みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

Coffee Break, #292

2018年12月04日 | コーヒーブレイク
ローマ12章2章
この世と調子を合わせてはいけません
いや
むしろ
神のみこころは何か
すなわち
何が良いことで
神に受け入れられ
完全であるのかをわきまえ知るために
心の一新によって自分を変えなさい

この聖句において

「心」と訳された単語はνοῦςで、意味は

νοῦς:
nous
nooce
Probably from the base of G1097; the intellect, that is, mind (divine or human; in thought, feeling, or will); by implication meaning: - mind, understanding. Compare G5590.

英語においては、上にあるように、mindとかunderstanding、日本語においては、「思い」「理解(力)」「思考(回路)」(私訳)などと訳される。「思考回路」が良いのだが、脳ミソと誤解される可能性がある。

よって、特別のこだわりがある場合を除いて「思い」と訳出する。

「一新」と訳出された単語はἀνακαίνωσιςで、意味は

ἀνακαίνωσις:
anakainōsis
an-ak-ah'ee-no-sis
From G341; renovation: - renewing.

renovationとは、刷新、更新、一新。原義は、上に向かって新しくなること。リニューアルオープンという日本語があるので、そのまま「リニューイング」という訳を当てることにする。「一新」は良くない。思いのリニューイングは何度も行われる必要がある。

次回、「自分を変えなさい」を再考する。