GetUpEnglish

日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

GetUpEnglishについて

毎日更新! GetUpEnglish Updates Every Day! Since April 1, 2006 (c) 2006-2024 Uesugi Hayato(上杉隼人)

WOULD(控えめな推量)

2020-09-30 08:52:57 | W

 助動詞wouldは使うことはもちろん、解釈にも悩む。

 言うまでもなく、いろいろな意味があるからだ。

 特にむずかしいのは、「 [条件節の表現されていない文で; 不確実・推量など] (まあ)…であろう」(リーダーズ)の使い方ではないだろうか?

 同辞典にあるように、

・It would seem that… …らしい.

・Who would have thought it? だれがそれを考えただろう 《意外なことがあるもの》.

といったふうに使われる。

そもそもwouldの現在形willに、「リーダーズ」にあるとおり、「 [推測] …だろう」の意味がある。

5 [推測] …だろう.

・This'll be the book he mentioned. 彼の言ったのはこの本だろう.

・It will be snowing in Alaska. アラスカではいま雪だろう.

・He would be about fifty when he died. 亡くなった時 50 歳ぐらいだったろう.

これは「『控えめな推量』を表わすwould」で、デイビッド・セイン『ネイティブが教える英語の助動詞』に実に的確な説明と用例が記されている。

■「控えめな推量」を表わすwould

「どうも…のようだ」「たぶん…だ」と控えめな推量を表わし、明言を避ける表現として頻繁に使われます。

That would be better.

そのほうがいいでしょう。

That would not solve anything.

それでは何の解決にもならない。

■「控えめな推量」を表わすYou would[you’d]...

2人称の主語you がknow, guess などの動詞とともに否定文で用いられ

る場合、「たぶん…ないだろう 」という控えめな推量になります。

You’d never know he had been seriously ill.

彼が重体だったとは思えないでしょう。

 英語はどれだけ勉強してもいつもむずかしいし、間違いもたくさんしてしまう。だからこそ面白いのかも。

 

 

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CLICHÉ

2020-09-29 08:13:21 | C

 clichéは「決まり文句」であるが、「陳腐な考え」として軽蔑的に使われることがある。

 今日のGetUpEnglishはこの語を学習する。

○Practical Example

  That's just a cliché. Think it through for yourself, Shirai.

「出来合いの知識を求めるのではなく、自分で考えたらどうだ、 白井くん」

●Extra Point

 もう一例。

◎Extra Example

 It has become a cliché to say that Kyoto is the most beautiful city in Japan.

「京都が日本でいちばん美しい町といつだって言われる」

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While there's life, there's hope.

2020-09-28 08:39:01 | H

『半沢直樹』終わってしまいました。

 たくさんの名演、怪演、名セリフを残してくれましたが、半沢花さんの次のセリフも心に突き刺さりました。

 もう頑張んなくていいよ。銀行員だけが仕事じゃない。

 今まで必死に尽くしてきた銀行に「おまえはもういらない」って言われたら、こっちから辞表を叩きつけなさいよ。

 仕事なんてなくなったって。生きていれば何とかなる。生きていればね。

「生きていれば何とかなる」

 これは英語では次のように言えばいいでしょう。

 While there's life, there's hope.

 

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RESPECTIVE, RESPECTIVELY

2020-09-27 08:00:29 | R

 respectiveは「それぞれの、めいめいの、各自の」。

 今日のGetUpEnglishはこの表現を学習する。

○Practical Example

  They are each recognized specialists in their respective fields.

「彼らはそれぞれの分野の専門家と目されている」

●Extra Point

  副詞respectivelyもよく使われる。

◎Extra Example

Interest and dividend revenues and interest expense for 2020 declined 3% and 5%, respectively from 2019.

「2020年の受取利息・受取配当は、2019年と比べ3%の減少、支払利息は5%の減少となりました」

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『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』見本いただきました!

2020-09-26 13:59:07 | The Last Leonardo

『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』見本いただきました!

関係者のみなさま、ほんとうにありがとうございます!

----------------------------------------------------------------------

最後のダ・ヴィンチの真実

510億円の「傑作」に群がった欲望

ベン・ルイス・著/上杉隼人・訳

¥3,200(本体)+税   発売日:2020年10月05日

https://www.shueisha-int.co.jp/publish/%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e3%83%80%e3%83%bb%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%83%81%e3%81%ae%e7%9c%9f%e5%ae%9f

13万円で落札された絵画は、なぜ12年で510億円になったのか?

