まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「毎年850億円程度発生する休眠口座を、雇用や経済成長向けの資金として活用する案が政府で検討されていますが、あなたは賛成?反対?」では・・・
1位:賛成/今までと同様、休眠口座になっても払い戻してくれるなら 39%
2位:賛成 27%
3位:反対/官主導による資金活用に疑問 16%
4位:反対/金融システムの信頼にかかわる 6%
〃:反対/何となく気持ち悪い 6%
6位:反対/最終的に銀行の収入とする今の仕組みは理解できる・正しい 2%
ということになりました。「休眠口座」の話題はホットトピックスだったためか、結構投票数は多いですね!投票された皆様、ありがとうございます。
さてその投票結果ですが、1位は「賛成/今までと同様、休眠口座になっても払い戻してくれるなら」という条件付賛成で約4割となっております。続く2位は「賛成」と、こちらは無条件でありまして約3割。全体で見ればこういう割合ですね。
・賛成:68%
・反対:32%
7割は賛成、3割は反対ということで、かなりの差がつきました。結構、意外ですね。
銀行側とすれば、この毎年発生する850億円のうち、それでも払い戻される350億円を除いた、500億円が利益になっているわけで、結構莫大な金額であります。本音を言えば儲けをみすみす手放したくないということだと思いますし、私企業なわけですから利潤を追求するのは当然の責務でもありますが、もちろんそんな事を言って共感してもらるわけもなく、「法整備と預金者の理解が必要」と言うようなことをゴニョゴニョ仰っております。
ただ少なくとも当サイトの投票結果を見る限りは「預金者の理解」は得られそうですね。
ちなみに「反対派」の中で最も多いのは「官主導による資金活用に疑問」でありまして、筆者も正直、同じギモンを感じてはおりますが、これは裏返せば休眠口座の活用自体には反対ではないと考えられます。
だとすると、コアな反対派はさらに減りますね。ざっと15%程度というところでしょうか。意外にすんなり話が進むのかもしれませんね。
しかしなかなか銀行への風当たりは強いというか、なかなか儲けさせてくれないものですね(笑)。その点は少し同情してしまいます。
〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=789
〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=601
さて今回は、日本株について。
--- Ginkou ---
日本株、買うべきか売るべきかそれが問題だ
http://www.nikkei.com/money/column/teiryu.aspx?g=DGXNMSFZ17058_17022012000000&df=1
14日に日銀が金融政策決定会合で量的金融緩和の強化とインフレ目標の導入を決め、すっかり市場の雰囲気が変わった。この株価上昇を本物とみるならば、投資に乗り出す好機だし、偽りの夜明けとみるならば、持ち株は現金化したほうがいいだろう。上昇相場が本物になるための条件は何か、さまざまな角度から答えを探った。
(中略)
過去の経験則から割とはっきりしているのは、外国人投資家が買い続ければ相場は上昇し、売りに転じれば下がること。日経平均は先週まで6週連続で陽線だったが、外国人は先々週まで7週連続で日本株を買い越した。23日発表予定の先週分も買い越しとの声が強い。
では外国人はどんなときに買い越すのか。1カ月単位のデータだが、2003年3月末に日経平均が7831円まで下落したときには、同じ月に日経平均ベースの予想1株当たり利益(日経平均を予想PERで割った金額)は50円まで下落し、この月から外国人が長期間の買い越しに転じた。つまり、同じ月に株価と予想利益が底入れし、外国人の姿勢が転換したわけだ。
09年2月末に日経平均が7568円まで下落したときは、日経平均ベースの予想1株当たり利益は2カ月後の4月末に31円で底入れし、外国人は同月から買い越しに転じた。この2回ほど明確な調整ではないが、05年にも3月に日経平均ベースの予想1株利益が底入れし、4月末に日経平均が安値を付け、7月から外国人が買い越し幅を一気に広げたことがあった。
つまり、最大4カ月ぐらいの幅でみれば、株価の底も予想1株当たり利益からみた業績の底も外国人が長期買い越しに転じるタイミングもほぼ一致してきた。逆に株価が下げに転じるタイミングだが、多少の例外はあるが、まず外国人の買い越し幅が峠を越え、数カ月後に日経平均が天井を打ち、さらにその数カ月後から日経平均ベースの1株利益が低下し始める感じだ。
となると、今回も日経平均が底入れしたのは昨年11月末、外国人が買い越しに転じたのが今年1月だから、過去の例を踏襲するのならば、予想1株利益の底入れは今月かもしれない。17日現在の日経平均ベースの予想1株利益は442円だが、3月期の年度末が近づくにつれて今期見通しを上方修正する企業が相次げば、2月が底で3月から増加に向かうだろう。
