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「紅麹サプリ」はただの食中毒問題ではない…医療関係者が小林製薬の「企業倫理」に激怒している理由 ”医薬品成分と同じなら薬機法違反が問われる!/厚労省はどう考えているのか?”

2024-04-16 09:40:40 | 小林製薬紅麹

 小林製薬の紅麹サプリメントによる健康被害は、なぜここまで深刻化したのか。科学ジャーナリストの松永和紀さんは「医療関係者は、医薬品に相当する成分が入っているのに食品として販売し、摂取を消費者任せにしていたことを問題視している」という――。 

 ■小林製薬の企業倫理を問う  
 紅麹サプリメントによる健康被害の申し出は、小林製薬の厚生労働省への報告によれば、医療機関受診者1381人、入院した人231人、死亡者5人に上っています(4月14日現在)。因果関係はまだ特定されていません。  この問題についてはこれまで、健康に良いとされる「機能性表示食品」の制度的な欠陥、カビ毒の専門家が「プベルル酸とは断言できない」と慎重になる理由の2回にわたってお伝えしてきました。  このままでは、第2、第3の紅麹サプリメント問題が起きかねない、と思います。これから連続して、紅麹問題と、その背景にある機能性表示食品や日本の食の安全の課題などについて整理してお伝えします。  最初は、小林製薬の企業としての倫理、製品倫理を問う話です。 

■医薬関係者の多くが激怒している  
 紅麹問題を取材しているうちに、医薬関係者が非常に怒っていることに気づきました。毒性物質の混入以前の問題として、「なぜ、医薬品と同等とも言える成分を、このようなずさんな形で安易に製造販売していたのか?」「LDLコレステロールを下げる医薬品を摂っていればうんと安全だったのに」と口々に言うのです。  栄養学者や農学者、獣医学者とはかなり温度差があります。メディアの報道を見ていると、どちら側の学者に話を聞いているかで、傾向が異なるように思います。多くの医薬関係者が怒り、小林製薬の製造上の過失以上に、企業姿勢と倫理を問うています。  
 医薬関係者の怒りの理由は、紅麹サプリメントの機能性関与成分「紅麹ポリケチド」にあります。ポリケチドというのは、酢酸-マロン酸経路で生合成される化合物の総称で、この命名は「紅麹が作る化合物」と言う程度の意味合いしかありません。  
 同社は、届出書類の中で「米紅麹のLDLコレステロール産生阻害作用はモナコリンKの作用によるもの」と説明しています。
 モナコリンKは1970年代、遠藤章・東京農工大教授(当時)が紅麹菌の一種であるMonascus ruberから見出した化学物質です。  そして、モナコリンKは別名ロバスタチン。遠藤教授とほぼ同時期にメルク社が見出し、ロバスタチンと命名したために、こんなややこしいことになっています。ロバスタチンは世界保健機関(WHO)が医薬品成分と位置付け、米国やカナダ、オーストリアなどで医薬品として販売されています。日本では、医薬品としては未承認です。

■紅麹サプリの機能性成分の本体は医薬品  
 小林製薬が機能性関与成分とした紅麹ポリケチドは、モナコリンKが見出された紅麹菌とは異なる紅麹菌(Monascus pilosus)で精米を発酵させて作った物質ですが、その作用はモナコリンKによるものと同社が認めています。つまり、これは医薬品相当ではないか? という見方が医薬関係者の間では強いのです。  機能性表示食品制度はガイドラインで、医薬品成分を用いることを事実上、禁止しています。これについて、薬学博士で藤田医科大学名誉教授でもある長村洋一・日本食品安全協会代表理事は、紅麹サプリ問題が起きた後、協会のウェブサイトで緊急に情報発信し、次のように書いています。  「要約すれば健康食品の範疇であるが、有効成分として入っている物質の本体は医薬品である。医薬品が医薬品名で届けたらダメなのに、医薬品を含む総称名なら機能性表示食品の場合OKという事実に私は違和感がある」  同じ成分による作用を活かしているのに、言葉一つで医薬品になったり機能性表示食品になったり。製薬会社でありクスリを用いることの難しさと利点をよくわかっていたはずの小林製薬が、こうした手法を使ってサプリを販売していたこと自体に、医薬関係者は憤っています。でも同社だけの手法ではありません。長村代表理事は「機能性表示食品には同じように医薬品を含んでいて総称名で届け出が受理されている物が他にもある」と書いています。 