アートの価値は誰がどのように決めるのか、価値と値段は比例するのか――。

最後のダ・ヴィンチ作品の発見として注目を集め、その後、史上最高額の510億円で落札され話題となった男性版モナリザ『サルバトール・ムンディ』。

その謎に包まれた足跡を追う中で見えてきた美術界の闇。衝撃のノンフィクション!

アートをとりまく桁違いの華々しさと、深い闇

この本には、中世の王侯貴族のコレクターたち、修復家、怪しげなディーラーから、現代の美術界の頂点から最下層にいる人びとまで、さまざまな個性的な人物が登場する。2005年に『サルバトール・ムンディ』を「発見」した美術商アレックス・パリッシュは、ニューヨーク近代美術館のギフトショップから美術の世界に入った、まさにその底辺にいた人物だった――。

さながら「男性版モナリザ」をめぐるミステリー小説

ギャラリスト、オークショニア、コレクター、修復家、批評家、そしてタックスヘイブンにあるフリーポートを使って誰にも知られず密かに絵画を売買する超富裕層の存在――著者の筆はそれぞれの仕事の詳細や理想、葛藤、プライド、そして欲を残酷なまでに赤裸々に描き出す――510億円の「傑作」男性版モナリザに群がった欲望の先に見えたものとは。

ダ・ヴィンチは自分の絵のたどった運命に満足しているだろうか

修復前の「大破」した状態の画像ほか、ダ・ヴィンチが『サルバトール・ムンディ』のために描いたスケッチや、弟子による複製画など、多数の貴重な画像をカラーで掲載。

特に、『サルバトール・ムンディ』の「修復」の各段階の画像を詳細に比較して見ることができるため、あまりの違いに驚愕するに違いない。果たしてこれは許される「修復」の範囲なのか、ぜひその目でお確かめいただきたい。

【内容】

没後500年を経て関心が高まっているレオナルド・ダ・ヴィンチ。その幻の名画『サルバトール・ムンディ(世界の救世主)』は、100年ぶりに美術市場に現れた当初、わずか1175ドル(約13万円)で売買されたが、その12年後の2017年にクリスティーズのオークションで美術品としては史上最高額である4億5030万ドル(約510億円)で落札された。

ダ・ヴィンチ最後の個人所有作品であり長年行方不明だったその名画はどこにあったのか、誰が落札したのか、そもそも本当にダ・ヴィンチの真作なのか――謎に包まれた「男性版モナリザ」に世界が注目した。

1500年頃に制作されたこの小さなキリスト画が、1649年のイングランド王チャールズ一世処刑後、20世紀にアメリカの無名で善良な美術愛好家の手に渡り、そこから再び表舞台に登場するまでを詳細に追う。

「大破」していた作品を修復した結果、真作と判定され、所有者となったロシア人大富豪により再びオークションに出品、サウジアラビアの謎の人物に落札された「最後のダ・ヴィンチ」の陰には歴史・経済・政治も絡む推理小説さながら様々な人物・組織がうごめいていた!

【書評】

■まるでアガサ・クリスティのミステリー小説を読むかのようだ

……………『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』

■美術市場の腐敗と恥部を暴露……………『デイリー・メール』

■1枚の絵が510億円もの値段で取引された「巧妙なトリック」を生々しく抉り出す……………『フィナンシャル・タイムズ』

商品情報

書名(カナ)       サイゴノダヴィンチノシンジツ ゴヒャクジュウオクエンノケッサクニムラガッタヨクボウ

判型       四六判

ページ数              472ページ

ジャンル              ノンフィクション

ISBN      978-4-7976-7387-6

Cコード 0098

著者略歴

ベン・ルイス( Ben Lewis)

母国イギリスを中心に、著述家、ドキュメンタリー・フィルム制作者、美術評論家として活躍。著書に共産主義政権を揶揄した『ハンマーでくすぐる』(2008)、ドキュメンタリー・フィルムに現代美術について論じたテレビ・シリーズ『アート・サファリ』(2003~2005)があるほか、『プロスペクト・マガジン』『サンデー・テレグラフ』『オブザーバー』『イブニング・スタンダード』『サンデー・タイムズ』『フィナンシャル・タイムズ』に美術批評を定期的に寄稿している。ホームページはhttp://benlewisprojects.com、Twitterは@theuniversalben。

