ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

一年前の芥川賞

2024-02-20 14:48:27 | 

 

図書館で一年前の「文藝春秋三月号」を見つけた。

三月号と言えば芥川賞発表だ。

そういえば、昨年2月の芥川賞は読んでなかった……。

ということで、

 

「この世の喜びよ」 井戸川射子

 

高校の国語教員。1987年生まれ。

 

ショッピングセンター・喪服売り場で働く女性の身辺雑記。

自分に二人称で呼びかけ、母として店員としての過去と現在が溶け合う。

 

「荒地の家族」 佐藤厚志

 

丸善仙台アエル店の店員。1982年生まれ。

 

造園業を営む主人公は家を出ていった元妻に執着し続け、友人の明夫は密漁に手を染め、自殺する。

東日本大震災の復興から零れ落ちそうななか、どうには日常にしがみついている人々……。

 

震災ではなく「災厄」、

津波ではなく「海の膨張」、

生々しい。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「クロコダイル・ティアーズ」 | トップ | 「ぼぐたちのスープ運動」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事