スパニッシュ・オデッセイ

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怪異譚(2)

2014-05-27 11:50:11 | コスタリカ
 (承前)
 この家に家具を運び込もうと、父親がトラックに荷物を積んでやってきたときのこと。家の住所を近所の人に聞いたところ、「あなたは、あの家に住むんですか。あの家は出ますよ。」と言われた。「あの家は出ますよ」のところはスペイン語では“En esa casa asustan”という。 動詞 asustar は「びっくりさせる」という意味だが、「幽霊か何かがあなたをびっくりさせる」という意味にもなる。つまり、「出る」ということである。
 果たして、この家では何回も怪しいことがあったのである。
 女房殿の弟の一人は、ダイニング・キッチンのテーブルで勉強中、眠気を催し、うつらうつらしていたところ、ほっぺたをパチンとたたかれた。もちろん、まわりにはだれもいない。
 妹の一人は、これまた、ベッドで寝ていたら、誰も部屋にいないのに、上からのしかかられて、犯されそうな感じになったという。
 また、あるときは家族のものが何人かいるとき、トイレのトイレットペーパーがくるくる回るような音がしたので、見に行ったが、別に回ってはいなかった。
 また、あるときは窓ガラスをとんとんたたくような音がするので、母親が見に行ったところ、外には誰もいなかった。コスタリカの一軒家は、普通防犯上の理由で、フェンスがあるので、いたずらするためには簡単に入ってこられないのである。
 また、あるときはダイニング・キッチンのいすを何度も何度も持ち上げるような音がするので、見に行ったら、妹が食事をしていた。妹はいすを持ち上げたりせず、普通に食事をしているだけであったのである。

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