次の世界


Z7 + NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

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いらないものをどんどん捨てる・・そういう話をよく聞いた。
身の回りに置くものを最低限に抑えたシンプルな生活。
だが今回の新型コロナ騒ぎで、その考え方は根底から覆ったように感じる。
3月25日の日記でそのことを少し書いた。

物を持たない・・・それは生産体制と流通網が確実に機能することを前提とした生き方である。
ところが予想だにしなかった世界的な危機が訪れ、生産も流通も見事に停止してしまった。
何も持たないものは、それこそ裸で放り出される形となった。
甚だ危なっかしいものに頼っていたのだと、今になって思い知ることとなった。

ところで僕はそれ以前から、ものを捨てるという事に強い抵抗があった。
捨てればいい・・と簡単に言うが、それを作っている者としては憤りを感じざるを得ない。
それだけのものを作り上げるのに費やされた労力や努力はどうなるのだ。
簡単に捨てればいいというが、その行為自体が大変な罪なのではないかと感じていた。

捨てるくらいなら、最初から作らないほうがいい。
ただ穴を掘って、もう一度埋めるようなものだ。
無駄に捨てないで済む、ちょうどいい生産量を考えることの方が重要であろう。
また不必要と思われるものも、世界のどこかに必要としている人がいるかもしれない。
限りある資源を効率よく使っていくためには、世界規模でのリサイクルを考慮した管理システムが必要となる。

それをAIにやらせたらどうだろうと考えた。
人が必要とする数量を綿密に割り出し、生産をそれぞれの生産者に適切に分配する。
そして生産物が全人類に無駄なく行き渡るよう徹底管理するのだ。

それによって、ただ邪魔だからと捨ててしまうような不効率なことは無くすようにする。
生産者にも流通業者にも適切な仕事と対価が割り当てられ、経済が破綻することなくしっかり回るよう常にAIがコントロールする。
その結果、富が公平に分配され、多くの人が豊かに暮らせる安定した社会を実現する・・・

とここまで考えて、これは共産主義そのものではないかと気付いた。
経済が危機を迎えると発想が共産主義的になる。
ある意味理想としながら、結局は独裁者や独裁政権を生み出すこととなり、過去に実現できなかった政治体制である。
欲望に支配されないAIにそれをやらせるのが、人類が次に進むべき世界だという説もある。
果たして我々はそこに到達できるのであろうか。
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対策


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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会社ではこの数週間かなり徹底して新型コロナ対応を進めてきた。
まずはマスクをしていない者の社内への立ち入りを一切禁止して、持っていない人にはこちらで作ったものを渡し着けてもらった。
毎朝社員の体温の測定と申告を義務付け、手洗いや窓開けも徹底させた。
さらには食事中の会話を禁止し、テーブルのレイアウトも対面しないよう変更し、事務所の受付にはアクリルの遮蔽版をとりつけた。

今週から週一日休日を入れることにした。
もちろん僕は出社するのであるが、社員は完全に休ませる。
注文量によっては就業時間も短くする。
もし残りの出社日をすべて半日で帰宅させれば、就業時間は以前の6割~7割減になる。
とにかく少しでも人との接触が少なくして、目標の8割に近づけるよう意識している。

テレワークが出来れば簡単であるが、製造業の場合ほぼ不可能である。
幸い仕事に向かう電車は行きも帰りもガラガラであるし、多くの人が互いに距離を置こうと意識するので、通勤途中に人と近い距離で接する機会はまずない。
元々がそれ程他人と接触することは無いので、ここから8割減というのは難しいのだが、一般の人と比べたら十分に8割以下を達成していると思う。

ただコロナウィルスは、結局は全員が免疫を持たないと、完全に抑え込むことは出来ないのではないか。
自粛で一時的に抑え込んでも、通常の生活に戻れば、またあちこちで発生するであろう。
そう思っていたら、同じ事を言う人がけっこう出てきた。
やはり特効薬が作られれて、それが量産されて全員に行き渡るまで、この戦いは続くのであろう。
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閉じこもり


