秀衡古道とは現在の北上市と横手市を結ぶ街道付近にあり、熊野古道のように自由に歩ける状態ではないようです。しかしここは現在でもJR北上線、国道、秋田道などがあって道ができてしかり、という奥州山脈の切れ目にあったのです。そして鉱山もいっぱいあって、膨大な金が運ばれていったようですが、平泉が栄えたあと、このあたりが金鉱で名高かったかというとそうではありませんでした。鉱脈としては小規模だったのですね。この本では主に鉱山や林業関係と古道との結びつき、正岡子規が秋田から岩手に向けてこの古道のあたりを歩いたことなどが書かれています。地方のこういう歴史的道の話は面白いです。
「奥州・秀衡古道を歩く」相澤史郎 光文社新書電子版
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