スパニッシュ・オデッセイ

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スペイン語との出会い(5) パンチョ

2011-12-22 16:17:56 | スペイン語
  小学校高学年にもなると、いろいろな音楽を耳にするようになる。当時はJポップなどというしゃれたものはなく、ほとんど演歌の世界であった。その中で聞く洋楽はかっこよく聞こえた。ドリス・デイの「ケ・セラ・セラ(Qué será será: What will be will be、なるようになる)」が意識して覚えた最初のスペイン語のフレーズだったと思う。今なお、「ちびまるこちゃん」のエンディング・テーマにも「ケセラセラセラリンコ」という意味不明のフレーズになって生き残っている。
 さて、「ケ・セラ・セラ」の次に覚えたスペイン語はアイ・ジョージやトリオ・ロス・パンチョス(Trío Los Panchos)の歌うラテンナンバーである。
 「ベサメ・ムーチョ(Bésame mucho: 直訳はKiss me much、たくさんキスして)」がその代表である。当時は意味は全く分からなかったが。この曲はメキシコの女流作曲家コンスエロ・ベラスケス(Consuelo Velázquez)の作曲になるものであることはのちに知った。10歳のころこの曲を初めて聞いて、約30年後に彼女の自宅の近くに住むことになろうとは夢にも思わなかった。この地区はCoyoacán(コヨアカン)といって、昔はcoyote(コヨーテ)がたくさんいたらしい。
 「パンチョ」が「穏やかな」「茶褐色の」「ずんぐりした」等の意味の言葉であることもあとで知ることになる。トリオ・ロス・パンチョス(Trío Los Panchos)はメキシコでは単に Los Panchos と言っているが。「パンチョ」はまたフランシスコ(Francisco)のスペイン語での愛称である。英語ではFrankとかFrankieとなる。フランク・シナトラは、本名はフランシスコではなく、フランシスだが、スペイン語風にいうとパンチョ・シナトラになる。パンチョというと、あのずんぐりむっくりの、今は亡きパンチョ伊東さんを思い出す。フランシスコの愛称はほかにパコ(Paco)というのもある。コスタリカではパコの方がよく使われている。

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