■「根本的に安全性の概念がわかっていない」  
 健康食品の問題を長年検討し、著書『「健康食品」のことがよくわかる本』(日本評論社)も出版している立命館大客員研究員の畝山智香子さんも、同じ点に注目します。  さらに、医薬品ロバスタチンの海外での処方量が1日10mgであるのに対し、小林製薬がほぼ同じ効果を自認する紅麹ポリケチドの摂取量を1日2mgとして販売していたことを指摘します。「医薬品に近い効果を示す量を含むモノを、食品として売っていたところに、悪質さを感じざるを得ない。根本的に安全性の概念がわかっていない」と批判するのです。  医薬品は、効果を目的に副作用に気をつけながら、量を定めて摂取するものです。要するに、“効くものは危ない”。だからどんな人が、どの程度の量を摂取するか、というのが非常に重要です。  処方薬は、医師が患者の健康状態、疾病の有無などを踏まえて処方し、通常は4週間後に診察し、効果と副作用を確認します。  一方、食品は副作用を覚悟しながら食べるものではありません。食品には多種多様な成分が含まれ、人はそれを全部把握できているわけではありません。加えて食品は、摂取するのかしないのか、摂取する量や期間も、消費者に任されます。 
・・・

感想
 医薬品成分であれば、海外で医薬品で日本では未承認であっても、それを販売することは薬機法違反になります。
 ところが厚労省はそこまで踏み込んでいません。

 実際効果をうたっている成分は海外で医薬品として販売されている成分と化合物が同じなのかどうか。ぜひ、マスコミは確認していただきたいです。
もしそうなら、厚労省に「小林製薬の紅麹サプリメントは薬機法違反になるのではないか?」と尋ねていただきたい。
 またまったく同じでなくても類似の骨格を持っていても問題になると思います。
”脱法ハーブ”に近い位置づけになります。

【紅麹サプリ事件】小林製薬元社員が激白「社長と役員が機能していなかった」 ”問題起こす企業は人を大切していない”

2024-04-15 08:33:33 | 小林製薬紅麹

 ’13年に42歳という若さで6代目社長についた章浩氏。古参幹部からは″お坊ちゃま扱い″されるなど、存在感を示せずにいるという
「問題が発生したときも、驚きはありませんでした。それくらい社内の労働環境はひどいものでしたから」 
 今年3月まで小林製薬に勤務していた元社員のAさんは嘆息を漏らした。 同社が販売した『紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ』などのサプリを巡る健康被害に歯止めがかからない。4月8日時点で死者数は5人、入院者数は216人に上る。
 Aさんは紅麹サプリに直接関わったわけではないが、その社内事情には悩まされていた。 「部署を問わずアイディア出しがあり、毎月1万本以上の企画が集まるんですが、採案会議では、役員と違う意見があれば怒鳴り散らされます。役員が参加者全員の前で社員に声を荒らげるなんて当たり前。
 でも、止める人はいません」 パワハラ紛(まが)いの役員の態度について、見かねたAさんの同僚が昨年、直接、小林章浩社長(52)に改善を訴えたというが状況は変わらなかった。人事部に相談しても同じだったという。Aさんが続ける。 「社内の異動があまりに頻繁で、私が関わる十数人のチームでは、去年だけでメンバーや上司が数ヵ月に一回の頻度で変わりました。さらに、私の知る限り引き継ぎの文化が確立されていません。後任には残ったメンバーで教えるのですが、どうしても専門的な情報まではフォローしきれない。
 今回の事件は、そういったことが積み重なって起きたんだと思います。本来はこういうことがないように社内環境を整えなければならないはずの社長や役員が、機能していないんです」 このような閉鎖的な社内環境を生んだ一因とされるのが創業家一族のワンマン経営だ。なかでも現在の6代目社長・章浩氏の父で、代表取締役会長を務める小林一雅氏(84)は″小林製薬の天皇″と言われており、’76年に4代目社長に就任して以来、48年にわたり代表権を保持し、トップに君臨し続けている。 