上杉隼人( うえすぎ はやと) 

翻訳者(英日、日英)、編集者、英文ライター・インタビュアー、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現在の大学院の前身)修了。訳書に『スター・ウォーズ』[全作、I ~ IX]『アベンジャーズ エンドゲーム』(共に講談社)、『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪』(ダイヤモンド社)、『若い読者のための宗教史』『若い読者のためのアメリカ史』『21匹のネコがさっくり教えるアート史』(共にすばる舎)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)ほか多数(70冊以上)。

目次

プロローグ レオナルドの伝説

1 ロンドンへのフライト

2 埋もれた宝

3 感じる(、、、)!

4 青の手がかり

5 ヴィンチ、ヴィンチア、ヴィンセット

6 サルバトールのすり替え

7 復活

8 数多くの『サルバトール・ムンディ』

9 天上会議

10 地上最大のショー

11 おい、クックは手放したぞ

12 オフショアの偶像(アイコン)

13 一九分間

14 ニューオーリンズに一軒の家がある

15 砂漠に立ちのぼる蜃気楼

日本の読者の皆さんへ 『サルバトール・ムンディ』は今どこに?

関連リンク

ベン・ルイス(Ben Lewis)ホームページ

著者より日本の読者に向けた特別インタビュー動画(上杉隼人のブログGetUpEnglishより)

https://www.shueisha-int.co.jp/publish/%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e3%83%80%e3%83%bb%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%83%81%e3%81%ae%e7%9c%9f%e5%ae%9f

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TIT-FOR-TAT, TIT FOR TAT(2)

2020-09-26 08:40:56 | T

『半沢直樹』、楽しみですね。

 いよいよ明日、最終回です。

 前回の半沢のセリフ、すっごくカッコよかった!

「やられたらやり返す。倍……いや、3人まとめて、1000倍返しだ!」

 これを英語で言うとどうなるか? 本日のGetUpEnglishでは考えてみよう。

 I’ll pay you tit for tat, Sir. Twice more...No, a thousand times more!  To three of you!

  でどうにか通じるだろう。

 tit-for-tatは「仕返し、しっぺ返し」で、名詞としても形容詞としても使われる。 

 すでに2009-12-05のGetUpEnglishで紹介した。

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/bc86fe898da7250dbeaca61cc5e8332d

 半沢の言い方を考えると、この表現を使うのがいちばんいいと思う。

 

 

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TO MIRE

2020-09-25 08:27:06 | M

 Asahi Weekly, No. 2433(September 20, 2020)の特集記事がすばらしい。

“My Own Motown――How music flows with history”と題して、モータウンの音楽を取り上げているのだが、Marvin Gayeの “What’s Going On”が取り上げられている。

 そこにある英語表現を見てみよう。

  “What’s Going On” opened our eyes to injustice.  A Vietnam veteran comes back from the war to discover his homeland is mired in suffering, racism, drug abuse and pain.

「ホワッツ・ゴーイン・オン」は不公平が存在することをわれわれに知らせてくれた。ベトナムから戻ってきた兵士は、自分の町が人種差別やドラッグや痛みに苦しんでいることを目の当たりにする。

 mireは「泥沼に陥れる[陥る]」だが、この場合は「 (苦境に)陥れる」の意味で使われている。

 Asahi Weekly, 毎週隅々まで読んでいる。ありがたい英字新聞だ。

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Could we crack this da Vinci code?

2020-09-24 07:40:21 | D

『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル)が10月5日に発売になり、現在著者ベン・ルイスのインタビューを編集中だ。

 すっかり遅れてしまいましたが、本日のGetUpEnglishはこのインタビューの一部をご紹介します。

 インタビューは30分にもおよぶが、すごいいいことをたくさん話してくれている。

Some people thought it was magnetic because it casts a spell over them and they feel they’re in the presence of Leonardo. But it wasn’t like that for me when I saw it in 2011 and saw it again in 2017. I am very attracted to suspicious mysteries in the art world. I really am very attracted to things that just somehow aren’t quite right. I like puzzles and I suppose, in that sense, I was magnetically attracted to the Salvator Mundi. Here was a puzzle. Could I, could anyone crack it? Could we crack this da Vinci code? That was the question, in a sense. It’s a very magnetic picture. It asks you the greatest mystery of all.

