はしご湯別館

はしご湯のすすめは引っ越しました

今年のGWも三斗小屋温泉で那須散歩

2016年05月08日 | 【山】日光・皇海・塩原・那須


GWの後半、唯一取れた連休4日・5日で那須岳の三斗小屋温泉に泊まってきました。
宿泊したのは去年と同じ大黒屋、そしてこれまた去年同様に前日の飛び込み予約です。


5月4日(水)

この日は前日の夜から強い風と雨で、ちょっとした嵐のようでした。
ただし午前中には暴風雨も去り、午後からは晴れとの事。

・・・となれば、いつもよりゆっくりと家を出発して、
雨風の止むお昼頃に登り始めればいいか・・という予定です。


朝の東北道では、GW真っ只中のわりに渋滞にも巻き込まれずスムーズに那須塩原に到着。
この頃には風は止んでいたものの、まだ雨がパラパラと降っていたので、
「天候回復を待つ間、温泉にでも寄ろうか」などと、のん気に話していたら・・


塩原から那須への移動中にまさかの観光大渋滞!


いやー、もう、那須塩原界隈の観光施設をナメてました。
あんなに観光客が殺到するもんなんですね。
追い越し禁止の狭い道路に入場待ちの車が並ぶもんだから
初心で無知な我が家は「なんでこんなに渋滞してるんだろーねー」などと、
入場待ちの列に一緒に並んじゃいましたよ。

当然のんきに温泉なんぞに寄っている時間もなくなり、
やっと那須の「峠の茶屋駐車場」に着いた頃には11:30を過ぎておりました~。


ちなみにこの日は悪天候の影響でロープウェイは運休。
いつもは登山客で賑わう駐車場もガラガラです。
雨はほぼ止んでいましたが、悪天候の置き土産なのか、真っ白なガスに包まれていました。

同時刻に出発準備をされているグループは、ほぼ皆さん三斗小屋温泉泊まりでしょう。


11:52身支度済ませ登山口出発。お馴染みの狛犬さんも元気です。



午前中が悪天候だったからか、GWにもかかわらず見渡す限り無人です。

峠の茶屋駐車場から峰の茶屋跡避難小屋に至る登山道は
常にハイカーさんが途絶える事のない人気ルートなんですが・・。
これほど人のいない那須岳は、はじめてかな。



12:30峰の茶屋跡避難小屋に到着しました。
ここも休日ともなれば大勢の人で溢れているのに今日は誰もいません。

そして、ほぼ無風。昨夜から今朝にかけて暴風雨があったとは思えない静けさです。
周囲はガスで真っ白けっけなので、最短コースで三斗小屋温泉へ向かいます。



ダケカンバの林を抜け


12:47避難小屋。久し振りにちょっと中を見学しました。
以前には無かったと思える、噴火時用のヘルメットが置かれています。
暴風雨の後だからか、小屋の内部は雨漏りが目立っていました。



去年は残雪が残っていた樹林帯も、今年はまったく雪がありません。
ただし雪解けによるものか、はたまた朝までの雨によるものか、
ドロドロの水溜りが所々に発生していました。



去年の様子↑


登山道には春の花もチラホラと。





13:40三斗小屋温泉到着~。去年は宿の前まで残雪が迫ってましたが、
今年はなーーーんにもありません。


一年ぶりの大黒屋は特に変わった様子もなく、相変わらずよい湯を満喫しました。



お隣の煙草屋はテントも受付けていて、当日は5張りくらいあったでしょーか?
一人2000円と高め設定ですが、あの掛け流しの温泉付きと思えば納得できる?


さて、夕方になる頃には青空も見えてきたので、


サンダルを借りて温泉神社にお参りに行ってきました。
のんびり過ごす、山のいで湯の夕暮れです。




そして静かに夜はふけて行きます。



5月5日(木)



7:25翌朝は霧雨の中を出発。


本日は、まだ一度も歩いた事のない「姥ヶ平」を通ってみます。実は去年のGWに歩く予定でいたのですが、
牛ヶ首から見えた、ドッサリと雪に覆われた姥ヶ平を目の当たりにして、
「ヤバイ・・」と怖気づき、スルーしたのでありました。今年ついに念願かなっての「姥ヶ平」詣でです。


沼原分岐からの登山道はダケカンバの林を歩く気持ちよいコースでした。
新緑や紅葉の季節には、どれだけ素晴らしい景色になるだろう・・と想像。



8:18四本の指導標が立つ分岐。ここから少しばかり登ると・・



待ちに待った「姥ヶ平」です!




広く平坦な地に、まるで日本庭園のように樹木が茂り、
その向こうに茶臼岳がドーンと姿を見せています。

ここは素晴らしい!
「山と高原地図」に「自然の庭園」と記されていましたが、まさにその通り。



大きく開けた場所に、地名の由来になったかもしれない、オンバ様が。


せっかくなので「ひょうたん池」に立ち寄ってみました。
途中にあった小さい池には、サンショウウオの卵がいっぱい。
・・・肝心の、ひょうたん池を撮るの忘れました。



更に足を進め高度を上げるとグングンと茶臼が迫ってきます。


ただ・・この辺りからチョット風が強くなってきました。


姥ヶ平を抜け、峰の茶屋跡避難小屋方面へ。



この辺りはガレた岩が斜面一帯に広がり、いつ通っても「怖いな」と感じます。
長い年月、落石事故は一度も起きてないんでしょーか?

早くガレ場を抜け出したい反面、ここからの眺めは抜群で、
ついつい立ち止まって景色を見てしまいます。



去年も通った残雪地帯。



これが去年の様子。積雪量がまったく違います。


この辺りから大勢のハイカーさん達と擦違うようになりました。



そして、いよいよ風が強く吹きつけてきます!!油断すると体がもっていかれそうになる位。
過去何度か那須岳を歩いていますが、これほどの強風は初めてかもしれません!
まぁ強風で有名な所らしいので、コレが本来の姿なのかもしれませんが・・。

強風で何が辛いって、帽子のつばがペタンと前に折れて顔を覆い、
急に目の前が見えなくなる事ですよ。石ゴロゴロの登山道で急に目隠し・・怖いわぁ。



9:34峰の茶屋跡避難小屋。昨日は無人だった避難小屋が本日は大変な人だかりです。
そして「こどもの日」だからか、ちびっこ率高し!

今回は茶臼岳山頂はスルーします。GWのお帰り渋滞に巻き込まれないよう、早めに下山にします。
明日も休みだったら、こんなに時間を気にしなくてもいいのにねぇ・・。

ここから峠の茶屋駐車場までハイカーさんが絶え間なく続き、
久々にたくさんの「コンニチハー」を連呼しました。さすが百名山は人気が凄い。
昨日は無人だった登山道が、うってかわって大賑わい。
でも、こういう賑やかで楽しい雰囲気が那須岳らしくて好きです。



9:58登山口まで戻って来ました。二日間お疲れ様!(あまり歩いてないけど)


昨日は疎らだった車も、本日はこんなにビッシリ。
帰りに温泉(勿論掛け流し)で汗を流し帰宅。


一年ぶりの三斗小屋温泉&那須岳は楽しかったなぁー。
今度は姥ヶ平を紅葉の時期に歩きたいゾ(混みそうだけど)。


・・・そういえば、今回は一つも山頂へ行かなかった・・。
たまには、そういう山歩きも良いモンです。