幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「孤高の挑戦者たち バッテル研究所-現代のピタゴラス集団」今北純一著 ”リスクを取らずして得るものは小さい!”

2021-05-04 18:48:00 | 本の紹介
バッテルという媒体を通じて、直接あるいは間接的に発見したこれら友人達、これが、私にとって最も貴重は、「バッテルの遺産」だと思う。バッテル研究所の10数名を紹介

・異質性はバッテルの手掛けるのは「契約研究」つまり顧客に売ることを前提としたプロジェクト・マネジメントであるということに由来する。

・パワーとパワーがぶつかり合って平衡状態が現出される体質にある。組織内の人間の和をベースに機能する日本のシステムとはまさに正反対かもしれない。

・バッテル研究所
1) 技術開発部門を基軸にした広義のコンサルタント集団であるということ
2) 年齢に関係なく、ビッグプロジェクトを企画・管理できる能力があること
3) スタッフの校正が多国籍であり、また顧客が全世界の民間企業にまたがるという国際性である。

・独立理由
1) 自分の学習曲線が飽和状態に近づいた時
2) トップ・マネジメントの方針と意見を異にする時
3) より挑戦を強いる機会を創出できると確信した時

・C・ベアードの信条は、“No guts, no Glory” 決断なくして栄光なし。

・C・ベアードの自己診断
 ・プロフェッショナルとしての強み
 1)特化した専門領域と豊富なプロジェクト経験
 2)プロジェクトの遂行費用と結果の質とのバランス感覚
 3)論理的な思考プロセス
 4)強固な思考プロセス
 ・プロフェッショナルとしての弱み
 1)人間関係-誰とでもうまくやるという芸当ができない
 2)ワンマン、不遜、そして時折唐突なアイデアに没頭する
 3)プロジェクト・パートナーのいい加減さ、非効率、無能力に対して寛容でいられない

・バッテルの売る商品は、企画力・アイデアといった“無形”の商品である。この「無形の商品」市場性を左右するファクターはずばり三つあると思う。
1) 企画の核となすアイデアのオリジナリティ(創造的側面)
2) 導入のタイミング
3) 顧客へのプレゼンテーション

・マズローの七つの基本的欲求
1) 生体学的欲求
2) 安全・保証に対する欲求
3) 愛し、愛されたいという欲求
4) 尊敬され社会的評価を受けたいという欲求
5) 自己の潜在能力の体現化に対する欲求
6) 未知のものを知り理解する欲求
7) 美的なものに対する欲求

・研究員のタイプ
1) 与えられた仕事を黙々と、そして着実にするタイプ
2) 世の中のニーズの動きに対する鋭敏な触覚を持ち、新しい企画を提案書の形で次々と創出していくタイプ
3) そのアイデアを受けて研究員のチームを巧みに編成し、プロジェクトのマネジメントを統括する能力に秀でたタイプ

・日本に半年送り込んだフランスの学生が分厚いレポートを提出した。
「日本人は働き中毒と言われるが、そんなことはない、工場における生産性には目を見張るものがあるが、本社のホワイト・カラーは 何も猛烈ビジネスマンの集団というわけではない。仕事をせず、話ばかりしている連中の比率の高さは相当なものだ。彼らは働き中毒ではなく“話中毒”だ」

・三木清『人生ノート』
「人生も或る仮説的なものである。・・・各人はいわば一つの仮説を証明するために生まれてゐる。生きてゐることは、ただ生きてゐるといふことを証明するためではないであろう、・・・実に、一つの仮説を証明するためである。だから人生は実験であると考へられる。・・・もとよりそれは、何でも勝手にやってみることでなく、自分がそれを証明するために生まれた固有の仮説を追求することである」

・心理学者C・R・ロジャーズ
我々が自身について作る「地図」すなわち「自己概念」が、我々の行動規範・趣味・性癖などを決定する、という。そして、しばしば、我々は、非現実的な「自己概念」の故に自己能力の限界枠を知らず構築して、その壁を超える道を閉してしまう。

感想
「自分力を高める」今北純一著 ”肩書に頼らない”
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/e6459d0731f2807e50ed06eb18c7a9f1


リスクを取ってでも、自分の可能性を高めるために、留学や転職を行っていくことがとても重要だということのようです。
そのためには努力が伴う必要がありますが。

10数人がバッテル研究所の研究員となるための軌跡が紹介されていました。

「門をたたけ、さらば開かれん」(聖書 山上の垂訓より)
門を叩いて、門が開いたら一歩踏み込んで行くことなのでしょう。
恋愛にも通じるように思います。
まさに「虎穴に入らずんば虎子を得ず 」の故事の言わんとするところでした。