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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今日は昨日とは打って変わって、一日家から出なかった。
最近の日曜日はこういう日が多い。
まあ現在望まれている過ごし方ではある。
だが一日寝たり起きたりしていたので、何だかボーッとして体調も今ひとつだ。

家でじっとしていると、テレワークだけで成り立つ会社が、よくそんなにあるよなあ・・と思う。
製造業は実際に手で物を作るしかないので、家にいるというのは、完全に仕事を放棄するのに等しいことだ。
一方で今日のように一日家にいると、テレワークもきつそうだな・・と感じる。
恐らく僕だとすぐに昼夜逆転の生活になってしまうであろう。

実際家に閉じこもった毎日が、そろそろ限界だという話をあちこちで聞くようになった。
生活のバランスが変わって体調を崩す人も出るだろうし、家族との人間関係がおかしくなる人もいるであろう。
子供も最初は喜んでいたが、段々と精神的におかしくなってきたという。
何日も家に閉じ込められた状態では、我慢できず暴れ出す子供も多いであろう。

会社では家族に医療従事者を持つ人も多いのだが、子供が学校や地域で差別を受けて相当理不尽な目に遭っているようだ。
あれだけ大変な思いをしながら、その上家族まで責められたのでは堪らないであろう。
生きるか死ぬかのところに追いつめられると、本性を剥き出しにして、自分に被害が及ぶ可能性のある相手に対し、攻撃をし始める人も出てくる。
平時は表面上友人の関係が保てても、戦争が起きれば殺し合いになるということだ。
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閑散とした銀座


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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緊急事態宣言の中、銀座の床屋に行ってきた。
あまり気は進まなかったが、やはり床屋に行かない訳にはいかない。
さすがにお客は少なく、僕以外には一人しか来ていなかった。

銀座は人通りはまばら、自動車はけっこう走っていた。
お店は電気は点いているが大半は休んでいる。
しっかり開いているのはマツモトキヨシくらい。

カメラを持って行かなかったので、iPhoneで撮った写真を記録の意味で載せておく。
(上の写真は大分前に撮ったもの)

・・・とここまで書いたところで地震発生。
この揺れ方は茨城県南部かな・・と思ったらその通りだった。
この上大きな地震に来られるとかなりまずい・・と誰もが思っただろう。





















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秘密のジャケット


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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もう一月以上前の話であるが・・・
車に仕事関係の人を乗せた。
目の前のモニタにCDのジャケットがズラッと表示される。
インパネの操作ダイヤルを回してその中から聞きたい曲を選んだ。

車を降りてからCDのリッピングの話題になった。
その人はマック使いでiTunesなどには詳しい。
いろいろ話を聞けると思ったのだ。

ところが音楽ソフトの話になったら、車のモニタで一瞬見えただけなのに、その中にどのようなアルバムがあったか、その人がけっこう覚えていることが分かった。
意外にアルバムのジャケットって皆が知っているものなのだ。
その上こちらは全部のジャケットを綺麗に並べて表示させようと頑張っているのだし(笑)

つまり僕の好みがあれで分かってしまう、ということだ。
音楽の好みって、その人の人生をもろに反映しているので、当然どういう人物であるか、そこから推測されるだろう。
話しているうちにそのことに気付いた。

正直なところ、人に見られると少々恥ずかしいアルバムもある。
若い頃の思い出などが詰まったアルバムであるが、へえ、こんな曲も聴くんだ・・と心の中で思われそうで、何だか恥ずかしい(笑)
個人的な空間なので気を遣わなかったが、これはもう少し注意しなければならない。

iTunesでは複数のCDを見かけ上一つのアルバムとしてまとめることが出来る。
2枚ものなら同じ題名でディスク番号を1/2、2/2とすれば、表示上は統合される。
かつて世界最長の交響曲としてギネスブックに載ったマーラーの交響曲第3番をはじめ、クラシックでは長い曲が多いので、その機能を多用することになる。

