谷崎潤一郎の蘆刈を読みました。最初の水無瀬神宮の話は導入部分で、話は中州であった同い年くらいの男の語りが筋です。語る男の父親と美人姉妹の関係の話で、後家となっている姉(お局様のような暮らしをしている)、それを慕い続ける父、姉を思う妹の不思議な関係が綴られます。最後に語った男が跡形もなく消えてしまうエンディングは、今の話は夢か現かというくだりです。姉妹の様子は谷崎文学で語られる女性像の一つの形のような気がします。
「蘆刈」谷崎潤一郎 kindle版
谷崎潤一郎の蘆刈を読みました。最初の水無瀬神宮の話は導入部分で、話は中州であった同い年くらいの男の語りが筋です。語る男の父親と美人姉妹の関係の話で、後家となっている姉(お局様のような暮らしをしている)、それを慕い続ける父、姉を思う妹の不思議な関係が綴られます。最後に語った男が跡形もなく消えてしまうエンディングは、今の話は夢か現かというくだりです。姉妹の様子は谷崎文学で語られる女性像の一つの形のような気がします。
「蘆刈」谷崎潤一郎 kindle版