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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

GetUpEnglishについて

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トマス・J・デロング 『命綱なしで飛べ』1月10日発売

2022-12-17 17:24:38 | Flying Without a Net

命綱なしで飛べ

著者:トマス・J・デロング 

訳者:上杉隼人

定価:1,980円 (10%税込)

ISBN978-4-7631-3999-3 C0030

四六判並製 本文437ページ

2023年1月10日初版発行

https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3999-3

ハーバード・ビジネススクール教授の

自分を動かす教室

Amazon.com、ライフタイムベスト本

(生涯読むべき本)選出!

各界の大御所・絶賛の

ビジネス名著、ついに日本上陸!

現状打破、新たなチャレンジを望む人へ。

やりたいことはある。でも「失敗したらどうしよう」と

不安で1歩が出ない人も、動ける本!

世界的金融機関モルガン・スタンレー

で幹部を務め、

ハーバード・ビジネススクール教授

として必修科目「リーダーシップおよび組織行動」

を講じるトマス・デロング氏。

リスクを前にした人の心理と行動を知り尽くす

世界的権威の

「変化への不安」の根底心理を理解し

「行動できる」自分に変わる方法。

◎本書の要約

「不恰好でも望ましいことをする」「下手でも踏み出す」ことで、時間はかかっても命綱なしで安全に飛べる。これが自己成長、唯一の道。

目次より

◎飛ぶと決めて飛べない「人間心理」で動く方法

◎「変化理論」を自分の行動に生かす

◎能力が高くて「防衛的」になる

◎自分の「弱さ」を認められる人が強くなる

◎つねに目標が「ある状態」にする

◎事実より「どう思うか」のほうが強力

◎「目印」をオリジナルで作る

◎「小さなミス」で認める練習をする

◎フェアな人と組む

◎一歩動いて「波」に乗る

著者紹介

トマス・J・デロング(Thomas J. DeLong)

ハーバード・ビジネススクールのベイカー基金教授、フィリップ・J・ストンバーグ記念講座元教授(組織行動領域の経営手法を担当)。専門は個人および組織の成功要因。

ハーバード・ビジネススクールでは、MBAおよびエグゼクティブ向けコースを担当。人的資本の管理、組織行動、リーダーシップ、キャリア管理を講じる。

ハーバード・ビジネススクールの必修コース「リーダーシップおよび組織行動」のコース長を務め、成功を収めている企業における人的資本の管理、専門サービス企業における戦略的課題に重点を置いたMBAコース開発にも携わった。

ハーバードで教鞭を執る前は、モルガン・スタンレーでマネジング・ディレクター(専務取締役)および最高開発責任者を務めた。ブリガム・ヤング大学で学士号および修士号を取得、パデュー大学で博士号を取得。

訳者紹介

上杉隼人(うえすぎ・はやと)

翻訳者(英日、日英)、編集者、英文ライター・インタビュアー、英語・翻訳講師。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科修了。訳書に『ハックルベリー・フィンの冒険』(上下、講談社青い鳥文庫)、『最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望』(集英社インターナショナル)、『MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密』(すばる舎)、『ザ・ギャンブラー ハリウッドとラスベガスを作った伝説の大富豪』(ダイヤモンド社)など多数(日英翻訳を入れて80冊以上)。

https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3999-3

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Flying Without a Net(4)

2022-09-11 08:01:25 | Flying Without a Net

トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)を目下いちばん集中していて進めている。

本日のGetUpEnglishは本書から紹介する。

During leadership development seminars or in other forums in which I’m acting as a facilitator, I ask participants to write down the name of a person that they have viewed as a leader, mentor, or teacher. The only criterion is that this individual must be someone with whom they have had a relationship (as opposed to the leader of a country or a business superstar). In most instances, older participants have an easier time with this assignment than younger ones; they often ask,

 わたしが司会進行を務める各種リーダーシップ開発セミナーやそのほかのフォーラムでは、参加者に、この人が自分の経営者、指導者、教師と思う方の名前を挙げてほしい、と求める。

 それにあたっての唯一の条件は、「関係を持ったことがある人」でなければならないということだ (国の指導者やビジネス界のスーパースターの名前を挙げることはできない)。

 概して、年上の参加者は若い参加者より簡単に作業を終えてしまう。

 年上の参加者によくたずねられる。

 

以下、訳文で紹介する。

「ほかにも挙げていいですか?」

 一方、若い参加者はなかなか書き出せない。

 長く仕事を続けていれば、昇進しながら、指導者や経営者と個人的に深い関係を築くことができる。昔は今より会社組織がより小さく、上下関係が親しかったこともある。

 誰もが家族のように感じていた。

 ベテラン社員は新入社員を自分の娘や息子のように扱うように期待された。社員がうまく仕事ができるように援助する責任があったのだ。漠然と「責任」を負っていたわけではない。直属の部下の面倒を見て、彼らがうまく仕事ができるように援助の点を差し伸べることを経営陣に期待されていた。

