梶は美人で演技も上手いが、いまいち人気の出ない役者である。
どこか女性としての情感に乏しい気がする。
ニュー・アクション時代のGパン姿、東映でのサソリ、『修羅雪姫』シリーズも、きわめて劇画的で人間的な情感がないと思うのは私だけだろうか。

一番良かったのは、『仁義なき戦い』の北大路欣也の愛人で、小池朝雄、成田三喜男らの争いに翻弄される不幸な女だろう。
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1 コメント

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2つの名前を持つ女優 (広い世界は)
2024-02-10 00:55:19
太田雅子で出演の映画では男にレイプされた。後期の梶芽衣子であればな、と思いました。渡も梶も台詞がクドい言い方だ。映画育ちだからなのか。渡のTV「熟年離婚」で感じた。存在感が本人の思いとは逆に空回りする気がしました。

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