第5戒
家庭の経済学
p180~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony
◇◇
相続の一般原則は、限定した長男子相続だった。
年長の息子は、必要に応じて一族を統制し家族全体を養う義務があったが、2倍の分与を受け取った。
2人の息子がいる場合、財産は3等分して、次男の受ける分は3分の1だった。
両親は財産を分け与える義務があった。
第2コリント12:14
今、私はあなたがたのところに行こうとして、三度目の用意ができています。しかし、あなたがたに負担はかけません。私が求めているのは、あなたがたの持ち物ではなく、あなたがた自身だからです。子は親のためにたくわえる必要はなく、親が子のためにたくわえるべきです。
生みの母への憎悪や第2妻への愛といった個人的感情によって、父親は神聖な第1嗣を遠ざけることはできなかった。
申命記21:15~17
ある人がふたりの妻を持ち、ひとりは愛され、ひとりはきらわれており、愛されている者も、きらわれている者も、その人に男の子を産み、長子はきらわれている妻の子である場合、その人が自分の息子たちに財産を譲る日に、長子である、そのきらわれている者の子をさしおいて、愛されている者の子を長子として扱うことはできない。きらわれている妻の子を長子として認め、自分の全財産の中から、二倍の分け前を彼に与えなければならない。彼は、その人の力の初めであるから、長子の権利は、彼のものである。
父親は、死に値する、不敬虔で、救い難い非行者を寵愛することはできなかった。
申命記21:18~21
かたくなで、逆らう子がおり、父の言うことも、母の言うことも聞かず、父母に懲らしめられても、父母に従わないときは、その父と母は、彼を捕え、町の門にいる町の長老たちのところへその子を連れて行き、 町の長老たちに、「私たちのこの息子は、かたくなで、逆らいます。私たちの言うことを聞きません。放蕩して、大酒飲みです。」と言いなさい。町の人はみな、彼を石で打ちなさい。彼は死ななければならない。あなたがたのうちから悪を除き去りなさい。イスラエルがみな、聞いて恐れるために。
息子がいない場合、相続は娘たちに与えられた。
民数記27:1~11
さて、ヨセフの子マナセの一族のツェロフハデの娘たち・・ツェロフハデはヘフェルの子、ヘフェルはギルアデの子、ギルアデはマキルの子、マキルはマナセの子・・が進み出た。娘たちの名はマフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。彼女たちは、モーセと、祭司エルアザルと、族長たちと、全会衆との前、会見の天幕の入口に立って言った。「私たちの父は荒野で死にました。彼はコラの仲間と一つになって主に逆らった仲間には加わっていませんでしたが、自分の罪によって死にました。彼には男の子がなかったのです。男の子がなかったからといって、なぜ私たちの父の名がその氏族の間から削られるのでしょうか。私たちにも、父の兄弟たちの間で所有地を与えてください。」そこでモーセは、彼女たちの訴えを、主の前に出した。すると主はモーセに告げて仰せられた。「ツェロフハデの娘たちの言い分は正しい。あなたは必ず彼女たちに、その父の兄弟たちの間で、相続の所有地を与えなければならない。彼女たちにその父の相続地を渡せ。あなたはイスラエル人に告げて言わなければならない。人が死に、その人に男の子がないときは、あなたがたはその相続地を娘に渡しなさい。もし娘もないときには、その相続地を彼の兄弟たちに与えなさい。もし兄弟たちもいないときには、その相続地を彼の父の兄弟たちに与えなさい。もしその父に兄弟がないときには、その相続地を彼の氏族の中で、彼に一番近い血縁の者に与え、それを受け継がせなさい。これを、主がモーセに命じられたとおり、イスラエル人のための定まったおきてとしなさい。」
不従順や不信仰ゆえに、実質的に息子がいない場合、息子の代わりとして娘が相続人となった(民数記27:9~11)。
追い払われたり、定住地が与えられていなければ、内妻の息子も相続することができた(創世記21:10、25:1~6)。
メイドは、女主人の相続人となることができた(箴言30:23)。
家族の一員とみなされていたので、奴隷も相続できた(創世記15:1~4)。
男奴隷も相続分与の対象とされた(レビ記25:46)。
一部族の財産は、他の部族に分け与えることはできなかった。
ある地域の土地は譲渡することはできなかった(民数記36:1~12)。
君主は息子たちに相続分として財産を与えることができたが、損害補償としての報酬でなければ奴隷には与えることはできなかった(エゼキエル46:16~17)。
君主によって奴隷に与えられた土地は、解放の年に君主の息子たちに返還された。
君主は民の遺産を没収することはできなかった。
国は民の財産や遺産を取り上げたり、没収することはできなかった(エゼキエル46:18)。
コメント:
・豊かな実 by Rousas John Rushdoony
家庭の経済学