その機能を利用して、人に見られたくないアルバムを、ひとつにまとめてしまえばいい事に気付いた。
まるで1枚のアルバムのように見せかけて、数枚のアルバムを一つのフォルダに入れてしまうのだ。
それでもジャケットの画像は表示されるので、そのデザインを自分で作ってしまえばいいのだ。
自分だけが分かる秘密のアルバムを作るのである(笑)

後から自分でもどこに入れたか分からなくなると困るので、なるべく種類は抑えてシンプルにまとめることにした。
また他人が操作する可能性も考えて、あまり目立つデザインにはしない。
そういう基準で新しいジャケットを作り、人に見られたくないCDをそこにまとめた。
なかなか面白い作業であった(笑)
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並ぶ男


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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相変わらずマスクをお店で見ることは出来ない。
もっと早い時期に品薄は解消されるであろうと思っていた。
もともと大半が中国生産であったが、儲かることが分かり中国政府に押さえられたという話を読んだ。
本当かどうかは分からないが、大量に作っているのに、まったく見ないというのも確かにおかしな話だ。

薬局の前には朝早くから人が並んでいる。
開店と同時にマスクを買おうという人たちの群れだ。
毎朝6時前にその横を通って駅に向かう。
9時が開店なのに、その時間で既に並んでいる人がいる。

それで分かったのだが、先頭はいつも同じ男だ。
恐らく朝の5時頃か、もっと前から並んでいるのであろう。
ジャンパーのフードで顔を隠して、持ってきた折り畳み式の椅子に座ってスマホをいじっている。

毎日並ぶというのは明らかにおかしい。
50枚入りの箱を買うのであろうが、それなら毎日一番に並んで買うこともあるまい。
何かお金に換える方法があるのであろう。
2番目は若い女性であったが、もしかするとそちらも目的は同じかもしれない。

実は僕個人に関して言えば、もう最近はマスクでそれほど苦労していない。
会社で皆で作るからだ。
だんだん上達してきて、隙間の時間に作るだけだが、何とか社員が使う分はまかなえるようになった。
まあ販売できるほどの品質では無いのだが、実用上は何とか問題ないところまできている。
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製造


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不思議なことに、緊急事態宣言に際し、この業種の会社はこうして欲しい・・という区分の中に、製造業が含まれていなかった。
「その他」になってしまうのだ。
どうすればいいのか・・という話になり、今のところそのまま出社して仕事を続けている。

結局ものを作ることを止めてしまったら、経済が本当に止まってしまうからであろう。
生活するために必要な物資も無くなるので、本当の意味での危機が来る。
もちろん経済界のトップであるメーカーが、強大な政治力を持つこともあるだろうが・・・

とはいえ、お店が営業しなくなることで、売上は大きく落ちている。
都市部にある店舗は、よくて営業時間短縮、中には完全に1ヶ月休業・・というところもある。
さらに現在は、緊急事態宣言の発令のショックで、消費マインドが大きく落ち込んでいる。
ネットの売上も含めて、お金の動きの大半は都市部に集中しているので、その地域を封鎖した影響は大きい。

だからウチも含めてメーカーは、休業を増やすといった案を検討・実施し始めている。
感染の拡大を防ぐために、接触機会を少しでも減らす、という名目もある。
その結果資材も入らなくなり、製造が難しいものも出始めている。
業界によっては「物不足」がこれから始まる可能性もあると考えている。
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発令


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今日(2020年4月7日)7都府県を対象に「緊急事態宣言」が発令された。
これは歴史的な出来事なのでここに書いておこう。
と思ったが、誰もが書いているだろうな(笑)

早速仕事に影響が出た。
あらかじめ発令が分かっていたこともあり、今日はネットも売れ行き不調で、キャンセルや予定変更の依頼が連続して入ってきた。
緊急事態宣言で予定が狂い、新生活を先延ばしにせざるを得ない人が続出しているのだろう。

個人的に一番困るのは理髪店が規制の対象になっていることだ。
本当なら今週末が行くタイミングだったのだ。
えらい事になった。
皆が髪の毛を切れず、長髪になりヒッピーみたいになるぞ・・・

と思ったが、どうも規制の対象から外れるような話も出てきた。
理髪店を休ませると、逆に国民の生活が維持できなくなるからのようだ。
行きつけのヘアーサロンのサイトを見たが、営業時間短縮だけで今のところ臨時休業とは書かれていない。

