前回の読者アンケート「ソニーグループから離れても、引き続きソニー銀行を応援する?」では・・・
・応援する 26%
・応援しない 4%
・売却先による 65%
となりました。なんと「売却先による」を選んだ方が65%と圧倒的でした。「ソニー銀行」の人気は、「ソニー」であることも重要な要因となっているのでしょうか。あるいはハゲタカファンド等が親会社になったら困るということでしょうか。ウーン、ちょっと腑に落ちませんね。ソニー銀行は、親会社がどこになろうとユニークな銀行であり続けるでしょうから、顧客としては売却先は気にならないような気がしますけれど。まだの方は投票をお願いします。10月22日まで。
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=96
さて今回は、「東京スター銀行の再上場」について。
--- Ginkou ---
東京スター銀、上場へ 破たん銀行で2行目
http://www.sankei.co.jp/news/050915/kei088.htm
★日本初の外国人頭取タッド・バッジ氏
米国の投資会社「ローン・スター」傘下で再建中の東京スター銀行(旧東京相和銀行)は15日、10月25日に東京証券取引所に株式を上場すると発表した。第1部への上場になるとみられる。破たん銀行が再上場を果たすのは新生銀行(旧日本長期信用銀行)に次いで2行目。
東京スター銀行の発行済み普通株式総数は70万株で、大半はローン・スターが保有。上場時に約28%の約19万8500株を売り出し、需要が高ければ、さらに約1万2900株まで追加する。売り出し価格は10月17日に決定し、申込期間は同18―20日。
売り出しで想定される価格は1株35万円程度で、売り出し総額は700億円規模になる見通し。ローン・スターは400億円超を出資したが、全株式を売却すれば2500億円程度を手にできる計算だ。
東京スター銀は01年6月に開業。東京、神奈川、千葉などを中心に32店舗を持っている。(共同)(09/15 20:54)
〔 出典:サンケイWEB 〕
--- Ginkou ---
前回の「ソニー銀売却」報道の延長線とも言えますが、一足早く身売りに出された東京スター銀行(旧東京相和銀行)が復活を果たし、10月25日に東証に再上場するようです。銀行はやはり「信用第一」なので、一度破綻してから顧客の信用を取り戻す仕事は相当、大変だったことでしょう。素直に、その点は評価したいところです。
ただ東京スターのように親会社が外資の投資ファンドだったりすると、ナショナリズムが刺激されてしまうのか分かりませんが、やおら出てくるのが「ハゲタカ論」ですね。つまり「濡れ手で粟」で、おいしい所だけ持っていかれたと。さすがに今時、そういう風に論評するマスメディアは夕刊紙だけになったかもしれませんが、しかし扇動的で分かりやすいので、なかなか払拭されませんね。
筆者は「ファンド肯定派」です。というより「投資家肯定派」と言う感じですかね。たまたま結果が出たからと言って、後講釈でアレコレ訳知り顔に批判するのはナンセンスですし、ビジネスを少しでも知っていれば、無責任さに呆れてしまいますね。企業を安く買えたからと言って、そう簡単に復活するわけありませんし、そもそも、そう簡単に復活するような企業であれば会社が傾いたりしないでしょう。傾いた会社を立て直すには、あらゆることを変えないといけません。そして当然、会社を変える初期には、今ある売上も落ちるでしょうから、まさに真っ暗闇状態ですね。
真っ暗闇な中、経営者は、ありとあらゆる角度からの批判に耐え、あっちが出口だと決めて歩き続かないといけません。そういう非常に危うい、産みの苦しみのトンネルを抜け出た会社だけが復活できるわけです。そんなリスクの高い投資をしたファンドが、取ったリスクに応じて、リターンを得ることは極めて自然なことだと思います。
また東京相和銀行は、こっそり売却されたわけではありませんし、それこそ意欲的な会社があれば入札に参加もできたわけです。投資ファンドであるローンスターより高い札を入れて落札することもできたわけですね。入札もせずに、後から「不当利益だ」などとケチをつけるのは、馬鹿馬鹿しい行為です。
長銀を買ったリップルウッドもそうですが、彼ら再生ファンドが潰れた会社に投資してくれたからこそ、経済が活性化し、景気回復の足がかりができたのだと思います。もし破綻企業の引き受け手が誰もいなければ、経済も社会ももう少し不安定だったかもしれません。
と言うわけで、筆者は最終引取人としての「投資ファンド」の役割を支持しますし、彼らがリスクに応じたリターンを得られることは納得できますが、みなさんはどうでしょうか?10月29日まで。・・・ま、もちろん2,500億円の儲けと言われると確かにうらやましいですけれど(笑)。
■元「破綻銀行」である東京スターの再上場により、投資ファンドの「ローンスター」社は2,500億円程度の儲けを手に入れるようですが、納得できる?できない?(10月29日まで)■
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=99
