このコラムは
筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、3年3ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして
<4.運用実績>からご覧ください。また、
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■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=341
<1.運用方針>
1.
毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.
目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、
「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/3くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで
元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.
2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
普通預金もほぼ0となり、全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後は必要があればリバランスを中心に資産を組み替えていこうと思います。ただ、全体のバランスとしてはほぼ申し分ないかなぁと思いますので、今のところ積極的に何かを変更する気はありません。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から
債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。
日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状18%くらいのシェアで保有しています。今のところ、その期待は裏切られていますが・・・。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきました。新興国の株価の上昇に合わせて結構なシェアとなりましたので、一部売却してきましたが、株価も大幅に下がり大体いい感じ(?)に収まってきましたね。現状、新興国は約23%くらいです。
ちなみに
インド・ブラジルは投資のタイミングを逸しましたので投資先には加えておりません。今なら投資をしてもいいタイミングかもしれませんが・・・投資できる資金がありません(笑)。
また海外株の方でも
高配当株を加えています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。こちらは積極的に投資したいと思います。・・・って、こちらも資金はありませんけれど。何かを売却したら追加購入したいと思います。
それ以外には、
REIT(不動産投信)を加えています。インフレに強い資産のはず、です。今のところガタガタですが・・・。
<4.運用実績>
まずは運用実績の前月との比較です。今月もまたまた上昇しましたね。前月比約
14万円上昇しました。アリガタヤ、アリガタヤ。資産別に見ればほとんどの資産が上昇しています。
中では唯一、
ロシア・東欧だけ下がっていますね。何ででしょう。この1週間は世界的に見て株価上昇もやや一服、という感があります。ロシアは今までの上昇が急だったので、「やや一服」の幅が大きく、結果的に前月の値を下回ったのかもしれません。いずれにせよ、
ロシア・東欧だけ株価が逆行することはありません。原油もかなり上昇しているので、このまま行けばいずれロシアの景気も石油主導で回復するでしょう。
ただ一方で、上述の通り、世界の株式相場がここ1週間、一服しているのは要注意ですね。ロシアだけでなく世界的に見てもここ数ヶ月の株価上昇はかなり急でした。もう完全に
速度違反(笑)。もちろん、去年のリーマン・ショック以降の株価下落は速度違反というか、それを超えて「危険運転」に近かったと思いますので、そこから考えれば上昇が速度違反のレベルなら許容できる気もしますが、まぁ、とはいえ足元の数字は、企業の決算も各国の経済状態も、いずれも紛れも無く「
最悪」ですからね。株価だけがあまりに先走ってしまうのも、それはそれでよくない気がします。
企業の決算は3ヶ月に一度から1年に一度なわけで、株価上昇ももう少しペースを緩めるほうが
健全でしょうね。
・・・という書き方をすると、あたかも今後、ずーっと株価が上昇していく前提に響くかもしれませんが、それは分かりません(笑)。短期的にはここからまた
1割とか2割下がる可能性だって十分あります。
日経平均で言うと
8,000円台とか