営業するのだろうか・・・
ちょっとほっとしたが、では行くかとなると、正直少し考えてしまう。
あれって相当の濃厚接触だし、部屋も狭くて密室っぽいので、けっこう勇気がいるんだよな・・・

驚いたのは三越が明日から完全休業になってしまうことだ。
緊急事態宣言が解除されるまで当面休業するというが、ということは一ヶ月も営業しないの?
まあこれが正しい対処なのかもしれないが、それにしてもよくそんな長期間休むことが出来るのだと感心する。
相当しっかりした保障が約束されていなければ到底無理な話だ。
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進化


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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どうもネット通販はコロナショックの影響は少ないようだ。
何軒かに聞いてみたが、売り上げは前月と大きく変わらないという。

ただし3月にあるはずの「期末のピーク」がほとんど無かった。
本来なら新生活が始まる直前で、ものが爆発的に売れるシーズンであるが、今年はさすがにスムースにいかなかったようだ。
ただコロナ騒ぎで会社の辞令や学校の入学がずれ込んでいるだけで、その需要は必然的にあるので、4月や5月に売れると予想しているところもあった。
うーん、そう上手い具合に行くであろうか・・・

酷いのは店舗販売である。
来客はほとんどなく、売り上げは壊滅的であったという。
中には9割減というお店もあった。
しかも週末の営業を自粛したり、さらにこれからは強制的に店を閉めさせられる事例も出てくるだろう。
ネット通販を同時に行っていればまだいいが、一般的な店舗は本当にこれでおしまいになりかねない。

ずいぶん以前であるが、将来町のお店はすべてショールーム化し、売り買いの業務はネット通販が主流になる・・という話をよくした。
そこまでは誰でも考えることだ。
その時に実店舗での販売は基本的に禁止になり、インターネットを通した通信販売しか許されなくなる、と僕は言ったのだが、それには賛同する人はいなかった。
つい最近でもその話をすると、それは無いでしょう・・という反応がほとんどであった。
しかし考えてみれば、今まさにその状態になりつつある。

まあ当時は僕も極端な意見と分かって言っていたのであるが、新型コロナウイルスという災害の発生で、いきなりこのような世の中になってしまった。
この騒ぎがひと落ちつきした後、果たして元の状態に戻るのであろうか。
会社に行かなくなる、学校に行かなくなる、お店に買いに行かなくなる・・・それで済んでしまうのだ。
この騒動で人間の社会は一気に10年位進んでしまうかもしれない。
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今日も一歩も出ず


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今週の日曜日も家から一歩も出なかった。
偉いでしょう?(笑)
今日はとても寒いらしい。
Mrs.COLKIDが買い物に出るたびに、外は冬のようだと言う。
しかし室内は暖かくてのんびりしている。

と言ってもテレビを見ていたわけではない。
Dlifeも無くなってしまったし、見たい番組もほとんど無い。
実は仕事をしていた。
クラウドからデータを読み出し書類を作っていた。

作った書類は別の社員にメールで送っておいた。
皆が外出を控えているのか、すぐに返事が来た。
ちょっと原始的であるが、これもテレワークの一種と言えるだろう。
製造業は基本的にテレワークが難しいが、僕の場合は仕事によっては出来ない事もない。

本当は銀座に出かける用事があった。
メガネが壊れて修理に出したのだが、それがもう完成しているのだ。
今週取りに行こうと思っていたのだが、念のためネットで調べてみたら、今後しばらく土日はお店を休業すると書かれていた。
あらら・・・これでは当分受け取れないな・・・
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古新聞


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本当に新型コロナウイルスに関しては、日々情報が変化していく。
世間がビュンビュン音を立てて回っている感じだ。
2日も前の情報だと内容が古新聞になっている事も多い。
そのため記事を読む時は、何月何日に書かれた文章であるかを最初に確かめなければならない。