 部下を指導、教育するのは上司の重要なスキルであり、部下がいい仕事ができれば、若い社員を育てる能力があると尊敬された。

 部下を指導、教育することは、上司の職業評価や業績評価対象の項目として正式に記されていない。

 だが、年長者は部下や若い人に対して気を配り、彼らが組織でいい仕事ができるように必要に応じて導くという暗黙の了解があった。

 そして部下が会社を去ることはほとんどなかった。家族から離れるようなものだからだ。父親や母親のように尽くしてくれた人たちを失望させることになるからだ。

 こうした指導者がいてくれたことで、結果を出したい、成功したいと強く望む者たちは「不安の罠」にはまらずにすんだ。

 問題にぶつかった、不安を感じるということがあれば、話を聞いてくれる人がいたからだ。

 見返りの報酬は基本的に考えることなく、親身になってアドバイスしてくれる人が常にいてくれた。

 さらに、変化が必要であると教えてくれる人が、今の状況に甘んじていてよいのか、「望ましくないことを無難にやること」できみは満足なのか、ときびしいことを言ってくれる尊敬できる人がいた。

 このように全編、実に刺激的な内容が記されている。

 ご期待ください!

 

 

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AMBIGUOUS COMMUNICATOR, IN MOST INSTANCES, ETC

2022-08-21 08:51:22 | Flying Without a Net

 現在、いくつか英日翻訳を進行しているが、トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)を目下いちばん集中していて進めている。

 昨日につづいて今日も覚えておいていただきたい表現にぶつかったので、ご紹介したい。

Given our reflex to misread ambiguous communications, ask for clarity in the following ways:

  • Express your uncertainty: Tell the ambiguous communicator that you don’t understand what he means by his nod or his neutral statement. Say something like, “I’m sorry, but I can’t figure out what you’re trying to tell me by . . .”
  • Express your concern: Address the biggest fear you’re reading into the ambiguous communication. Don’t beat around the bush. Say, “Does this mean I’m in trouble?” In most instances, your fears are unfounded and when the other person demonstrates this fact, it will lessen your anxiety.

 曖昧な意思伝達を取り違えてしまうことを防ぐには、次の方法で問題を明確にするのがよい。

 1 わからないとはっきり伝える。曖昧な態度や言い方を示した人に、今うなずいたり、どちらとも取れる言い方をしたりしましたが、よくわかりませんと伝える。

 「申し訳ありませんが、何を言おうとしているのかわかりません……」とはっきり言うこと。

 2 はっきり不安であると伝える。曖昧な言い方をされて、ちゃんと理解できているのかすごく心配であれば、そのままにしておかないこと。遠回しにいうのではなく、はっきり伝える。

「それはわたしがよくないということですか?」

 往々にしてこちらの心配は取り越し苦労であり、相手に本当のことを言ってもらえれば、不安が和らぐ。

 the ambiguous communicator: 状況から言い方も態度も「曖昧」であったと思われるので、その意味で日本語にしてよい。

 his neutral statement: 中立的な言い方。だが、ここにはもちろんネガティブな意味があるので、「どっちでも取れる」くらいでよい。

  In most instances: 多くの場合であるが、状況によっては「往々にして」くらいの言い方でも対応できる。

 your fears are unfounded: 「あなたの心配はまったく作られていなかった」ということであり、試訳くらいに訳せる。

 ビジネス書の英日翻訳はとても勉強になるし、常に日英翻訳の視点からも確認できるので、たくさんこなしたい。だが、わたしの場合、時間の問題が常にある。

 翻訳の仕事は基本的に土日しかできないので、集中して進めるしかない。

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TO MAKE, PARTNER, RAISON D’ËTRE

2022-08-20 08:18:18 | Flying Without a Net

 現在、いくつか英日翻訳を進行しているが、トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)は目下いちばん集中していて進めている1冊だ。

 今日も覚えておいていただきたい表現にぶつかったので、ご紹介したい。

○Practical Example

In addition, purpose changes with time, and what was satisfying then might not be satisfying now; the hard-charging business executive who wanted only to make partner finds that being partner isn’t enough and requires a new and more ambitious raison d’être.