 そんな旧態依然とした社内環境に拍車をかけたのが人材の流出だ。 「以前は一雅会長に対しても″物言える社員″がいました。とくに文系出身の会長が『知識に乏しい』と語る医療機器分野は、専門知識を持つ社員の声をよく聞いていました。しかし’12年に子会社の医療機器メーカー・小林メディカルを売却して以降、関連会社の整理などを進め’15年には医療機器事業から完全撤退した。そのなかで優秀な社員が続々と去ってしまい、独裁がさらに強まっていきました」(別の小林製薬元社員) 経営陣の独善的なふるまいや、場当たり的な引き継ぎなど労働環境に問題があったことは事実なのか。小林製薬に質問状を送ったところ、「紅麹関連製品の回収および体調不良を感じておられるお客様のお問い合わせへの対応等に全力を上げて取り組んでおり、回答を差し控えさせていただきます」と返答があった。 歪(いびつ)な企業体質が生んだ不祥事なのだとしたら、けっして許されるものではない。 『FRIDAY』2024年4月26日号より

感想
 企業は人とはよく言われていますが、まさにその通りだという事例が小林製薬の紅麹サプリメントの健康被害のようです。
 小林化工の健康被害もそうですが、人が育っていないのでしょう。というより、知識を持って考えている人が退職してしまったようです。あるいは人件費を減らすために人を育てる経営をしていなかったように思われます。

 怒る上司がいますが、怒るしか能がないのでしょう。
きちんとマネジメントできないので、怒ることで人を動かそうとするマネジメントをしています。自分自身に知識も、経営を学ぶこともしていないのかもしれません。

 今回の事件、あまりにも品質保証、安全管理、経営陣に能力不足を感じました。
それはすなわち経営陣のマネジメントに問題があるのだと思います。


18製品117件で健康被害 機能性食品、重篤な内容も ”健康被害を報告させない仕組みにした国の責任は問われても仕方ない”

2024-04-13 01:22:22 | 小林製薬紅麹

 小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」サプリメントによる健康被害を巡り、消費者庁は12日、機能性表示食品の届け出がある約1700事業者に実施した調査で、小林製薬の製品以外に、11事業者の18製品で計117件、医療従事者からの健康被害報告があったと発表した。死亡事案は確認されなかったが、入院するなどの重篤な内容も含まれている。 

 軽症例では下痢や湿疹などがあった。消費者庁は、「(摂取との)因果関係が確認されないものも含まれている」と説明。直ちに対応が必要ではないとし、事業者名や製品名は公表しなかった。  健康被害をこれまで報告していなかった事業者はいずれも「消費者庁への報告は不要と判断した」と回答してきたといい、機能性表示食品制度における報告義務の基準の在り方が問われそうだ。消費者庁は回答内容を調べ、制度の今後の方向性を検討する。  制度は2015年に開始。健康に寄与するなどといった「機能性」と有効成分の「安全性」は、事業者の責任で科学的根拠を示すことが定められ国は審査をしない。

感想
 審査しなくても、健康被害を報告させない仕組みにしたのは国の責任が問われても仕方ないと思います。
 ネットの記事では米国を参考に機能性食品の仕組みを作ったとのことですが、米国では健康被害は報告させていたが、日本で導入するときはそれを削除したとのことでした。

 また、国に健康被害を報告するだけでなく、同じ健康被害が3件以上あれば、説明書に記載させるなどして、消費者にも適切に伝えることが必要ではないでしょうか。

 今回は本来の紅麹の安全性ではなく、別のものが混入したのです。
紅麹の安全性データをいくら出させても、今回の事故は防げません。
特定保健用食品には健康被害が出ると報告させる仕組みになっているのです。