7,000円台に落ちるイメージですね。株価はそうやってダイナミックに動いていきながら、適切な水準を捜し求めていくモノです。
とは言いつつ、要人が「
経済のフリーフォール状態は終わった」というように最悪期は脱しつつあるのも事実だと思います。欧米の金融機関の危機も一服し、
GMも無事、法的整理というか再建が動き始めました。大きな爆弾の処理が進む中で、
過度の恐怖も段々薄らいでいますね。残った爆弾は欧米の主要な銀行の資産の中に沈殿する
不良債権の問題でしょうか。全体としてはまだ莫大な不良債権が残っていますので、この処理は一朝一夕にはいきません。
ただ、日本の例を見れば分かるとおり、時間が経てば、銀行の利益によって不良債権の処理は進んでいきますし、
国の支援体制さえハッキリしていれば、プスプスくすぶるかもしれませんが、大きな金融危機が再発することはないでしょう。金融機関が破綻さえしなければ、経済に対して甚大な影響は出ません。
破綻と言えば、振り返ればやはり
リーマンの破綻が大きかったですね。あの後、引き起こされた危機によって、各国は一体、
何百兆円を経済対策につぎ込んだのでしょうか?そして、これから何百兆円をつぎこむのでしょうかね。いずれにせよ、間違いなくリーマンを公的管理に置いて、粛々と処理した方が、
はるかに安上がりだったと思われます。なぜだれも、アメリカの納税者までも、アメリカ政府の失政をとがめないのか、大変不思議です。それだけ投資銀行は嫌われていた、ということなのかもしれませんが。
いずれにせよ、今後は
グローバルな規模の銀行をつぶす勇気のある政治家はなかなか出てこないでしょう。となると今から銀行株をガッサガッサと買った方がいいのかもしれませんね(笑)。雑誌によれば「ジェイコム男」さん(株で儲けた資産は数百億円!)は、アメリカの住宅公社が危機になったときに、数億円単位で住宅公社の株を購入したそうです。頭にあったのは、日本の金融危機時の、政府によるりそな銀行への支援。要は住宅公社は必ずアメリカ政府によって救済されると思ったのでしょう。結局、実際のところ救済されましたので、彼はまた数億円、儲けたことだと思います(笑)。
GMが破綻し、銀行は救済される。日本の場合は
ゼネコン(GC)が破綻し、銀行は救済されましたね。確かに何となくズルイ気はしますが、リーマン・ショックを体験した身とすれば「
やむなし」という気もします。せめて大手銀行の銀行員の給料を
公務員並みに下げて不平が出ないようにしないといけませんよね(笑)。だって潰れないんですから。
話が脇にそれましたが、今後株価は、短期的には大きく下げるかもしれませんが、
中長期的にはまた上昇していくのでしょう。一度上がり始めると
3年くらいは上昇局面が続くのですかね。そしてまたバブルがはじける(笑)。
こういう局面こそ、一喜一憂せずに
大局的に相場を見ることが必要でしょうね。
ちなみに、今後の運用方針として、
先進国の海外債券を一部
売却して
株式の比率を高めようか思案中・・・先進国の債券もあてにならなくなってきていますし、上昇相場入りしたのなら株価の方が良さそうですが、果たして!?
先月に引き続き、通算成績は悲惨な状態を維持しています。
中国(香港)株以外、全部赤字ですね。せっかく分散しているんだから、もう少し損益も分散してほしいのですけれど、今のところ、みんな仲良く赤字です・・・。どこが次に黒字化するんですかねー。読めません・・・横一線です。
こちらは損益推移です。去年の9月→11月でガツン×ガツン×ガツンと3連発で大損となりましたが、今月も上述の通り4ヶ月連続で上昇しています。ただ
上昇幅は減ってきましたので、そろそろ調整してもおかしくないかもしれません。
目標としては毎年25万円の利益。ということで5年目を迎える来年の4月には100万円の黒字ということで、がんばってまいりましょう・・・。
<5.今月の追加投資/売却>
一旦、全額投資は完了したので、今後はリバランスを中心にゆったり調整していこうと思います。
で。
上述の通り、今後、中長期的に見て(と言っても3年くらいだと思いますが)、上昇局面に入ってくるのであれば
株式の比率を上げてもいいと思います。売るなら、イマイチ不安が抜けない米ドル債券でしょうね。
先進国債券を売却して、株式の比率を上げるべきかどうか思案中・・・。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
今月も上昇したこともあり、3分法ファンドとの差が縮まってきていますが、
まだ追い抜けません。そこで刻んでドースンノ!という感じですが、辛抱強く待ちたいと思います。グロソブもなかなか黒字回復せんですなー。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字復活にご期待ください・・・いつのことやら!?
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