日本語の字幕をつけるので、かなり語数が限られるが、次のようにすればわかっていただけると思う。

 魔法にかけられようにこの絵に惹かれた人もいました。でも私はこの絵を2011年と2017年に見て、そうは思いませんでした。わたしが関心をもったのは、美術界の謎です。何かよからぬことことが行われているように思わずにいられません。

 わたしは『サルバトール・ムンディ』の謎を解いてみたいと思いました。

 謎が解けるか? ダ・ヴィンチ・コードを解読できるか?

「この絵はダ・ヴィンチの絵だろうか?」

 ミステリーのように惹きつけられます。

 

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最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望

2020-09-23 13:24:18 | お知らせ

最後のダ・ヴィンチの真実

510億円の「傑作」に群がった欲望

ベン・ルイス・著/上杉隼人・訳

¥3,200(本体)+税   発売日:2020年10月05日

https://www.shueisha-int.co.jp/publish/%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e3%83%80%e3%83%bb%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%83%81%e3%81%ae%e7%9c%9f%e5%ae%9f

13万円で落札された絵画は、なぜ12年で510億円になったのか?

アートの価値は誰がどのように決めるのか、価値と値段は比例するのか――。

最後のダ・ヴィンチ作品の発見として注目を集め、その後、史上最高額の510億円で落札され話題となった男性版モナリザ『サルバトール・ムンディ』。

その謎に包まれた足跡を追う中で見えてきた美術界の闇。衝撃のノンフィクション!

アートをとりまく桁違いの華々しさと、深い闇

この本には、中世の王侯貴族のコレクターたち、修復家、怪しげなディーラーから、現代の美術界の頂点から最下層にいる人びとまで、さまざまな個性的な人物が登場する。2005年に『サルバトール・ムンディ』を「発見」した美術商アレックス・パリッシュは、ニューヨーク近代美術館のギフトショップから美術の世界に入った、まさにその底辺にいた人物だった――。

さながら「男性版モナリザ」をめぐるミステリー小説

ギャラリスト、オークショニア、コレクター、修復家、批評家、そしてタックスヘイブンにあるフリーポートを使って誰にも知られず密かに絵画を売買する超富裕層の存在――著者の筆はそれぞれの仕事の詳細や理想、葛藤、プライド、そして欲を残酷なまでに赤裸々に描き出す――510億円の「傑作」男性版モナリザに群がった欲望の先に見えたものとは。

ダ・ヴィンチは自分の絵のたどった運命に満足しているだろうか

修復前の「大破」した状態の画像ほか、ダ・ヴィンチが『サルバトール・ムンディ』のために描いたスケッチや、弟子による複製画など、多数の貴重な画像をカラーで掲載。

特に、『サルバトール・ムンディ』の「修復」の各段階の画像を詳細に比較して見ることができるため、あまりの違いに驚愕するに違いない。果たしてこれは許される「修復」の範囲なのか、ぜひその目でお確かめいただきたい。

【内容】

没後500年を経て関心が高まっているレオナルド・ダ・ヴィンチ。その幻の名画『サルバトール・ムンディ(世界の救世主)』は、100年ぶりに美術市場に現れた当初、わずか1175ドル(約13万円)で売買されたが、その12年後の2017年にクリスティーズのオークションで美術品としては史上最高額である4億5030万ドル(約510億円)で落札された。

ダ・ヴィンチ最後の個人所有作品であり長年行方不明だったその名画はどこにあったのか、誰が落札したのか、そもそも本当にダ・ヴィンチの真作なのか――謎に包まれた「男性版モナリザ」に世界が注目した。

1500年頃に制作されたこの小さなキリスト画が、1649年のイングランド王チャールズ一世処刑後、20世紀にアメリカの無名で善良な美術愛好家の手に渡り、そこから再び表舞台に登場するまでを詳細に追う。

「大破」していた作品を修復した結果、真作と判定され、所有者となったロシア人大富豪により再びオークションに出品、サウジアラビアの謎の人物に落札された「最後のダ・ヴィンチ」の陰には歴史・経済・政治も絡む推理小説さながら様々な人物・組織がうごめいていた!