さらに4月下旬になって3月期決算の発表シーズンに入れば、予想利益の基準が12年3月期から13年3月期に徐々に移る。例によって企業は経営環境の不透明感などを理由に、新年度の収益見通しを最初は慎重に見積もる可能性があるが、手元の試算では今年度の赤字予想企業がすべて収支トントンを予想し、黒字企業がすべて横ばいでも、来年度の上場企業全体の1株当たり利益は30%増加しそうだ。
電力会社のように最初から赤字予想の企業もありそうだから、上場企業全体で今年度の赤字額が来年度は半分しか減らないとしても、来期の1株当たり利益は15%増える見通しだ。もちろん、現実にどうなるかは内外の景気によっても円相場によっても原油などエネルギーコストや原材料コストによっても変わると思われる。
外国人の顔色を見ながらの売買は情けないとの声もあるが、外国人は業績見通しの方向感に沿って、割とオーソドックスな売買をしている。個人投資家もマクロ経済の方向などに注意しながら、慎重に買い進めてもいいかもしれない。もちろん一直線の上昇などあるはずもないが……。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
2月14日の日銀の白川総裁による追加金融緩和発表を「総裁からのバレンタインデーギフト」と表現する人もいますが、そう言ってもおかしくないくらい、ここ数週間で相場環境が一気に好転しておりますね。
まず為替相場から見てみるとこのようになっております。
■米ドル/円チャート(期間:1年)
ビックリする位見事に円安に振れておりますね。1ヶ月前には想像もつかなかった状態です。それに呼応するように上昇しているのが我が日経平均でありまして、このようになっております。
■日経平均チャート(期間:1年)
こちらも、なかなかの急回復ぶりですね。まだまだ震災前のレベルには届いておりませんが、長らく8,000円台をウロウロしていた状況からはようやく抜け出せております。
さて、このように相場が好転し始めるとソワソワしてくるのが人情というものでありまして、ここで日本株を買うべきか、売るべきか、検討し始めている方も多いかもしれません。
上記引用したコラムのタイトルは「日本株、買うべきか売るべきかそれが問題だ」ということでありまして、まさにそれが問題でありますが(笑)、内容は残念ながら今ひとつピンと来ません。
ポイントとして外国人投資家の買い越し額・売り越し額に注目し、買い越しが増えれば株価は上昇し、買い越しが減少すれば株価は下落する、ということですね。ただ外国人投資家の売買金額ってどこでチェックできるんでしたっけ?「外国人投資家」というのはよく聞くキーワードではありますが、その指標はあまり一般的ではないですよね。
一方で、参考になりそうなのが来期の利益予想でありまして、「手元の試算では今年度の赤字予想企業がすべて収支トントンを予想し、黒字企業がすべて横ばいでも、来年度の上場企業全体の1株当たり利益は30%増加しそう」とのことであります。
「手元の試算」がどこまで信頼性が高いものなのか、やや気になるところではありますが、こちらのコラムを書かれている方は日本経済研究センター主任研究員という肩書きでありますので、それなりに精度が高いものなのだとすると、単純に言えば30%の株価上昇までは正当化できる、ということになります。
今期のベースの株価が8,500円だとすると、そこから30%アップということは11,050円ということになります。おぉ、1万円台!
ただ震災前は、日経平均も概ね1万円前後をウロウロしておりましたので、このあたりが震災や原発などの特殊要因が少なくなった後の「日経平均の巡航速度」としては居心地のいいレベルなのかもしれませんね。
逆に今後も当面、日経平均が1万円前後をウロウロするのだとすると、今の9,700円台という日経平均株価を投資のチャンスと捉えるのか、投資のタイミングを逸したと捉えるのかは微妙なところであります。
やはりそうした短期的な株式動向に賭けるのではなく、2年後・3年後と言った中長期的な株価の行方を予測しながら投資する方が良さそうですね。「長期分散投資」は死語となりつつあるような気もしますが、やはり基本中の基本であります。
ちなみに筆者はといえば、短期的にはともかく、中長期的にはかなり強気であります。まぁ、いつもそう書いているわけですが(笑)。
追い風はやはりアメリカ経済の回復ですね。「アメリカの借金頼み」という経済が健全かと言われれば全く不健全でありますが、世の中がそれで回っている以上、当面はそのゲームに乗るしかありません。
そしてアメリカ経済が強ければ強いほど、日本の株価にもプラスに働きます。
今回は底が深く長かった分、息の長い景気回復を期待したいものですが、果たしてどうなるでしょうか?期待せず、期待したいと思います。
ということで、今回の読者アンケートは「久しぶりに円安に振れ、それに呼応するように日経平均も急回復していますが、今、日本株は買い?売り?」でいきましょう。3月29日まで。
■久しぶりに円安に振れ、それに呼応するように日経平均も急回復していますが、今、日本株は買い?売り?(3月29日まで)
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=791
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