英語を話したり書いたりするうえで重要なことのひとつに、「同じ表現を使うことを避ける」ということがある。avoid repetitionだ。
なので、必要に応じて同義語(synonym)を使うことも大事だが、それぞれの語の派生語を使う、すなわち品詞を変えて使ってみるということも大切だ。
今日のGetUpEnglishはこの問題をknowを使って考えてみよう。
「……をよく知っている」というのであれば、
○Practical Example
Muneyuki knows everything about Marvel and Avengers.
「統之はマーベルとアベンジャーズのことは何でも知っている」
と言えばいいだろう。だが、形容詞knowledgeable(知識[知力]のある、…に精通している)を使って、次のようにも言える。
◎Extra Example
Muneyuki's very knowledgeable about Marvel and Avengers.
「統之はマーベルとアベンジャーズにとても詳しい」
そして副詞knowledgeablyがあるのだが、これを使うのはなかなかむずかしいし、辞書にも副詞は追加見出しとして処理されていて、用例が示されていることはないのだが(ただ、信頼できる研究社『ライトハウス英和辞典』には「博識ぶりを発揮して」という語彙定義があって感動した)、Oxford English Dictionaryを見れば、次のような用例が確認できる。
2001 Underground Wine Jrnl. Sept. 16/2 The viewer is bombarded with specific wine words flashed across the screen as Silverstone knowledgeably provides the definition.
よって、ここから状況も言い方は変わってしまうが、次のように言えるだろう。
☆Extra Example
Mueyuki speaks so knowledgably about Marvel and Avengers every day to Makiko and their son.
「統之はマーベルとアベンジャーズについて真希子と息子に毎日ほんとにいろんなことを話す」
副詞の使い方はむずかしいが、それを使いこなすことで、会話や英文ライティングの幅も広がるし、ここに述べたような違いを意識すれば、英和翻訳にもつなげられると思う。