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みずほ銀行元幹部の詐欺、悪いのは誰?

2015-04-01 10:03:07 | Weblog
まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アベノミクスに対する評価は分かれているようですが、今後景気は回復すると思う?しないと思う?」では・・・

 1位:景気は回復しないと思う。 55%
 2位:景気は回復すると思う。 38%
 3位:どちらとも言えない。 5%

 ということになりました。1位は「景気は回復しないと思う。」という残念なもので約6割の得票となっています。そうですか・・・。

 一方の「景気は回復すると思う。」という回答は約4割にとどまっております。

 最近、何度もご案内しているように、この景気に対する見通しについては世間一般の感覚と筆者の感覚は大きく異なっております。要するに筆者は景気が徐々に回復していると固く信じているわけですが、どんな調査を見てもそうした強気な見通しを持っているのは少数派です。

 曲りなりにもデフレから脱却し、株価はITバブル時代の水準に迫り、地価も上昇をはじめ、失業率も下がり、ついに賃上げ=ベースアップの動きも盛んに報道される中で、逆に景気が後退していると認識する方が難しい気もするのですが、筆者の方がマイノリティなわけですからエラそうなことは申し上げられません・・・。

 逆に景気に対してネガティブな感覚をお持ちの方の理由を探るとどうなるのでしょうか?

 1つには世間はどうあれ自分自身の生活が苦しくなっている、という実感があるのかもしれません。インフレにしても円安にしても増税にしても確実に日々の出費を増やすことになります。1年前と比較すれば少なくとも消費増税分の+3%は出費が増えているのは間違いありません。

 一方で賃上げの動きはまだ輸出企業や一部上場企業の中で始まった状態ですので、これが世の中全般の動きになってくるのはまだまだ時間がかかります。そもそもすでに年金生活に入っている方は、インフレと同率に年金が増えるわけではありませんので、インフレが進むことは相対的に収入が減っていくことを意味し、より切実です。

 また、確かに株価や地価は上昇しているものの、実際に株式を保有している人の方が少ないとすればそうした資産効果は広がりを欠きます。つまり賃金だけでなく資産の方でも、アベノミクスの恩恵を受けている人が限定的なのだとすれば、景気回復を実感できない人が多数を占めるのも無理からぬことなのかもしれません。

 今後、どのタイミングで主流派の方々が景気回復が実感されるようになるのか、そしてそのキードライバーは何なのか・・・注目したいと思います。

 まさか、みんなが景気回復を実感する前に景気が失速してしまうことはないと思いますが・・・そうならないことを祈っております。

 ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは4月25日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1135

〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=908



            --- Ginkou ---

みずほ銀行元幹部行員 詐欺の疑いで逮捕

http://www3.nhk.or.jp

 
 みずほ銀行の元幹部行員が、在職中、顧客の男性に「高い配当が得られる金融商品がある。銀行が元本を保証する」などとうその投資話を持ちかけ、1億1000万円余りをだまし取ったとして逮捕されました。みずほ銀行の肩書きを使って数十人の顧客から数十億円を集めていたということで、警視庁で金の使いみちなどを調べています。

 逮捕されたのは、みずほ銀行の元行員で、本店の審査役などを務めていた及川幹雄容疑者(51)や、会社員の男ら合わせて3人です。

 警視庁の調べによりますと、及川容疑者らは平成24年6月までの1年ほどの間に銀行と取引があった都内の医師の男性に、「特別な顧客にだけ紹介している金融商品がある」などとうその投資話をもちかけて、1億1500万円をだまし取ったとして詐欺の疑いがもたれています。

 警視庁などによりますと、及川容疑者は男性を、当時のみずほ銀行本店の応接室に招き、銀行の名刺を示して信用させていたということです。そのうえでメールなどで「銀行が元本を保証し、月3%の配当を行う。いつでも解約できる」と説明していましたが、男性が解約を申し出ると、「システム障害が発生した」と言って、返金に応じなかったということです。

 及川容疑者はみずほ銀行幹部の肩書きを使って数十人の顧客から数十億円の資金を集めていたということで、警視庁は、資金を運用せずに遊興費や、ほかの顧客から集めた金の穴埋めなどに流用していたとみて調べています。

 みずほ銀行は「元行員が逮捕されたことを大変重く受け止めるとともに、お客様や株主などにご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。厳粛に受け止め、行員の教育を徹底して再発防止に取り組みます」とコメントしています。

〔 出典:日本経済新聞 〕

            --- Ginkou ---


 みずほ銀行の審査役が中心となって引き起こされたこちらの事件ですが、これまですでに取り上げたことがあったような気がしていたのですが・・・意外となかったようですね?ということで今回はこちらの事件について考えたいと思います。

 こうした投資詐欺というのは毎年どころか毎月のように発生しておりますので、残念ながら全く珍しくないわけですが、今回の事件が特徴的なのは、被害者を騙すために銀行という舞台が利用された点ですね。

