黄金を抱いて翔べ コレクターズ・エディション(2枚組)(初回限定版) [DVD] | |
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ツタヤのレンタル。
久しぶりに映画を見たような気がします。
これ、高村薫の原作です。高村作品は重厚で独特の雰囲気があり、なかなか映画でその雰囲気を生かすというのは難しいところがあると思うのですが、これはよかったですね。
レディ・ジョーカーとか、原作は最高なのに映画はカスでしたけど。
この作品は、あれこれツッコもうと思えばツッコミどころは満載という感じもあります。
ですが、全体としての、なんというかな、陰鬱な雰囲気みたいなのが高村作品のテイストと合ってる感じがしました。
浅野忠信がいいです。他の配役は、もしかしたら他のキャストの方がよかったかもと思わせるようなところもありましたけど。
冒頭からしばらくはだるいです。それぞれの登場人物のキャラクターがわからないので。最後までそれがよくわからないところもあるのだけれど、それでも、だんだんと個々のディテールが明らかになってきます。それらをあれこれ盛り込みすぎという感がなきにしもあらず。それでいて、原作から端折っているところもあり。が、そうしないと、一々忠実に原作をなぞっているだけでは、映画としては面白くならないので、それはそれでいいかなと思います。
名作「砂の器」なんか、原作では詳しく書いていないところを映画の中では強調して成功してましたし。
いや、井筒監督、なかなかやりますね。