【書評】

■まるでアガサ・クリスティのミステリー小説を読むかのようだ

……………『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』

■美術市場の腐敗と恥部を暴露……………『デイリー・メール』

■1枚の絵が510億円もの値段で取引された「巧妙なトリック」を生々しく抉り出す……………『フィナンシャル・タイムズ』

商品情報

書名(カナ)    サイゴノダヴィンチノシンジツ ゴヒャクジュウオクエンノケッサクニムラガッタヨクボウ

判型    四六判

ページ数           472ページ

ジャンル           ノンフィクション

ISBN  978-4-7976-7387-6

Cコード           0098

著者略歴

ベン・ルイス(Ben Lewis)

母国イギリスを中心に、著者、ドキュメンタリー・フィルム制作、美術評論などで活躍。著書に共産主義政権を揶揄した『ハンマーでくすぐる』(2008)、ドキュメンタリー・フィルムに現代美術について論じたテレビ・シリーズ『アート・サファリ』(2003~05)がある。

上杉隼人(うえすぎ・はやと)

翻訳者(英日、日英)、編集者、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科(現在の大学院の前身)修了。訳書に『スター・ウォーズ』[全作、I~IX]『アベンジャーズ エンドゲーム』(共に講談社)ほか多数。

目次

プロローグ レオナルドの伝説

1 ロンドンへのフライト

2 埋もれた宝

3 感じる(、、、)!

4 青の手がかり

5 ヴィンチ、ヴィンチア、ヴィンセット

6 サルバトールのすり替え

7 復活

8 数多くの『サルバトール・ムンディ』

9 天上会議

10 地上最大のショー

11 おい、クックは手放したぞ

12 オフショアの偶像(アイコン)

13 一九分間

14 ニューオーリンズに一軒の家がある

15 砂漠に立ちのぼる蜃気楼

日本の読者の皆さんへ 『サルバトール・ムンディ』は今どこに?

関連リンク

ベン・ルイス(Ben Lewis)ホームページ

著者より日本の読者に向けた特別インタビュー動画(上杉隼人のブログGetUpEnglishより)

https://www.shueisha-int.co.jp/publish/%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e3%83%80%e3%83%bb%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%83%81%e3%81%ae%e7%9c%9f%e5%ae%9f

 

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IT WAS A CLOSE PLACE.

2020-09-23 08:08:38 | C

  古典を原書で読むのはやっぱり勉強になる。

 Adventures of Huckleberry Finnの「よし、なら、おれは地獄に行こう。」とハックが決意する名場面の前後の描写、緊張感は実にすばらしい。

I felt good and all washed clean of sin for the first time I had ever felt so in my life, and I knowed I could pray now.  But I didn’t do it straight off, but laid the paper down and set there thinking—thinking how good it was all this happened so, and how near I come to being lost and going to hell.  And went on thinking.  And got to thinking over our trip down the river; and I see Jim before me all the time:  in the day and in the night-time, sometimes moonlight, sometimes storms, and we a-floating along, talking and singing and laughing.  But somehow I couldn’t seem to strike no places to harden me against him, but only the other kind.  I’d see him standing my watch on top of his’n, ’stead of calling me, so I could go on sleeping; and see him how glad he was when I come back out of the fog; and when I come to him again in the swamp, up there where the feud was; and such-like times; and would always call me honey, and pet me and do everything he could think of for me, and how good he always was; and at last I struck the time I saved him by telling the men we had small-pox aboard, and he was so grateful, and said I was the best friend old Jim ever had in the world, and the only one he’s got now; and then I happened to look around and see that paper.

It was a close place.  I took it up, and held it in my hand.  I was a-trembling, because I’d got to decide, forever, betwixt two things, and I knowed it.  I studied a minute, sort of holding my breath, and then says to myself:

“All right, then, I’ll go to hell”—and tore it up.

