はしご湯別館

晴れたら山、雨なら温泉。さぁ、きょうはどっち!?

お盆は津軽旅2・津軽化粧地蔵と川倉賽の河原地蔵尊と鳥居の鬼コ

2005年08月18日 | 《温泉・旅》青森
05年8月15日(月)


この日も朝から湯巡りしつつウロウロです。


ところで津軽を車で走っていると、道端にポツンと小さな小屋を見かけませんか?中を見ると、なにやら寺山修二の世界から飛び出したかと思えるような真っ白に化粧をしたお地蔵さんが微笑んでいます。


これは津軽の婦人達に継がれる地蔵講を軸とし、年に一度(?)の地蔵さんの日に、チョークや絵の具で化粧を施される津軽の化粧地蔵です。



この化粧地蔵さんが、区画整理などで集められ大集合した場所が、川倉にあります。



それがこちら川倉賽の河原地蔵尊です。ここは津軽でも指折りの霊場です。



地蔵堂の中はかなり広く、津軽一帯の化粧地蔵さんが地区ごとに大集合。


かわいい前掛けなども着けられて、とても大事にされています。お地蔵さんの前には故人の遺品(主に衣類)がおさめられています。

地蔵堂の隣の人形堂では、未婚のまま亡くなった子達を供養するための婚礼人形を奉納しています。その数は数十、数百はあるかもしれません。「あぁこんなに子を亡くした親御さんがいらっしゃるんだ」と心が痛みます。中には随分古いものもあり、更新依頼をせず一定期間が過ぎると人形は下げられるらしいので、もう何十年も親御さんが供養を続けているのかと思うと、なんとも切ないです。

今回は7年ぶりに立ち寄ってみましたが、ここはいつ来ても、何年経ってもあまり変わらないな。


その後いくつか「はしご湯」し、夜には「あすなろ温泉」に立ち寄りました。ここが本日の〆湯です。どこかで花火大会をやっているらしく、駐車場からよく見えます。花火の見物人で駐車場は微妙に賑わっていたものの、肝心の風呂場は空いていました。


浴後はお気に入りの浪岡の道の駅で車中泊。ここは広くて静かな寝床ポイントもあり良いですよ。



05年8月16日(火)


最終日。朝から青森市内の公衆浴場を幾つか巡ります。この日は盆明けで、午前中からあちこちで送り火の焚き火が燃えていました。

数年ぶりに立ち寄った「さんない温泉」では珍しく浴室に誰もいなかったので受付けのオバちゃんに「お客さんいないから写真撮ってもいいかい?」と聞くと「ダメ!撮っちゃダメって決まりになっているから」と激しく拒否されてしまった・・。確かに、初訪問の2003年から小さく撮影禁止の掲示もあったけどね・・。ただ、ネットに浴場画像を載せている人もいるから、常時NGってわけでもないのかな?


最後に、今回の津軽旅で巡った「鳥居の鬼コ」を紹介させてください。



津軽では古くから鳥居に鬼を上げる習俗があります。そもそも津軽は岩木山といい鬼神社といい、オニは異界の魔物というより愛すべき隣人のようです。



津軽を訪れる多くの旅行者は気づかぬまま通り過ぎてしまうでしょう小さな小さな小鬼。時に、近隣の住人でさえ「気がつかなかった」と言います。フラリとやって来た旅行者が何の下調べもなしに、そんな鬼コ達に出会うのは至難の業でしょう。

ところが、世の中には居るんですね~、その道の研究者が。加藤慶司氏という御方が、津軽に既存する全ての鬼コを見つけ著書に記されています。氏の道筋を辿り、鬼コ達に会いに行きました。


八幡宮です。ここの鬼コは石造りのカワイイ丸顔です。


こちらも八幡宮です。上の八幡宮とは別の八幡宮です。ここの鬼コはちょっと強面の青鬼ならぬ緑鬼でした。


白山姫神社です。白いパンツがかわいい鬼コです。顔も個性的。


稲荷神社の鬼コは、残念な事に顔が無くなっていました。後ろにまわると立派なお尻をしています。どんな顔だったのかな?奉納されている駒さんの「耳あて」がとても素敵でした。


またまた八幡宮です。お腹ぽっこり洋風の顔立ちの鬼コです。同居の狛犬さんの「ほっかむり」が雑なのがなんとも・・・。


くらおかみ神社の鬼コはお相撲さん風。大きいためか鳥居には乗っていません。虫送りの虫くんと同居していました。


八坂神社の鬼コは、外国の童話から出て来たような風貌でした。


熊野宮です。こちらの鬼コは、まったく鬼じゃないです。どこからどうみてもお相撲さんです。同居の狛犬さんが愛嬌ありすぎて漫画でした。奉納(?)されていた木彫りのトラ?猫??蛇???も不思議で、もしかしたら彫っている途中で飽きちゃったのかな~?と想像。


三柱神社は、贅沢にも鬼コが二人います。ひとりは見るからに鬼な「ザ・鬼コ」です。もうひとりは、山伏風の御方でした。この神社には古いゼロ戦の絵馬も奉納されています。風雪の強い地にあって、よくここまで残っていたなぁ・・と感心。


稲荷神社の鬼コは角が一本欠けていました。


さて、昼頃まで湯めぐりした後、去りがたい気持ちを残しつつ黒石から高速に乗り帰路につきました。これが新幹線利用だったら夜までいられるのにね・・。しかもこの時期は高速の渋滞に巻き込まれる事も多いので、往復でとんでもなく時間を割かれるのが自走組の辛いトコ。


いやー、温泉に社寺巡りと盛りだくさんで楽しかったな、津軽旅。今度はいつこられるかな?


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