 人を騙すために権威づけが行われるのはよくある手で、オレオレ詐欺(最新verは何という名前に改名されたのでしたっけ?)でも、息子の上司や警察、刑事が出演し、被害者を動揺させるわけですが、この事件ではみずほ銀行の現役幹部行員が出てくるわけですから強力ですね。

 さらに本店の応接室を利用するという演出も完璧ですね。特に権威に弱い方々はコロっと騙されてしまった、ということは十分に考えられます。実際に数十人から数十億円を集めていたわけですから、かなりの効果があったということですね。

 ただそれにしても「銀行が元本を保証し、月3%の配当を行う」というのは法外です。「年3%」ではなく「月3%」ですからね。単利でも年36%相当なわけですから、全くありえません。一体どのように騙したのでしょうか・・・。

 もし仮に筆者が投資詐欺を立案するのであれば、むしろあえて年3%の方でいくでしょうね(笑)。月3%はさすがに胡散臭いにしても年3%であればそれなりに信憑性が出てくるからです。世界を見渡せば金利が3%を超えている国など多くありますからね。実際にはそうした国ではインフレ率はそれ以上ですので、実質的には預金金額は全く増えないわけですが・・・。

 その点では、こうした事件では禁句ではあるものの、騙された方にもさすがに脇が甘かった面はありそうですね。誰かに相談していれば目が覚めたかもしれません。

 加えて気になるのはみずほ銀行の監督責任です。もちろんこの元幹部氏が100%悪いのは間違いありませんが、だからといってみずほ銀行に全く責任はないかと言えばそうではないでしょうね。特に騙された方からすれば、「みずほ銀行審査役」という肩書を信じた面があるわけですから、なおさら応分の負担を求めたくなるのではないかと思います。

 心情的にはよく理解できますが、ただ一方で、みずほ銀行に具体的に何ができたかと言うと微妙なところですね。直通電話でかかってきて、この幹部氏が応接を予約してしまえば、あとは密室です。Eメールについては一定の監視が行われていると思いますが、電話となると技術的に難しいですし、応接内に盗聴器をしかけるのも現実的ではありません。

 銀行であればインサイダー情報やM&A情報など、コンフィデンシャルなものに接する機会も多いでしょうからね。無闇に第3者に聞かせるわけにはいきません。

 とすると・・・例の痛ましい航空機事故(お亡くなりになられた方々には心からご冥福をお祈りしたいと思います。)の応急措置として、操縦席には常時2人態勢とすることが航空各社で決められたようですが、同じように銀行内でも応接に入る場合は必ず2人以上にするというのは1つの手ですね。

 上記記事ではみずほ銀行の「対策」として「行員の教育を徹底して再発防止に取り組みます」というコメントが発表されていますが、もちろん教育で防げるものでも、防げたものでもありませんね。そもそも何を教育しようというのでしょうか?「他人のお金を取ってはいけません」とでも教えるのでしょうか(苦笑)。

 ちなみにこの幹部氏は集めたお金を遊興費に充てていたようですので、恐らく周囲の人々は何らかのシグナルに気づいていた可能性がありますね。たとえば急に羽振りがよくなったとか、急におごってくれるようになったとか、持っているものがいきなり高級品になった等。そうしたシグナルをチェックする密告制度があってもいいかもしれません。

 いずれにしても防犯というのは性善説ではなく、性悪説で組み立てていく必要があります。みずほ銀行が具体的にどんな実効性のある対策を打ち出してくるのか・・・注目したいと思います。

 しかし不思議なのはこの幹部氏がなぜこんな犯罪に手を染めてしまったのか、という点ですね。上記記事にあるようにそもそも運用していなかったのだとすれば返せるあてはゼロなわけで、遅かれ早かれバレることになります。そしてそうなればこれまでの社会的地位も、退職金も、年金も、一気に失うことになるのですね。

 実際、バレてクビになり、逮捕され、実名が報道されているわけですが。

 借金で首が回らなくなってしまいつい・・・ということかもしれませんし、あるいは最後まで逃げ切れる何らかの目論見があったのかもしれません。

 はたまた、誰かに脅されたり、みずほ銀行そのものに対する恨みがあったり、単に「オトコはバカだから」といった衝動的なものかもしれませんが、カギを握るのは一緒に逮捕された人々との関係ですね。

 裁判などでじきにその背後関係が明らかになってくるのだと思いますが、そうした真実の行方にも注目したいと思います。

 では今回の読者アンケートは「<複数回答可>みずほ銀行の幹部が銀行本店の応接などを利用しながら被害者を安心させ、数十人から数十億円を集めるという詐欺事件を起こしましたが、悪いのは誰?」でいきましょう。投票は5月1日まで。

■<複数回答可>みずほ銀行の幹部が銀行本店の応接などを利用しながら被害者を安心させ、数十人から数十億円を集めるという詐欺事件を起こしましたが、悪いのは誰?(5月1日まで)
 http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1137







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