機会


SIGMA DP1 Merrill

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百貨店の高級時計売り場をぶらついた。
といっても、最初から冷やかしとわかるような格好では、何も情報は得られない。
当然店員さんの目は最初に腕の時計にいくので、その日は意識してルクルトをつけていった。
それなりに時計好きに見えるだろう(笑)

それでパテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンといった雲上時計売り場を見て回った。
ショーケースの時計を見ると、どうしてもベルトに目が行ってしまう。
間近でじっくりと観察すると、雲上時計とはいえ、ことベルトに関しては、驚くようなものではないように見える。
アトリエで革の模様を選んで作ってもらったほうが上のように思えた。

疑問に思っていたことを、店員さんに質問する。
カラトラバは、18Kのケースにブラウンのワニ革のベルトの組み合わせが多い。
それが製品のイメージになっている。

しかしその組み合わせでは、本当にフォーマルな場には着けていけないはずだ。
なのに何故そのような組み合わせをメインとして売るのか、その理由を聞きたかったのだ。
文字盤が白いがゆえ、どうしてベルトを茶色くしたのかが知りたかった。

ところが説明が上手く伝わらなくて、なかなか期待した答えがかえってこない。
最近は正式の場でもブレザーを着る人が多く、あまり堅苦しいことは言いません・・というような返答になってしまう。
僕が聞きたかったのは、もっと本当の意味での「正式の場」の話なのだが、僕のラフな服装から判断されたのか、意味が伝わらなかったようだ(笑)

まさか勲章授与式や、陛下にお会いするような場面に、そんな格好ではいけないだろう。(僕にそういう機会があるわけではないので念のため・・・笑)
それどころかあのベルトだと、葬式や結婚式でも着けられないのではないか?

そう考えると、さらなる疑問が浮かぶ。
正式の場では着けられなくて、葬儀には派手すぎ、結婚式も茶色いベルトは厳しいだろう。
仕事関係ではもちろん不可、かといってまさか自宅にいる時や、散歩の時に着けて歩くのもちょっと・・・ということになると、一体いつ着ければいいのだろう?
僕あたりの生活環境だと、使う場面が思い浮かばない。

多分ちょっとしたパーティとか、食事会に招待された時に着けていくのだろう。
そういう機会が年中ある人、そういう生活をしている人のための時計だ。
僕の場合、食事などの機会は、多分普通の人より少し多いのだろうが、それでも年数回がいいところ。
日本にいるから自由に古い雲上時計を買ったりもしているが、これが階級のしっかりした国であったなら、許されないことなのかもしれない。
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コメント
 
 
 
Unknown (やまだ)
2012-09-28 08:11:31
「近頃の若い人はよく遊ぶね」と言ったら
ほとんどの人は「僕等の若い頃でも遊ぶヤツは同じように遊んでいた」と返します。
お休みの取れる日数で生活感覚はぜんぜん違いますから、
それが少ないCOLKIDさんと多いデパートの店員では
ズレがあるのだと思います。
私のような肉体労働者はお葬式用が一つだけあれば
腕時計の必要な機会の90パーセントは大丈夫です。
同様にスーツも黒いのが夏冬2着あればOKになってしまいました。
 
 
 
Unknown (COLKID@会社)
2012-09-28 12:30:12
たしかに私は真面目一本やりで、まったく遊んだりしませんし品行方正ですからね(笑)
飲む打つ買うにまったく無縁・・・??

時計は本当はひとつかふたつで十分でしょうね。
シルバーのもの(ルクルト)は葬式用、金色(バセロン)は結婚式に使ってはどうかと母親から言われました。
一方私はYシャツはかなり必要です。
顧客を連日回ったりもするので、洗濯屋さんと行ったり来たりです。
しかもある程度いいものでないと格好がつかないので大変です。
 
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