こうなるとインターネットの検索システムもあまり役に立たないなと感じざるを得ない。
ロボット検索とその分析、反映にかかる時間で情報の新鮮さが失われてしまうのだ。
それ以前に記事そのものを書くのに要する時間も、大きなネックになっているだろう。

本来ならテレビなどリアルタイムで情報を伝達できるメディアが、仕組みとしては有利になるはずである。
しかし不特定多数に発信しなければならない上、スポンサーや公共機関といったフィルターがかかるために、真実をそのまま報道することが出来ない。
逆に古新聞のオンパレードになってしまい、価値のあるものが皆無の「町のリサイクルショップ」のようになっている。

ネット時代には様々な情報を仕入れて、それを自分で整理する能力が必要とされるが、今はそれをフルに活用しなければならず、能力の質が問われている。
知人が数日前に面白いことを書いていた。
以下にその一部を勝手に引用させていただく(笑)

「「武漢ウイルス」で検索すると、どうでもいい情報やデマが検索結果に現れる。
「新型コロナウイルス」で検索すると、悲観論ばかりが検索結果に現れる。
ところが正式病名である「COVID-19」で検索すると、冷静な情報が現れる。
さらにウイルス名である「SARS-CoV-2」で検索すると、最新のワクチンや治療薬に関する情報が現れる。」
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改札


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このような中であるが、得意先で打合せがあり、電車で向かおうと駅に向かった。
改札口のあるフロアに出ると、警察官が二人立っていた。
マスクと帽子の間から見える鋭い目で、改札の方をじっと睨んでいる。

誰かターゲットがいて、通過するのを待っているようだ。
何か事件だろうかと思いながら横を通り抜けた。

以前はカメラの入った大きなバッグを持っていたので、僕もよく職務質問を受けた。
しかしある年齢で対象から外れたのか、もう何年も受けていない。
増してやその日はスーツを着ており、彼らのターゲットになる理由はなく、そのまますんなり横を通過した。

打合せが終わり帰ってきて、またその改札を通った。
もう警察官はいなかった。
ところが今度は茶髪の若い男女が切符販売機の辺りをうろついている。
見るからに悪そうな連中だ。
普通に立つこともできないのか、くねくねと落ち着きなく動く。

行きに通過した時は、フロアはガランとしており、こういう連中は一人も見なかった。
ところが警官がいなくなると、どこからともなく湧いてくる。
警官が見張っているという情報は知っているようで、周りをキョロキョロと確かめながら切符を買っている。
どこかに遊びに行くのであろう。

なるほどこういう連中を取り締まるために警官が立っていたのか。
感染拡大を防ぐため、言うことを聞かない若い連中を国を挙げて押さえ込もうということなのだろう。
しかしいなくなるのを待って出てくるのを見ると、あちらの情報網の方が一枚上手なのかもしれない。
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マスク作り


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ネット上でマスクの作り方の映像をよく見るようになった。
手に入らなければ自分で作ればいいのだ。
ハンカチや輪ゴム、両面テープなどを使って簡易的なものを作ることが出来るし、それを着けて歩いても、今ならおかしく思われることもない。

先日パートの女性がマスクを作ったことを書いた。(2020年3月25日の日記
会社に資材の不織布などが揃っているし、作るためのミシンもある。
その上経済が止まり時間も余っている(笑)

社員の体調管理を徹底することになり、毎朝体温を申告させて、マスク着用を義務づけることにした。
しかし今やマスクも体温計もなかなか手に入らない。
そこでせめて社内で使う分のマスクくらい、自分たちの手で作ろうということになった。

なるべく皆が出来るようにしようと、女性パートばかりでなく、男性社員も交代で何人か参加している。
いざやってみると、ミシンの操作に才能のある男性がけっこういることが分かった。
とは言えマスクの製造は未知のもので、ノウハウはまったく無い。
まずは「こんな感じか」という試作品作りから始まり、その後実際に使いながら改良を重ねていった。

僕は初期の試作品をもらったが、何回か折り曲げて縫い合わせただけの四角い布であった。
そのままでは大きすぎるし、横の隙間が多くてマスクとして上手く機能するようには思えなかった。
そこでサイドの余った部分を束ねてホチキスで留めて、鼻の部分にも針金の入ったラッピングタイを上から取り付けてみた。

