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米FDA、初のうつ病治療用アプリを認可 研究はまだ初期段階と専門家指摘  ”薬だけでは限界があるように思う”

2024-04-04 03:47:47 | 社会

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)はこのほど、大うつ病の患者に処方される初のデジタル治療アプリ「Rejoyn」の使用を認可した。 
 Rejoynは大塚製薬とクリック・セラピューティクスが共同開発したスマートフォンアプリで、抗うつ薬と併せて使用する。対象となるのは大うつ病と診断された22歳以上の患者。認知機能訓練と認知行動療法を組み合わせた6週間の治療セッションを採用する。 
 Rejoynは低~中リスクの治療法に分類されることから、市販されている他の治療法と実質的に同程度の安全性と有効性が証明されればFDAの認可を取得できる。 
 大塚製薬取締役のジョン・クラウス氏はRejoynを「現在の標準治療を補うMDD(大うつ病)の革新的な補助療法」と位置付け、「従来のアプローチが有効な場合もあるが、治療に対して部分的にしか反応しない場合も多い」と指摘する。 

 調査機関ギャラップが米国で2023年に実施した調査では、成人の6人中1人にあたる約18%がうつ状態またはうつの治療中と回答した。抗うつ薬を服用している患者の30%は部分的な反応しかなく、薬を服用してもうつの症状が続くという調査結果もある。 Rejoynはそうした患者のための補助療法として設計され、顔に表れるさまざまな感情を認識して比較する認知機能訓練を採用している。初期段階の研究で、そうした訓練を通じてうつ病にかかわっているといわれる脳の扁桃体(へんとうたい)と背外側前頭前皮質が刺激され、抗うつ効果があることが示された。 

 クリック・セラピューティクスの科学顧問を務めるブライアン・タコビエロ氏はRejoynについて「うつ病が影響を与える脳の特定領域における連携を強化することを目指し、それぞれの患者に合わせて設計された一連の脳エクササイズを提供する。これは『脳の理学療法』のように作用する」と解説している。 一方、Rejoynの開発にかかわっていないベス・イスラエル・ディーコネス病院のジョン・トーラス医師は、認知機能訓練のアプローチはまだ仕組みが十分に確立されておらず、研究はまだ予備的な段階にあるとの見方を示した。 
 FDAの認可は、抗うつ薬に反応しない大うつ病と診断された22~64歳の386人を対象とする臨床試験の結果に基づいている。被験者にはRejoynか、認知機能訓練や認知行動療法を伴わない記憶訓練のシャムアプリのいずれかを使ってもらい、結果を比較した。 その結果、Rejoynアプリを使った被検者はうつ症状の改善が認められたものの、平均的な変化についてはシャムアプリを使った被検者との有意差はなかった。副作用は報告されていない。 

 Rejoynの開発にかかわっていないベス・イスラエル・ディーコネス病院のジョン・トーラス医師はこの臨床試験結果について、Rejoynに統計的に重要な効果があることは証明されていないと述べ、同アプリは単独の治療法として設計されているわけではないと指摘。「効果が最小限でもリスクが最小限なら、試してみても害はなさそうだ」「今後エビデンスがさらに増えるだろう。私は臨床心理医として、症状を改善させるものを人々に使ってもらいたい」とコメントした。 

 大塚製薬は、追加的な研究分野についても検討中としているが、具体的な研究予定は明らかにしなかった。 Rejoynのダウンロードには処方箋(せん)が必要で、米国で24年後半に提供を開始する予定。大塚製薬は「入手しやすく手ごろな」アプリにしたいとしているが、価格は発表していない。 

 トーラス氏によると、臨床試験で効果が実証されていないことから、保険会社が保険適用の対象としない可能性もある。FDAの認可で保険適用が保証されるわけではないとしている。 患者がどの程度アプリを使ってくれるかという問題もあるとトーラス氏は話す。

 Rejoynの臨床試験では、被験者の88%が18の治療セッションのうち少なくとも12セッションを完了していた。 心の健康問題に照準を合わせたメンタルヘルスアプリは無数に存在していて、処方箋は必要としない。医師は個々の患者のニーズや嗜好(しこう)を見極める必要があるとトーラス氏は話している。

感想
 認知機能訓練と認知行動療法が大うつ病にも効果があり、そのアプリをFDAが認可したのは初めてです。
 どんなアプリなのか興味ありますね。
日本では厚労省がすぐに認めるとは思えませんが。さすが米国ですね。良いという根拠が確認されると認めるのですね。
医者の処方箋で初めてそのアプリをダウンロードできるようです。
薬と認知訓練・療法を組み合わせて単独での効果以上を狙っているのでしょう。

 認知行動療法はうつ病に対して、お薬と同じくらいの効果があると言われています。
 FDAが認めたのは大きいですね。精神疾患は薬だけに頼らず考え方や行動も大きいということを医学的に米国が認めたということですから。

 メンタルを病んでいる人の中には、真っ暗なトンネルの中にいて「出口の光が見えない」状態の人も多いかと思います。真っ暗なので一歩踏み出すことも不安です。この先どうなるかも不安です。これからのことを考えると不安がどんどん大きくなり、自分で大きくした不安にまた心が押しつぶされさらに不安が大きくなる悪循環の日々を過ごすこともあるのではないでしょうか?
 医者に診てもらっても、しんどくなったら「薬を増やしましょう」となるだけで、薬の副作用にも苦しみます。話したいと思っても、十分聞いてもらえません。医者も患者数をこなさないと経営できないからです。
 やはり自分でお薬をコントロールする、自分で考え方を少し変えてみる、それが必須のように思えてなりません。そのヒントはメンタルに苦しみ立ち直った方の方法を知ることが大きいと思います。

 実際多くの精神科医もうつ病になり、薬では治せずにいろいろ工夫して、薬以外で回復した医者はそれを本で書いたり、自分の患者さんの治療にも役立てています。
 夏苅郁子さんは精神科医ですが、自殺を何度も企図し、発見が遅ければ死ぬほどのこともありました。でも今は元気に活躍されています。そして多くのメンタルを病んでいる方の力になっています。

 薬だけでは効果が得られない場合は、試してみる価値はありますね。先ずは先達の本を読むのは役立つと思います。図書館で借りるとお金もかかりません。図書館に行くことがうつ病にも効果あるかもしれません。

 下記は私が読み、気になった点を書き出し、感想を載せています。
興味のあるタイトルを見ていただけると嬉しいです。
著者別に、「自殺/死にたい」のタイトルをまとめてみました。
『うつヌケ』と宮島賢也先生の本は最初に読まれると良いと思います。
『うつヌケ』の著者、田中圭一さんは、宮島先生の方法で良くなり、それをマンガにしたら、売れない漫画家だったのがベストセラーになり、人生が変わりました。
うつを体験したことにより、活躍の場が広がりました。