【速報】「床にこぼれた材料」で食品向け「紅麹原料」を製造 小林製薬「紅麹」サプリ健康被害問題 ”まるで中国の製造所レベル”

2024-04-12 12:11:44 | 小林製薬紅麹
追記;
4/12(金) 5:02配信  読売新聞


 小林製薬が工場の床にこぼれた材料を使って、食品向けの「紅麹原料」を製造していたことがわかりました。 小林製薬をめぐっては紅麹原料を使った「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人に腎疾患などの症状が相次ぎ、これまでに5人が死亡し、221人が入院しています。

■「床にこぼれた材料」使い食品向けの「紅麹原料」を製造

 原料の一部からは青カビからつくられ毒性があるとされる「プベルル酸」が検出されており、小林製薬は先月、原料を製造していた大阪工場に立ち入り検査を実施しました。 
 小林製薬によると、大阪工場では去年、機械の蓋を閉め忘れたことで床にこぼれた材料を使って、食品向けの紅麹原料を製造していたということです。 
 小林製薬は去年5月、こぼれた材料を使った紅麹原料120キロ分を納品しましたが、その翌月、119キロを回収したということです。 
 また、材料を培養するタンクを温める温水がタンクの内部に混入していたことも明らかになっていて、小林製薬は引き続き健康被害の原因を調べています。

感想
 小林製薬はこの情報をいつ掴んだのでしょう?
トラブルは3H(初めて、変更、久しぶり)に起きると言われています。
私はそれに2H(普段と違う、不正なことを行う)を追加し、5Hと呼んでいます。

 原因調査ではこの5Hを調べます。
床に落ちたものであれば、雑多な菌が入ったでしょう。

 中国のマクドナルドのチキン製造所で、床に落ちた鶏肉を拾って交ぜたことがありました。
 現地の人の意見は下記でした。
「混ぜれば、薄められて微生物試験に合格するから問題ない」
 酷い! レベルが低すぎる! 教育できていない! マネジメントができていない!
 でも、日本政府は福島第一原子力発電所の汚染水を海水で薄めて基準以下にして放出しましたので、同じレベルですが。

 通常、落としたものは使いません。
でもそれを行ったということは下記が考えられます。
①失敗に対して厳しく、叱責ボーナスなど減らされる。
②経営陣がコストと納期に厳しく、品質トラブル対応を理解していない。

 こんな情報が今頃出てくるのは、情けないというか、隠す経営方針というか、他の製品も大丈夫か?と思ってしまいます。


小林製薬のサプリメントの健康被害を QA(品質保証)の立場から

2024-04-05 10:58:22 | 小林製薬紅麹
 機能性食品で健康被害が起きると誰が予測できただろうか? 
 天然のすごさと怖さを改 めて認識した。死者 5 人、のべ 166 人が入院、医療機関を受診した人は 877 人(4月2日 厚労省発表)とその後も増えている。また台湾での被害者も報告されている。

 小林化工の「イ トラコナゾール錠50『MEEK』」に睡眠導入剤成分が混入。服用した 324 人のうち 245 人 が健康被害を訴え、2人が死亡。38 人が意識を失うなどして車の運転中に事故を起こした 問題の被害者を上回っている。この件で小林化工は 110 日間の製造販売停止と製造所の 60 日間の製造停止の処分を受け、その結果実質倒産した。 

 品質保証は問題を起きないようにするのがとても重要であるが、起きた問題を大きくし ないこともとても重要である。そのためには、関係する知識修得だけでなく、他社のトラブ ルから学ぶことが必須であると考えている。 今回のトラブルを現時点の報道されている情報から探ってみたい。 

下記についてまとめた。 
1)健康被害のリスクが懸念される場合 
2)原因究明 
3)情報の開示 
4)QA は問題を大きくしない

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