p180~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony
◇◇
相続の一般原則は、限定した長男子相続だった。
年長の息子は、必要に応じて一族を統制し家族全体を養う義務があったが、2倍の分与を受け取った。
2人の息子がいる場合、財産は3等分して、次男の受ける分は3分の1だった。
両親は財産を分け与える義務があった。
第2コリント12:14
今、私はあなたがたのところに行こうとして、三度目の用意ができています。しかし、あなたがたに負担はかけません。私が求めているのは、あなたがたの持ち物ではなく、あなたがた自身だからです。子は親のためにたくわえる必要はなく、親が子のためにたくわえるべきです。
生みの母への憎悪や第2妻への愛といった個人的感情によって、父親は神聖な第1嗣を遠ざけることはできなかった。
申命記21:15~17
ある人がふたりの妻を持ち、ひとりは愛され、ひとりはきらわれており、愛されている者も、きらわれている者も、その人に男の子を産み、長子はきらわれている妻の子である場合、その人が自分の息子たちに財産を譲る日に、長子である、そのきらわれている者の子をさしおいて、愛されている者の子を長子として扱うことはできない。きらわれている妻の子を長子として認め、自分の全財産の中から、二倍の分け前を彼に与えなければならない。彼は、その人の力の初めであるから、長子の権利は、彼のものである。
父親は、死に値する、不敬虔で、救い難い非行者を寵愛することはできなかった。
申命記21:18~21
かたくなで、逆らう子がおり、父の言うことも、母の言うことも聞かず、父母に懲らしめられても、父母に従わないときは、その父と母は、彼を捕え、町の門にいる町の長老たちのところへその子を連れて行き、 町の長老たちに、「私たちのこの息子は、かたくなで、逆らいます。私たちの言うことを聞きません。放蕩して、大酒飲みです。」と言いなさい。町の人はみな、彼を石で打ちなさい。彼は死ななければならない。あなたがたのうちから悪を除き去りなさい。イスラエルがみな、聞いて恐れるために。
息子がいない場合、相続は娘たちに与えられた。
民数記27:1~11
さて、ヨセフの子マナセの一族のツェロフハデの娘たち・・ツェロフハデはヘフェルの子、ヘフェルはギルアデの子、ギルアデはマキルの子、マキルはマナセの子・・が進み出た。娘たちの名はマフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。彼女たちは、モーセと、祭司エルアザルと、族長たちと、全会衆との前、会見の天幕の入口に立って言った。「私たちの父は荒野で死にました。彼はコラの仲間と一つになって主に逆らった仲間には加わっていませんでしたが、自分の罪によって死にました。彼には男の子がなかったのです。男の子がなかったからといって、なぜ私たちの父の名がその氏族の間から削られるのでしょうか。私たちにも、父の兄弟たちの間で所有地を与えてください。」そこでモーセは、彼女たちの訴えを、主の前に出した。すると主はモーセに告げて仰せられた。「ツェロフハデの娘たちの言い分は正しい。あなたは必ず彼女たちに、その父の兄弟たちの間で、相続の所有地を与えなければならない。彼女たちにその父の相続地を渡せ。あなたはイスラエル人に告げて言わなければならない。人が死に、その人に男の子がないときは、あなたがたはその相続地を娘に渡しなさい。もし娘もないときには、その相続地を彼の兄弟たちに与えなさい。もし兄弟たちもいないときには、その相続地を彼の父の兄弟たちに与えなさい。もしその父に兄弟がないときには、その相続地を彼の氏族の中で、彼に一番近い血縁の者に与え、それを受け継がせなさい。これを、主がモーセに命じられたとおり、イスラエル人のための定まったおきてとしなさい。」
不従順や不信仰ゆえに、実質的に息子がいない場合、息子の代わりとして娘が相続人となった(民数記27:9~11)。
追い払われたり、定住地が与えられていなければ、内妻の息子も相続することができた(創世記21:10、25:1~6)。
メイドは、女主人の相続人となることができた(箴言30:23)。
家族の一員とみなされていたので、奴隷も相続できた(創世記15:1~4)。
男奴隷も相続分与の対象とされた(レビ記25:46)。
一部族の財産は、他の部族に分け与えることはできなかった。
ある地域の土地は譲渡することはできなかった(民数記36:1~12)。
君主は息子たちに相続分として財産を与えることができたが、損害補償としての報酬でなければ奴隷には与えることはできなかった(エゼキエル46:16~17)。
君主によって奴隷に与えられた土地は、解放の年に君主の息子たちに返還された。
君主は民の遺産を没収することはできなかった。
国は民の財産や遺産を取り上げたり、没収することはできなかった(エゼキエル46:18)。
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・豊かな実 by Rousas John Rushdoony