加えて、目的は時間とともに変化し、当時はそれが満足に値すると思われていたものが、今はそうではないと思われることもある。経営のトップに昇りつめようと猛烈に仕事をしてきた幹部が、今は出世以外の生きがいも見つけようとしている。

  make partnerの言い方を注意しよう。

 https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/3671cfd59b3b7ba080bf0d9afe44a1ae

 partnerはここでは会社の「共同経営者」であり、相当上のレベルの者となる。そしてmakeにも注意。

「コンパスローズ英和辞典」にある通り、

 https://www.youtube.com/watch?v=hMNNWoV9qTc

「〈…〉に(一員として)地位を得る; 《主に米》〈…の地位〉に昇進する; 〈記事など〉に出る」の意味だ。

以下の「コンパスローズ」の例文も参照。

Extra Example

 She made full professor before she was 30. 彼女は 30 前に正教授になった.

 これでおわかりだと思うが、英和翻訳にいちばん必要なのは、自分で実際にテキストを読んで訳してみて、その上で「コンパスローズ」や研究社オンライン辞書のような信頼できる辞書にあたり、

 https://www.youtube.com/watch?v=BTUj84mFU0w

 テキストに書かれた意味を完全に読み取って日本語に移すことだ。

 raison d’êtreはフランス語の「レーゾンデートル」で、「存在理由、生きがい」

 本業も副業もすさまじく忙しくなってしまい、なかなか予定通りに更新できませんが、必ず毎日更新しますので、ぜひGetUpEnglishを毎日チェックしてみてください。

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 どうかよろしくお願いします!

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Flying Without a Net(3)

2022-07-31 07:53:28 | Flying Without a Net

 ビジネス書トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)の翻訳を目下、必死に進めている。

 今日のGetUpEnglishはこの一節を見てみよう。

 以下のような実に面白い分析がページをめくるたびに出てくる。

Determine the extent that your culture encourages finger-pointing and discourages taking responsibility for mistakes. To that end, consider these questions:

 あなたの組織の文化が誰かに対する非難をどれほど助長し、自分のミスの責任を取ることをどれほど思いとどまらせているか、考えてみよう。

次の質問に答えてほしい。

  • Have you or any of your colleagues been disciplined or fired for admitting a mistake?
  • Do your senior leaders preach accountability but rarely admit mistakes themselves? Do they ever punish themselves for mistakes by not taking a bonus, not giving themselves a raise, or enduring embarrassment by going public with their errors?
  • Do managers routinely push blame down to lower levels? Do they seek to find convenient scapegoats who lack the clout to defend themselves?
  • Do subordinates consistently pay for the sins of bosses who are less than effective?

・あなたもしくはあなたの同僚は、過ちを認めて懲戒または解雇されたか?

・管理職は責任を負うと言うが、自ら過ちを認めることはあるか?

 減給、降格、自分のミスを公表するなどして、自らを戒めることがあるか?

・管理職による部下への責任、非難のなすりつけが日常的に見られるか? 

 管理職は保身のために誰かを批判の対象にしようとするか?

・部下は無能な上司がおかしたミスの責任を常に負わされるか?

 ビジネス書の翻訳で大事なのは、読者にストレスなく読んでもらえるようにすることだと思う。そのためには、「語数をなるべく少なく」、「一読でわかるものにする」必要がある。

 仕事がかなり重なっている上に、大きな企画にも挑戦しつつあり、なかなか思うように進まないが、スケジュールをうまく調整して、2023年1月の刊行を目指したい。

できれば著者にもインタビューして、著者と相談のうえ、日本語版の新たな章も追加してみたい。

 この本については、GetUpEnglishでも随時ご紹介する。

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Flying Without a Net(2)

2022-07-15 08:17:47 | Flying Without a Net

 ビジネス書トマス・J・デロング『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)の翻訳を進めているが、これが非常に面白い。そして英語と翻訳の勉強になる。

 今日のGetUpEnglishはこの一節を見てみよう。

This particular mood-swing trait is readily identifiable, especially by people who live with these highly ambitious individuals. Driven professionals can be very difficult to live with because the significant people in their lives never know what kind of mood they will be in when they return from work. But they come to know they will get an extreme. Someone will walk in the door feeling on top of the world and able to handle anything in life or someone will burst in being hypercritical, tense, easily irritated, highly opinionated, and communicating “Beware.” One close friend admitted that his moods were so obvious that his children knew by the way he closed the car door whether he was approachable. When interviewed, his kids said, “If dad closed the door softly then we headed for our rooms because he would be looking for trouble. If he closed the door firmly we knew we could run to embrace him and tease him and begin asking for attention or things or simply time.”