柴田元幸訳『ハックルベリー・フィンの冒けん』でぜひ確認してほしいが、It was a close place.の解釈がわたしにはむずかしい。

 closeはここは「ぎりぎりの; きわどい」(リーダーズ)の意味であると思う。

 口語表現では、

 That was close! 「あぶないところだったな!」

というふうに使われる。

 こういわれればわかるのだが、本を読んでいるときは正確に意味を取らずに読み飛ばしていることも多いので、集中して読むようにしたい。

 

 

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チャーリー・ウェッツェルさんインタビュー

2020-09-22 08:17:33 | Avengers

『MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密』(すばる舎)の著者、チャーリー・ウェッツェルさんにインタビューしました

AN INTERVIEW WITH CHARLIE AND STEPHANIE WETZEL

https://youtu.be/MLjgOSpda4w

最初の部分、わたしの宣伝も入ってしまっていますが、どうしても自己紹介もせねばならず、どうかお許しください。

---------------------------------------------

上杉隼人です。

『MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密』(すばる舎)の著者、チャーリー・ウェッツェルさんにお話をうかがいます。

 わたしは『アベンジャーズ:エンドゲーム』『インフィニティ・ウォー』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』などのアベンジャーのノベルのほか、「スター・ウォーズ」全作の翻訳を手がけていますが、ウェッツェルさんを特に日本のマーベルとアベンジャーズのファンのみなさんにご紹介できて、とてもうれしいです。

Hello everyone. This is Hayato Uesugi, a Japanese editor, translator, writer, interviewer, and English and translation lecturer in Tokyo.

With me online today is Charlie Wetzel, the author of The Marvel Studios Story: How a Failing Comic Book Publisher Became a Hollywood Superhero.

I have already published approximately 70 translated books, including most of Marvel’s Avengers popular novelizations (Endgame, Infinity War, Spider-Man: Far From Home, and many more), and all Star Wars stories (from Episode I to Episode IX). It would great for me to introduce you to your Japanese audience, especially big fans of Marvel and Avengers.

Hello Charlie.

https://youtu.be/MLjgOSpda4w

 

 

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TO POP ON[UPON]

2020-09-21 08:49:32 | P

 動詞popは自動詞でも他動詞でもいろんな意味で使われるが、pop on[upon]で「〈洋服〉をさっと着る」の意味で使われる。

 だが、これも状況によって微妙に意味が変わるので、注意が必要だ。

 たとえば、以下のBeatrix Potter, The Tale of Peter Rabbit(ビアトリクス・ポター『ピーター・ラビットのおはなし』)では「がばっとかぶせる」の意味で使われる。

Mr. McGregor came up with a sieve, which he intended to pop upon the top of Peter; but Peter wriggled out just in time, leaving his jacket behind him.

And rushed into the tool-shed, and jumped into a can. It would have been a

beautiful thing to hide in, if it had not had so much water in it.

 マグレガーおじさんがふるいをもってやってきてピーターの上にばっとかぶせようとしましたが、ピーターは寸前に上着を脱いで逃げ出しました。

そして物置小屋に駆け込んで、じょうろのなかに飛び込ました。隠れるのにぴったりの場所だと思いましたが、たっぷり水が入っていました。

 辞書にもちろんそれに近い意味は載っているが、常に状況から判断する、そして大量にテキスト読んで、この状況ではこの意味で使われることがあるとを覚えておくことが必要だ。

 

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AHEAD OF SELLING..., INITIAL SALES

2020-09-20 08:31:15 | I

『MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密』が先行販売されている書店があるようです。

 関係者のみなさま、誠にありがとうございます。

「先行発売」はどういえばいいか? 

今日のGetUpEnglishは考えてみよう。

以下のように言えると思う。

○Practical Example

The book is now on sale in some bookstores ahead of selling in general market.

●Extra Point

  次のようにも言えるだろう。

◎Extra Example

Initial sales of the book will precede sales in some bookstores.

みなさま、ありがとうございます! よろしくお願いします!

【リブロ エキュート大宮店】さん

https://twitter.com/subarusya_S/status/1306150782845083648

【丸善 丸の内本店】さんにて

https://twitter.com/subarusya_S/status/1306739668977770496

【ジュンク堂書店 池袋本店】さん

https://twitter.com/subarusya_S/status/1306842288228687872

【未来屋書店 板橋店】さん

https://twitter.com/subarusya_S/status/1307182058087706624

【紀伊國屋書店 新宿本店(@KinoShinjuku)】さん

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ESTABLISHED

2020-09-19 07:48:28 | E

 こちらの本の著者にもインタビューもすでに終えて、現在映像編集中だ。

『MARVEL 倒産から世界No.1となった 映画会社の知られざる秘密』

チャーリー・ウェッツェル 著

ステファニー・ウェッツェル 著

上杉隼人 訳

264ページ、本体1,700円+税

https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/3a55b55bb3bdd5c7ed4054a851a3c6cc

 今回はインタビュー映像に字幕も付けたいが、映画の字幕と一緒で、語数はかなり限られる。

 次のような質問は、どんな日本語をつけたらいいか?