その結果まるでオーダーメイドしたようにピッタリと顔にくっつくようになった。
サイド、鼻の左右、さらには顎の下の方まで回り込み、隙間がまったく無い。
顔の形状に合った立体的な作りで、靴で言えばビスポーク並みのフィット感である。
しかも鼻に横一文字に入った光るラッピングタイが意外にお洒落に見える(笑)

あまりに見事なフィッティングに、作った人たちから細部を採寸させて欲しいと言われるほどであった。
ところがしばらく使っていると問題が発生し始めた。
息苦しくなってきて、しかも暑くて顔がのぼせてきた。
これはたまらんと、最後は顔から外してしまった。

フィットしすぎて空気が入ってこない。
会社で製品に使っている目付の大きい厚みのある不織布で作ったために、空気の流通が悪く酸欠状態に陥ってしまったのだ。
シュノーケルみたいに空気を通す細いチューブを付けたくなったが、それでは意味が無いよな・・・
使い捨てマスクにはフニャフニャした薄手の不織布が使われているが、やはりそれなりの理由があるのだと分かった。
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機能


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電車に乗っても、さすがに大半の人がマスクをするようになった。
自作らしきマスクも見かける。
マスクなんて役に立たない、という人もいたが、役に立つかどうかの話では無く、マスクを着けて歩くことが社会的常識になりつつあるのだ。
また実際に感染拡大阻止にけっこう役に立っているのではないか、という話も聞くようになった。

女性にはマスクを着けることで、妙に美人に見える人もいる。
確かに顔を半分隠すだけで、iPhoneも誰であるか認識出来なくなるくらいだ。
恐らくその人物を特定するための情報がギリギリのところまで失われるのだろう。
そのためかマスクをした人たちが大勢いると、仮面舞踏会のような怪しげな雰囲気も漂う。

テレビで安倍総理がマスクをして答弁していた。
「今日はいつもより何を言っているか分かる」
とMrs.COLKIDが言った。

いつもは滑舌が悪くて細かい部分が聞き取れないのに、マスクをしているとよく聞こえるという。
そんな馬鹿な・・と思って耳を澄まして聞いてみたが、確かに話している言葉の内容がしっかり聞こえる。
字幕も出ていたが、その文章通り、危なげなく聞き取ることが出来る。
早口に口の筋肉の動きが追い付かずリニアリティが悪くなっていたところに、マスクにより軽くテンションがかかることで、逆に程よいバランスに落ち着いたのだろうか。

まさか口元が見えないのをいいことに、別の人が話している訳ではあるまいな。
首相の写真を見ると、マスクで顔を部分的に隠しただけで、確かに他の人のようにも見える。
マスクにはいろいろな機能があるものだと感心した。

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終了


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真夜中近く、ふとBSのDlifeが今日の0時で放送終了だと思い出した。
どんな終わり方をするのかと思い、テレビをつけてみた。
すると、8年間ご覧いただきありがとうございました・・というメッセージが出て、予告通り0時とともに放送が切れて画面が暗くなった。
ああ、これで終了か・・という感じ。

Dlife以外の局で、現在毎回見逃さないようにしている番組は、今のところほんの数えるほどしかない。
しばらくテレビから離れた生活になれるかもしれない(笑)
まあその分ネットに移るだけだろうが・・・

Dlifeで途中のシーズンまで見て、まだ未完のドラマの続きを見なければ・・といろいろ方法を考えた。
アマゾン・プライムは重要なソフトは有料のものが多く、全部見ると結構高い。
他の有料放送と契約することも考えたが、見たいものがすべて揃うところはない。

レンタルで借りた方が早いかと思い、近所のレンタル屋に行ってみたが、現在は自宅待機組が多くほとんど貸し出し中であった。
さらに調べていくと、番組によっては、むしろネットで中古ソフトを買ってしまった方が安いことが分かった。
ソフトを途中から持っていても仕方がないので、見終わったらまた売るしかないのだろうか(笑)
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