はしご湯別館

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羽黒山 松例祭の年越し・3 -松例祭・験競べ-

2010年01月05日 | 《温泉・旅》山形
20時30分・砂はき授与~験綱、砂はき

再び補屋へ戻ると「砂はき」の出陣を前に、位上方・先途方両陣営の熱気も上がっていた。
補屋の内部はいよいよ煙で燻されて目を開けるのもしんどい程。

「砂はき」を手に飛び跳ねる若者衆。そして出陣。

我家はもう少し補屋で暖をとってから見学に向かおうなどと思っていたら
松明を持たされて、皆と一緒に補屋から押し出されてしまった。




験綱スタート。夜になり、いよいよ寒さが身に染みる。

そして若者衆がワーッと走り出しアッという間に「砂はき」終了。

砂はきの後、補屋では行事が引き続き行われる。がっ!我家は本殿へ。

なぜでしょう?それは・・


21時40分頃・験競べのリハーサル



「砂はき」の後、本殿へ向かったのは「験競べ」のリハーサルが行われるので。
「験競べ」の本番時、同時に「大松明引き」が屋外で行われるので、
そのどちらも見てもらおうという観光客へのサービスなのかな・・と勝手に解釈。

このリハーサルでは本番とほぼ同じ内容が行われつつ、
見学者が気兼ねなく写真が撮れるので、撮影目当て(主に年配カメラ小僧)が大集合。

我家は、「砂はき」の後すぐ本殿へ向かったので、かなり良い位置がキープできた。
ちなみ我家はカメラ小僧ではないので念のため。(え?画像見れば一目瞭然?)


さて、験競べとは・・




カラス(羽黒権現の使者・太陽)となる山伏が6対6に分かれ跳ね競う。


山伏が跳ね終えると、次は兎(月山権現の使い・月)が登場。

個人的に松例祭では、大松明引きよりも、この兎の神事を一番楽しみにしていた。
カラス(太陽)と兎(月)の神事なんて、宇宙レベルの浪漫を感じるじゃありませんか。


リハーサル時、「烏とび」は2回練習。
という事は撮影チャンスも2倍あったワケで、カメラ派の観光客は大喜びさ。

これは、たぶん、動きの速い一連の神事を
観光客に存分に撮ってもらおうという、粋なはからいだった気もする。
実際、動きの指導をする男性が「OK?(撮れた?)」と、観客に聞いたりして、
笑いもあり和やかな雰囲気だった。


22時45分・験競べ(本番)

この時間、ほぼ同時進行で庭にて大松明引きが行われる。
さっきまで大勢いた年配カメラ小僧は、皆そちらに移動してしまった。
松例祭は火祭りという呼び名もあるくらいだから
一般的には大松明引き見てナンボなのかもしんない。

けれど、カラスと兎の神事が見たく訪問した私としては
本番を見なきゃ一生の後悔となるでしょう!


さて・・本番。リハーサルと決定的に違う事がひとつ。それは内陣の扉が開かれる事。
内陣の扉が開かれると、畏敬の念から撮影は躊躇してしまう。

そして、少々の違いはあるもののリハーサルと本番は、ほぼ同じ内容と感じました。

カラスと兎の神事の終盤、静寂の本堂より吹き鳴らされる法螺の音を合図に
鏡池(羽黒の御神体)の向こう側では、若者衆による威勢のいい大松明引きが始まる。

神から民衆へと神事が継がれる・・
この瞬間が一番のクライマックス!


我家は本殿内にいたので実際には大松明引きは見ていないけれど
「静寂」の中に始まる「動」をリアルに感じる事ができた。



※おまけ

その1・
祭壇正面、賽銭箱の中央は、五番法螺を吹く山伏が走り抜ける場所なので、
微妙に移動させられるので御注意。

その2
本殿内はとにかく寒い。ジッと座っているだけなので外にいるより寒く感じる。
一応電気カーペットもあったけれど・・あまり意味ない。

その3
兎は正座の格好で畳の上をシャーーッと素早く滑りながら登場。
スネや膝に摩擦が起きて痛そうだった。月山権現の使いも楽じゃないな・・と思った。
実際、兎が下がって行った方向の奥から
あつっー・・」という小さな呻き声が聞こえた気がした。

・・いや、あれは、きっと空耳でしょう。
神様の使いが「あつっー・・」なんて言うハズがない。


験競べ見学の後、出口へ向かうと、参集殿の玄関付近は物凄い人でごったがえしていた。
この人達は初詣に来た参拝客で、外は寒いので新年になるまでココで時間潰ししている様子。


ここで事件勃発!

混雑のドサクサに紛れて、誰かが自分の長靴を間違えて履いていきおった!!!

ショック・・。

車に靴があったから良かったもののこれがバスで来ていたら、
補屋に並んでいた藁草履を借りるしかなかったかもしんない・・。

あまり落ち込んでいないのは、無くなった長靴がボロかった事と、
年明け前におきた出来事だったから。
トラブルは除夜の鐘の音とともに飛んで行け~。


さて、そんな事を他所に、外には初詣に向けて大行列ができていた。
ただ、これだけ参拝客が押し寄せても、
松例祭目当ての観光客とはハッキリと目的が分かれているので、
人が渦巻いて行事がよく見えない、なんて事はなかった。


我家は暖をとるために再び補屋へ。




火の打ち替神事を行う松打がスタンバイしていた。
ジェームス小野田でないことだけは確かだ(たぶん)。



2010年1月1日

新年あけまして、おめでとうございます。

0時・国分神事



この後も神事は続く。

・・・が、寒さと眠さで我家はギブ。修行が足りません。


さて、実際に松例祭を見学した感想は・・

日本は、まだまだ
不思議がいっぱいだ~~!


この一言につきます。



松例祭見学の後、庄内地方は暴風雪に見舞われた。
車中泊中は車が飛ばされそうな恐怖に一晩震えた。

翌朝も暴風雪は続き、道路は地吹雪状態でかなり危険。
庄内を離れれば少しは暴風も落ち着くだろうと思いきや・・




寒河江へ行っても南陽へ行っても風は強いまま。




神社の階段を下りる参拝者(赤湯温泉)。もはや雪山レベル。
吹き飛ばされそうな様子に、遠目で見ていてハラハラした。初詣も楽じゃない。


高速の東北道も所々通行止めになっている様子で、早々に帰路につく事にした。
松例祭の満足度が高くて、その後の温泉がどうでもよくなっちゃったのが正直なトコ。



おまけ



冬の山形県内でよく見かける、畑を闊歩する白鳥ちゃん。



「羽黒山 松例祭の年越し」おわり。




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