 非常に野心の強い人たち特有の気分の振れ幅はすぐにわかる。特に彼らと一緒に暮らす人たちには一目瞭然だ。結果を強く求める者たちとの生活は一筋縄ではいかない。どんな気分で職場から帰ってくるのか、家族はわからないからだ。だか、気分がどちらかに極端にぶれることを家族は知ることになる。

 最高の気分で帰宅し、どんなことも聞いてもらえるかもしれない。

 あるいは家に入ってくるなり、あらゆることに当たり散らし、ピリピリしていて、ちょっとしたことも気に障るのか、誰の意見も聞き入れそうもない。「今日はあぶないぞ」と感じさせるかもしれない。

 ある親しい友人は、自分のその日の気分はすぐにわかるようで、車のドアをどう閉めるかで、近づいて来れるかどうか子供たちは判断していたと話してくれた。

 その子供たちに話を聞くことができた。

「お父さんが車のドアを静かに閉めたら、ひどいことになりそうだから、自分の部屋にすぐに行ったよ。ドアをバンと強く閉じたら、駆け寄っていって抱きついて、ねえ、あれをしてよ、これをしてよ、一緒にいようよとおねだりできたんだ」 

 本書はhighly ambitious individualや、driven professionals, achievement- driven personalitiesと何度か言い方を変えて出てくるが、要するに「野心的で、仕事で結果を 出そうとする人たち」が思わぬことにつまずいてしまうことを例証し、その上で対処法を説明する。

 本書はAmazonのエディターが100 Leadership & Success Books to Read in a Lifetimeの1冊に選んだ名著であるが、日本語版が刊行されることはなかった。

 https://www.amazon.com/Flying-Without-Net-Change-Success/dp/142216229X

 理由はいくつか考えられるが、ひとつにはハーバード大学のMBAコースのテキストとして使われていることもあり、英語の言い回しがむずかしく、日本語にするのが困難であるということがあるかもしれない。

 そのあたりを踏まえたうえで、サンマーク出版編集部の梅田直希さんと相談しつつ、日本のビジネスピープルが無理なく読めるものにしたい。

 仕事がかなり重なってしまっているが、スケジュールをうまく調整して、2023年1月の刊行を目指したい。

  そして著者にもインタビューし、著者と相談のうえ、日本語版の新たな章も追加してみたい。

 この本については、GetUpEnglishでも随時ご紹介する。

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Flying Without a Net(1)

2022-06-23 08:37:50 | Flying Without a Net

 ビジネス書『Flying Without a Net 命綱なしで飛べ!』(仮題、2023年刊行予定、サンマーク出版)の翻訳を進めているが、これが非常に面白い。そして英語と翻訳の勉強になる。

 今日のGetUpEnglishはこの一節を見てみよう。

Driven, ambitious people generally assume the worst about ambiguous responses. If there are repeated ambiguities, they turn their negative feelings inward and start creating worst-case scenarios; they begin to question their purpose of working at the company. Maybe, with all the changes that have been going on, they no longer belong there. Maybe they have overstayed their welcome and are viewed by others as over-the-hill. Ambiguity provides a fertile field for anxieties to thrive.

 駆り立てられるように勢力的に仕事を進める人は大概そうだが、曖昧な反応を突きつけられると、最悪の事態を想定する。曖昧なことが繰り返されると、否定的な思いにとらわれて、最悪のシナリオを作成してしまう。この会社で働くことの目的も疑問に思ってしまうのだ。

 おそらくさまざまな変化が起こり、もはや自分の居場所はない。自分が求められる時代は終わった、今はまるで使いものにならないと思われている。

 曖昧な態度を突きつけられることで、不安をどこまでも成長させる肥沃な原野が開けてしまう。

 Driven: 追い立てられる、駆り立てられる。 動詞driveは「〈人・動物〉を追い立てる, 駆り立てる」(コンパスローズ)なので、文字通り「膨大な仕事に駆り立てられるように今の仕事をする」という感じ。

 generally: 一般的に。この訳語をそのまま充ててもいいが、「…は大概(大体)そうだが」と英日翻訳してしっくりすることもよくある。

 Maybe, with all the changes that have been going on, they no longer belong there. Maybe they have overstayed their welcome and are viewed by others as over-the-hill.: これは「彼ら」(Driven, ambitious people)の心の中の語りであるので、試訳のように描出話法的に訳したほうが効果的だ。

 a fertile field: 肥沃な野原。比喩的に使われているが、その感じを直訳的に出すことで、イメージを喚起することができる。ビジネス書であれ、ノンフィクションであれ、フィクションと同じようなドラマチックな描写は必ず出てくるので、どんなものも対応できるようにしておきたい。

 このように、ビジネス書の翻訳からもたくさんの有意義なことが学べる。いただける仕事はスケジュール的にどうにもできないということがない限り、英日、日英ともにすべてやらせていただいているので、いろんな翻訳ができる。ほんとうにありがたいことだと思う。

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