「エイリアン」の2番煎じじゃん。リドリー・スコットに怒られるぞ。
っていうか、この映画もリドリー・スコットが監督なんだけど。
あ、そうなの。昔の映画をいまの技術でリメイクしたかったってことかな。
リメイクは言い過ぎよ。話の骨格は「エイリアン」だけど、シャープで壮大な映像はずっと進化しているもの。
それだけに、かつての「エイリアン」にあった、出るぞ、出るぞ的おどろおどろしさは後退して、すべてを白日のもとに晒し出してしまったような身もふたもない残酷さが感じられる。
「ハンニバル」で頭の中を見せてしまった監督だからね。おなかの中を見せるなんて、痛くもかゆくもないんでしょうね。
観てるほうは相当痛いけどな。
3Dだし。
昔の映画はあそこまであからさまな場面はなかったけど、今回は克明に見せる。
「エイリアンって何?」っていうのをまだやってなかったということで、最後はそういう方向へ話を持っていく。
「人類最大の謎」なんて宣伝してるけど、そういう知的ミステリーを理詰めで解読していくような映画じゃない。
残された謎は次回へ続くっていう展開ではあるけどね。
最後のヒロインのナレーションもなにやらエイリアンを思い出す。
それより本家エイリアンシリーズは、宇宙船が地球へ近づくところで終わっていたはず。あのあと、どうなったのか、私はそっちのほうが興味あるんだけど。
そっちは弟のトニー・スコットにでも作ってもらうか。
なに、言ってるの、トニー・スコットは自殺しちゃったわよ。
うそ!
詳しい経緯はわからないけどね。なにか、甘いロマンスにでも破れたのかしら。
ああ、「トゥルー・ロマンス」。