Q: Translating the Marvel Studios Story, I was always impressed with your writing skill. You succeeded in drawing not only many fans of Marvel and Avengers, but also business managers who would like to develop their company. Many managers, especially those working for the oldest and most established companies, now need to consider changing to keep up with the times, can gain a great deal of enlightenment from your book. Could you explain how you think you have developed this style of writing?

 establishedはこちらの記事で効果的に使えたと思う。

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/6a029c91ceb959b07d8a9bf0d3ae6dc1

 そして、訳としては、

 本書を訳しながら、筆力に驚かされました。マーベルとアベンジャーズのファンだけでなく、管理職の人たちにも魅力的な1冊です。特に歴史も権威もあるが、時代にあわせて変革が求められている会社の管理職のみなさんは学ぶとところが多いと思います。この書き方をどこで学びましたか?

くらいで十分だと思う。音声起こしにやっぱりかなり時間が取られるが、著者が熱心に話してくれたことなので、言いたいことはできる限り伝えたいと思う。

 発売日までにはUPするので、どうかご期待ください。

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/3a55b55bb3bdd5c7ed4054a851a3c6cc

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AN INTERVIEW WITH BEN LEWIS

2020-09-18 08:41:00 | The Last Leonardo

『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』も10月5日に発売される。

 表紙画像もついにUPされた。本書を象徴する、実に衝撃的な画像だ。

https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-7976-7387-6

 著者Ben Lewisへもインタビューを行い、本書に一部を収録した。これは原書にはもちろん書かれていないことなので、ぜひご注目いただきたい。原書刊行後に『サルバトール・ムンディ』についてわかったことが記されている。

 そしてインタビュー全体も刊行時にYouTubeにUPする予定だ。

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/370419b1bbdfe88ad8038fdf803eb1cd

 翻訳者で著者にインタビューしたりする人はわたしの周りにはあまりいないが、わたしは著者と話すのがすごく好きなので、英語が下手でもすごく楽しんでやらせてもらっている。

 英語の音声起こしも意外に得意なので、時どき仕事を頼まれることがある。

 現在発売中の『文藝春秋』の

<日米百万部作家対談>「私たちはこの愚かな世界と戦わなくてはいけない」

「パチンコ」×「コンビニ人間」 ミン・ジン・リー/村田沙耶香

https://bunshun.jp/articles/-/40112

もミン・ジン・リーの音声起こしと翻訳を担当させてもらった。

 とても楽しく、すごく勉強になった。

 すごく読み応えのある対談になったので、ぜひご覧いただきたい。

 それで、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』の著者ベン・ルイスへのインタビューの音声起こしもほぼ終わった。

 今日のGetUpEnglishはその一部をお見せする。

UESUGI: First of all, what most attracted you to the Salvator Mundi?  Please tell us about its magnetism.

LEWIS: It’s not a magnetic picture in the sense that, you know, I took a look at it and said, “Oh my god, it’s Leonardo! Epiphany. Da da da da da. This is so incredible! I can feel his spirit!” It’s not like that. It’s not a very good picture and it’s very badly damaged. Some people have reacted to the picture in that way. But if you look at it, its ethereal, ghostly face – we don’t know if it looks like that because that’s how Leonardo painted it, or if it looks like that because it’s been so damaged and worn away over the centuries. It’s a very badly damaged picture and has been very badly restored several times in its life. Perhaps that’s why Christ looks like he’s a kind of ghost, because he corporality of his face has somehow been removed over the centuries.

 ベン・ルイスはすごく饒舌な人で、たくさん話してくれた。

 すべてGetUpEnglishのこのページでご紹介するので、どうかお楽しみに!

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/370419b1bbdfe88ad8038fdf803eb1cd

 

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