活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

修行の始まり1

2016年10月17日 | 仏教

たとえば料理屋さんに行くと、お品書きが出て来ます。

それだけ見ても御馳走は食べられません。

口に入れなければならないわけですけども、「経典」 というのは、

お品書きに等しいものです。

 

それを自分で食してみるのが 「禅の修行」 ということです。

「処方箋」 でも同じです。

「処方箋」 を読んだだけでは、頭痛が治るわけでもありませんけれども

一応、「成る程、こういうものがあるんだ」 ということを知っておく必要があります。

 

しかし、初めから病気のない人には薬は要りません。

私たち衆生は本来迷っておりませんから、本当は薬というものは

不必要なわけです。

 

ですけれども、「迷っている」 と思われる人は、このような 「処方箋」 を

読んで実際にはその薬を飲んでみる必要があるということから

「修行が始まる」 ということなのです。


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