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地下鉄の入口かと思ったら、産婦人科の玄関じゃないか、紛らわしい。
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地下鉄で急に産気づいても、この病院なら間に合うわね。すごく便利。
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でも、地下鉄で産気づく人なんて、あんまりいないと思うけどな。
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そんなことないわよ。毎年100万人以上の赤ちゃんが生まれているんだから、地下鉄の中で産気づく人も、改札口で産気づく人も、駅のトイレで産気づく人もきっといるわよ。参院選の公約に「駅ナカに産婦人科」を掲げる候補者がいたら、女性票が集中して絶対当選すると思うんだけど。
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そうは言っても、中には、心ならずも子どもを生む母親もいるんだろうな。
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とんでもない。どんな状況にあろうとも、親は親、子どもは子どもに変わりはないわよ。
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おや、ずいぶん自信たっぷりに言うね。
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「ボルベール<帰郷>」みたいな映画を観ると、自然とそう思うのよ。
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女のさが、ってやつか。「ボルベール<帰郷>」の母子には、たしかに深い事情があるもんな。
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特別な事情がある母子の再会と和解の物語。でも、彼女たちの子どもを思い、母を慕う気持ちは、女性ならみんな共感すると思うわ。
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全女性必見の映画ってやつだな。たしかに、こういうわけありな女たちの姿を、カラフルな映像とねじれた展開で描かせたら、ペドロ・アルモドバル監督にかなう者はいないもんな。
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なにしろ、「オール・アバウト・マイ・マザー」の監督だもんね。
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日本語に訳せば「私の母はすべてにアバウトだ」。
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違うわよ、「母についてのすべて」よ。
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そうとも訳せるな。
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息子を失った母親の放浪と再生の物語。あれも、全女性必見の映画だったわ。
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というか、全おばさん必見の映画。
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それから「トーク・トゥ・ハー」。
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寝たきりの女たちを巡る物語。「彼女にハーと言え」。
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なんか違うけど、あなた、英語の成績は?
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どうせ俺は、生粋の日本人よ。
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あれも映画としては、すばらしかったわ。
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あれらの傑作に比べると、今回はちょっと話に自然さが足りないような気がしないこともない。
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自分の母親が幽霊になって現れるっていう話は、ちょっと作為が目立つかもね。
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もちろん、ファンタジーじゃないんだから、実はこうだったっていう切実な謎解きはあるんだが、そういう謎解き形式にしたぶん、映画としては弱くなったんじゃないか。「オール・アバウト・マイ・マザー」とか「トーク・トゥ・ハー」はそんなギミックの入りこむ隙がないほど、女性たちの心情にストレートだった。
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「オール・アバウト・マイ・マザー」は息子の死、「トーク・トゥ・ハー」は寝たきりっていう大きなギミックがあったじゃない。
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あれらは、リアルなギミックで、幽霊話はストーリーを展開させるギミックのようなところがある。
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つまり、心情を描くための仕掛けじゃなくて、話をおもしろくさせるための仕掛けだってこと?
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まあな。
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でも、その2作は、超一流の映画なんだから、それと比べちゃかわいそうよ。この映画だって十分一流の映画だったわ。私は共感したな。
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女たちのあれやこれやの人情話は、たしかにおもしろいけど、そのぶん男は完璧にさしみのツマだった。
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それも、アルモドバルらしいところじゃない。
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そうだな。男を正面から描くと「バッド・エデュケーション」みたいなドロドロのエグい映画になっちゃうもんな。
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やっぱり、女を描かせるといいのよ、アルモドバルは。
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スペイン映画なのに、どこかイタリアの人情映画みたいな感じもあった。
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映画の中のテレビでやってた古い映画みたいにね。
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ベネロペ・クルスなんてソフィア・ローレンみたいな役だもんな。
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誰、それ?いまどき、誰も知らないわよ。
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まあいいさ。ベネロペ・クルスがそれくらい大女優に見えたってことだ。自分が酷い目に遭って産んだ子どもがまた酷い目に遭うという難しい運命の女を色気たっぷり、チャーミングに演じていた。
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う、うう。それを思い出したら、なんだか急に産気づいてきたわ。は、早く連れてって。
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連れてって、どこへ?
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決まってるじゃない、産婦人科へ、よ。
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ま、待てよ。俺にはそんな心あたり、ないぞ。
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あなたにはなくても、私にはあるの。「ボルベール<帰郷>」観たんでしょ。ああいう話は現実にだってあるってことよ。
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ま、まさか、お前・・・。
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ふふふふ。
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