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オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

アメリカ映画「シティ・オブ・エンジェル」

2017-08-16 13:02:30 | 映画
1998年のアメリカ映画「シティ・オブ・エンジェル」を衛星放送で観る。なぜアメリカ映画とわざわざことわるかというと、ドイツ映画「ベルリン 天使の詩」のリメイクだからだ。

主演はメグ・ライアンとニコラス・ケイジ。ニコラス・ケイジは羽根はないが天使であり、死に瀕した人を訪れて天へ導く役割をおっている。一方、メグ・ライアンは腕の良い心臓外科の医師だが、あるとき手術のかいもなく患者が亡くなってしまう。その時に訪れた天使のニコラス・ケイジは、一瞬メグ・ライアンと目が合い、彼女に惹かれる。

患者を亡くしたメグを力づけるつもりで近づいたケイジは、次第にメグに恋するようになり、天使を捨てて人間となり、メグと結婚する決心をして、実行に移すが、すぐにメグは交通事故で亡くなってしまう。

ファンタジックな映画で、アメリカ映画の通常のテンポとは異なり、妙にゆったりとした流れの作品。原作の「ベルリン 天使の詩」とは、話そのものも含めてかなり異なる。「ベルリン」のほうは東西統一前のベルリンを舞台として美しい映像を見せたが、「シティ」のほうは現在のロス・アンジェルスを舞台としている。なぜロスなのか判らないが、都市の名前そのものがスペイン語で「天使たち」なので、なんとなく選んだのではなかろうか。

映画の題名「シティ・オブ・エンジェル」の直訳すれば「天使たちの街」(英語の原題では天使は複数形)ということになる。

まあ、二番煎じみたいに気の抜けた作品なので、ニコラス・ケイジやメグ・ライアンのファン以外にはあまり勧められないと感じた。