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となりました。なんと「売却先による」を選んだ方が65%と圧倒的でした。「ソニー銀行」の人気は、「ソニー」であることも重要な要因となっているのでしょうか。あるいはハゲタカファンド等が親会社になったら困るということでしょうか。ウーン、ちょっと腑に落ちませんね。ソニー銀行は、親会社がどこになろうとユニークな銀行であり続けるでしょうから、顧客としては売却先は気にならないような気がしますけれど。まだの方は投票をお願いします。10月22日まで。
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さて今回は、「東京スター銀行の再上場」について。
--- Ginkou ---
東京スター銀、上場へ 破たん銀行で2行目
http://www.sankei.co.jp/news/050915/kei088.htm
★日本初の外国人頭取タッド・バッジ氏
米国の投資会社「ローン・スター」傘下で再建中の東京スター銀行(旧東京相和銀行)は15日、10月25日に東京証券取引所に株式を上場すると発表した。第1部への上場になるとみられる。破たん銀行が再上場を果たすのは新生銀行(旧日本長期信用銀行)に次いで2行目。
東京スター銀行の発行済み普通株式総数は70万株で、大半はローン・スターが保有。上場時に約28%の約19万8500株を売り出し、需要が高ければ、さらに約1万2900株まで追加する。売り出し価格は10月17日に決定し、申込期間は同18―20日。
売り出しで想定される価格は1株35万円程度で、売り出し総額は700億円規模になる見通し。ローン・スターは400億円超を出資したが、全株式を売却すれば2500億円程度を手にできる計算だ。
東京スター銀は01年6月に開業。東京、神奈川、千葉などを中心に32店舗を持っている。(共同)(09/15 20:54)
〔 出典:サンケイWEB 〕
--- Ginkou ---
前回の「ソニー銀売却」報道の延長線とも言えますが、一足早く身売りに出された東京スター銀行(旧東京相和銀行)が復活を果たし、10月25日に東証に再上場するようです。銀行はやはり「信用第一」なので、一度破綻してから顧客の信用を取り戻す仕事は相当、大変だったことでしょう。素直に、その点は評価したいところです。
ただ東京スターのように親会社が外資の投資ファンドだったりすると、ナショナリズムが刺激されてしまうのか分かりませんが、やおら出てくるのが「ハゲタカ論」ですね。つまり「濡れ手で粟」で、おいしい所だけ持っていかれたと。さすがに今時、そういう風に論評するマスメディアは夕刊紙だけになったかもしれませんが、しかし扇動的で分かりやすいので、なかなか払拭されませんね。
筆者は「ファンド肯定派」です。というより「投資家肯定派」と言う感じですかね。たまたま結果が出たからと言って、後講釈でアレコレ訳知り顔に批判するのはナンセンスですし、ビジネスを少しでも知っていれば、無責任さに呆れてしまいますね。企業を安く買えたからと言って、そう簡単に復活するわけありませんし、そもそも、そう簡単に復活するような企業であれば会社が傾いたりしないでしょう。傾いた会社を立て直すには、あらゆることを変えないといけません。そして当然、会社を変える初期には、今ある売上も落ちるでしょうから、まさに真っ暗闇状態ですね。
真っ暗闇な中、経営者は、ありとあらゆる角度からの批判に耐え、あっちが出口だと決めて歩き続かないといけません。そういう非常に危うい、産みの苦しみのトンネルを抜け出た会社だけが復活できるわけです。そんなリスクの高い投資をしたファンドが、取ったリスクに応じて、リターンを得ることは極めて自然なことだと思います。
また東京相和銀行は、こっそり売却されたわけではありませんし、それこそ意欲的な会社があれば入札に参加もできたわけです。投資ファンドであるローンスターより高い札を入れて落札することもできたわけですね。入札もせずに、後から「不当利益だ」などとケチをつけるのは、馬鹿馬鹿しい行為です。
長銀を買ったリップルウッドもそうですが、彼ら再生ファンドが潰れた会社に投資してくれたからこそ、経済が活性化し、景気回復の足がかりができたのだと思います。もし破綻企業の引き受け手が誰もいなければ、経済も社会ももう少し不安定だったかもしれません。
と言うわけで、筆者は最終引取人としての「投資ファンド」の役割を支持しますし、彼らがリスクに応じたリターンを得られることは納得できますが、みなさんはどうでしょうか?10月29日まで。・・・ま、もちろん2,500億円の儲けと言われると確かにうらやましいですけれど(笑)。
■元「破綻銀行」である東京スターの再上場により、投資ファンドの「ローンスター」社は2,500億円程度の儲けを手に入れるようですが、納得できる?できない?(10月29日まで)■
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